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英語を学ぶノンフィクションドキュメント

この「映画監督が英文法を教えたら」(英語に再挑戦する青春群像)を書こうと思った経緯は、幾つかある。

大学で新入生の英語を担当するようになってちょうど三年目だが一年目に将来ファッションで留学したいという熱心な学生に「先生、どうしたら留学するのに十分な英語力がつきますか?」と尋ねられたが十分な指導ができなかった。最近、食堂で出会うと「今年、ビジネス英語を取って頑張っています」という。もちろん、ビジネス英語も素晴らしいし、その科目を履修すれば力はつくのだが、本格的な留学準備には遠い。私は何とかしたいと思った。

また、二年目の学生に「留学して哲学を学びたい」という学生がいたが、彼にも十分な指導ができなかったという思いがあった。

三年目の今年、ある学生が入学直後の最初の授業のあと、「先生、英語ができるようになりたいんです」と相談に来てくれた。

2022年度が始まり、「英語ができるようになりたいですか?」と全ての授業で声をかけてみると、少なくない学生が「なりたい」と手を挙げた。これは中高の英語教育の成果を考える時、非常に悲しい現実である。

私にできることをやりたいと思った。

私は言語学や英語教授法を学んだことのある英語教育の専門家ではない。大学の学部では経済学を学び、アメリカの大学院の修士課程では経営管理を学び、現在は大学院博士後期課程に在籍し工学博士の取得を目指している。いわゆる後学の人である。様々なことを学びながら、私が目指したのは素晴らしい映画を作ること、英語で脚本や小説を書くことであった。その中で私らしい英語の学び方、教えかた、説明の仕方を編み出したのだが、熱心な学生に「どの本を読めば先生のせつめいがかいてありますか?」と尋ねられたので本に当たってみたが適切な本を見つけることができなかった。

学生には資金の余裕がないので希望する熱心な学生を自分の教える大学に限らず集めて無償で英語を教えてみよう、社会人には有償で教えてみよう、それを下敷きに私らしい英語学習書を書いてみようと思った。

この英語の学習書を書くというのは大変な作業である。網羅的な英語学習書を書くためには下敷きが必要だが、私の授業で勧めている「Raymond Murphy」のBasic Grammer in USEが適切だと思った。いや、正直に言うとこの本があるからやってみようと思った。この本を下敷きに私の映画監督、作家の視点、英語についての知見を織り交ぜれば面白いものができると思った。

つぎに「私らしい」という点でも、色々なことを考えた。

私の「英語に関する指導」がユニークでわかりやすいものであることも大切だし、私が授業で折りに触れ教えている「学び方のコツ」や「努力を継続させるコツ」も紹介することも大切だとは思うが、なにより私らしいのは物語に紡ぐことだと思う。

指導者としての私の試行錯誤と奮闘、そして、学生達の試行錯誤と奮闘を物語に紡げば、それは読者にとっても非常に意味のあるものになるのではないかと思う。そうすれば退屈で無味乾燥になりがちな英語学習も面白いものになるのではないかと思う。

このNoteの記事はプロモーション用のコンテンツ出ない限り有料にすることにした。記事は長ければ良いと言うものではないと思う。私にしか書けない付加価値がそこにあることが大切だと思う。そのことを意識して執筆して行きたい。

そして、定期購読マガジンを創刊することにした。

さかはら あつし

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