かけっこ練習ノート - 弾む vs 蹴る
3月11日(木)
↑↑かけっこ練習のメンバーの一人がポスターを作ってくれました!
最近のかけっこ練習は中学受験が終わった6年生3人もコンスタントに来てくれるようになりました。今は総勢15人くらいです。
今日の準備体操(遊び)は増え鬼を2回戦。時間内に逃げ切ったら勝ちということで、みんな公園中を必死で逃げ回りました。
今回は練習のテーマを2つ用意しました。
一つは「弾む」、もう一つは「2軸」。
それぞれについて少し説明をしてから、個々人に興味のあるテーマを選択してもらいました。
自分で選んだテーマの方が主体性をもって取り組める、というアドバイスをいただいての試みです。
ここでは「弾む」のテーマについて書いてみたいと思います。
「走る」と「歩く」の大きな違いはジャンプしているかどうかでした。
つまり走るとは弾む動作の連続だといえます。
速く走るということは、この弾むという動作をより大きく、速く、前へ行う、と言うことができます。
ここまでは、これまで何度も出てきた内容ですが、重要なので復習しました。
それを踏まえて、今日はまず二つの走りをみんなに見てもらって、どちらが弾んでいるかを考えてもらいました。
1つ目は、わざと地面を後ろに蹴って(ひっかいて)走りました。
2つ目は、逆に地面をけらない(ひっかかない)ようにして走りました。
どちらが弾んでいるでしょう。
みんな二つ目の走りを選びました。正解です!
では、1つ目の走りは何がいけないと思いますか?
「あごがあがっている」
「まえに傾いている」
「地面に足がついている時間が長い」
などなど。
これらは本当に子ども達が答えた内容です。
驚くほど見るべきポイントがよくわかっていますね。
地面を蹴ることで起こる現象は、以下のような感じかと思います。
地面を蹴る→接地時間が長くなる→足を前に出すのが遅れて上半身だけ前に進んでしまう→前傾してしまう→あごがあがる
こうして前傾してしまうと、転ぶのを防ぐために前に接地してしまい、その結果ブレーキになってしまう、ということを前にやりました。
こうやって考えると、地面を蹴る走り方では速く走れないことがわかります。
それでも、地面を蹴って速く走ろうという人は多いです。
地面を蹴れば前に速く進むという直感的なイメージがあるのだと思います。
掲載画像のように、漫画で速く走る人を前傾気味に描くのもそのイメージからかと思います。
でも、走るというのは「弾む」ことです。
蹴るのではなく、地面から力をもらうような動きを意識する。
接地時間を短くして、より大きな力をもらう。
そのためには、どんな走り方がいいのか、これからも考えていきたいです。