ポジティブな「自主性」とネガティブな自主性
わたくし、現在43歳。後れ馳せながら最近になって「自主性」というものの本質をようやくつかめてきました。
スポーツにしろ、仕事にしろ、コーチや上司の言われたことをするだけでは満足な成果は得にくく、よりダイナミックな成長を実感したいなら自主的かつ継続的な努力は不可欠です。
その自主性はポジティブ由来か?
そもそも自主性というのは、大別すると「ポジティブ」な感情から促されるものと「ネガティブ」な感情から促されるものがあります。
もっとよくなりたいと思う向上心や成長欲をスタートとする自主性が「ポジティブ」なものとするなら、衰退や周囲からの遅れへの恐怖・不安からスタートする自主性が「ネガティブ」なもの。
きっと誰しも、ポジティブな自主性とネガティブな自主性が交互に主導権を握りながら、努力していると思いますが、ダイナミックな成長をしている人は、ポジティブな自主性が主導権を握っている時間が長いのかと思います。
ちなみに自分の場合は、これまでひとくくりに自主性だと思っていたものの大半は、ネガティブ由来のものが多かった気がします。恐怖や不安にかられての自主的な努力です。
平均点やそこそこを目指すなら、「ネガティブ」な自主性でも一定の効果を得られますが、安全圏に入ると安心してしまい、小さくまとまりがちになります。
40歳を過ぎ、自分はこのタイプだったなぁと実感することが増え、今、猛烈に反省しています。
ポジティブな感情が導火線となって身に付いた自主性は、理想の自分という遠い目標に向かって進んでいるので、長期かつ継続的にしていく必要があります。
よく一流のスポーツ選手や芸術家、ビジネスマンが、自分が出した結果に満足せずに、努力を続けられているのは、きっと「ポジティブな自主性」が優位な人なんだと思っています。
ポジティブな自主性優位でいるためのカギ
ただ、「ポジティブな自主性」を持ち続けることは、簡単ではありません。
やる気がでない時もあるし、調子が悪い時もあり、不安や恐怖が続ける上での原動力になることもしばしばあります。
そんな時、再び「ポジティブな自主性」を思い出すきっかけを与えてくれるのが、「楽しい」や「好き」という気持ち。
「楽しいから熱中できる」「好きだから深めたくなる」はポジティブ由来の自主性を育むための種のようなもの。
目の前の恐怖や不安に駆られるのではなく、未来の自分のなりたい姿をイメージしながら、目の前の「好き」や「楽しい」を大切に自分を伸ばしていきたいものです。
現在43歳、世間的には立派な大人であるべき年齢ですし、転職市場などではもう伸び代がない年齢とみられがちですが、65歳定年で考えれば、社会人生活の折り返し地点に差し掛かったところに過ぎません。
すくなくともあと20年、人生100年時代と考えるならあと30年くらいは、仕事人であり続けるために、成長していきたいものです。