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回転させる。

二、三日前に着想し一日、考えた企画の題材を回転させながら眺めて割れ目を探します。野田高梧という昔の脚本家が「シナリオ構造論」という本を書いていますが、結局、物語は構造です。題材に綺麗な割れ目を見つけられると物語はスパッと割れます

この割れ目を見つけ出してスパッと割れるかどうかがプロかどうかの分かれ目だと思います。

素人の人で「アイデアがある」という人がいますが、多くの場合、この素材があるといういうだけで、物語にして行くにはまだまだ距離があります。この物語ができた後、脚本なら脚本、小説なら小説とさらに表現として完成させる必要があるので、活字としての最終形には随分距離があります。

この綺麗な割れ目を見つけるために題材を回転させられるかどうかが、実は最初の勝負です。

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