博物館に学ぶ体験価値の向上
日経電子版の記事【九州国立博物館 裏側ツアーや夜間開館で人気 おでかけ 九州・沖縄】は、様々な施策で人気を集める九州国立博物館(九博)に関するリポートです。
この短いですが深い記事は、博物館の施策を紹介したものではありますが、広くサービスの向上、企業が提供するサービスの体験価値をいかにして向上させれば良いか、そんなことを考える格好のケーススタディーになりそうです。
さっそく記事からピックアップしてみると――
▶博物館に学ぶ体験価値向上の施策
(1)「(記事より)見どころは最上階の4階にある常設展示」
⇨サービスのコア部分は、しっかりと押さえるのが前提。
(2)「(記事より)増えているインバウンド(訪日外国人)にも分かり
やすいと好評」
⇨サービスの対象をインバウンドにも広げる。
(3)「(記事より)北京の博物館とは逆の視点でアジアの歴史を見られ、
興味深かった」
⇨既存のサービスを逆視点・逆発想で再定義する。
(4)「(記事より)ほぼ毎週、展示を入れ替えていつ来ても新鮮で
楽しめる」
⇨日替わり・期間限定のサービスで飽きさせない。
(5)「バックヤードツアー」
⇨サービスの舞台裏を紹介する(例えば工場見学・職場見学など)。
(6)「夜の博物館たんけん隊」
⇨サービスの時間帯を変更して全く新しい体験、発見を提供する
(若い人の取り込み・ナイトタイムエコノミー)。
(7)「(記事より)天満宮も同時刻まで参拝できるなど、地域全体で夜の
観光を盛り上げる」
⇨地域とのパートナーシップ・コラボ。
こうしてみると、博物館の施策とは言え、どれも実業の世界に応用できるヒントが満載に思えます。
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