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かけっこ練習ノート - 速いピッチを体験する

6月10日(木)

すっかり日が長くなりました。
暗くなるので速く練習を始めよう!と言っていたのが噓のよう。
練習後も延々と遊んでいる子たちみて、できればこのままずっと遊ばせていたいと感じます。

さて、今日はピッチというテーマで練習しました。
人数が多いので3つのグループに分けて。

走る速さは、数字で表すと「ストライド x ピッチ」でした。
ストライドは歩幅、ピッチはある単位時間当たりの歩数です。
例えばストライドが1m、ピッチが1秒間で6歩のときの速さは秒速6m(時速21.6km)となります。
つまり、ストライドとピッチのどちらかを大きくするだけで、速くなるわけです。

実際は、ピッチを無理に上げようとしてストライドが小さくなったり、またその逆もありますから、単純にどちらかだけを大きくするというのは難しいものです。
それでも、この「ストライド x ピッチ」の式(仕組み)を理解せずに漫然と速く走ることを考えていても、森ではなく木を見たようなアイデアに飛びついてしまうように思います。(手の指の形はどうしたらいいか、靴は何がいいか、など。)

その中でもピッチは多くの子で伸び代が大きい要素です。
そこで、ピッチを上げて走ると何が起こるかを体で感じてもらう、そんな練習をしました。

具体的には、70cm間隔でコーンを並べ、コーンとコーンの間を一歩として走るというもの。
いつもと同じ速さで、いつもよりもストライドを小さくして走るのです。
すると「ストライド x ピッチ」の式から、自動的にピッチが大きくなります。
そうして無理やりピッチを大きくすることで、腕や足や体がどんなふうに動くのかを感じる、そんな練習です。

実際にはストライドをコーンに合わせることに必死で、大きくフォームを崩してしまう子が多くいました。
フォームを維持しながら、スピードも維持しながら、ピッチだけを大きくする。
そのレベルの練習ができるまでは、繰り返しの反復が必要だと痛感しました。

時間をかけてこの練習を繰り返し行うのか、別のアプローチをするのか、考えたいと思います。
ただ、ピッチをあげるというテーマは本当に速さに直結すると思いますので、今後もいろいろ試していこうと思います。

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