川村 純志(Atsushi Kawamura)
目的設定の技術
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目的設定の技術

川村 純志(Atsushi Kawamura)

社内の新年勉強会で発表した「目的設定の技術」を紹介します。目的設定の技術を活かして、日々の生活、仕事、人生がより豊かなものになるかもしれません。

背景

2020年の年末に、自分が1年前に立てた目標を見返していたことがきっかけです。その目標を見返すと、達成した目標も、達成できていない目標も、そもそも取組すらしなかった目標もありました。
その時に、嬉しくもなく、悔しくもなく、なんだか不思議な違和感を覚えたのです。そうして心に浮かんだのが「あれ、俺何目指してるんだっけ?」という言葉でした。そうして本を何冊か読んだので、そこで得た学びをお伝えできればと思います。

「自分は何になりたいんだ?」という問い

今の時代は、一つ一つの行動や目指すものへの理由が常に、そして深く問われてきているなと思います。それはキャリアにおいても同様です。
「自分は何になりたいんだろう?」
「自分は何がやりたいんだろう?」
「どういう自分であり続けたいんだろう?」

こういうことを自問自答して、”モヤモヤっと”することはないでしょうか?自分は仕事帰りにたまに思うことが多いです。
こうしたモヤモヤを解決するために、「目的設定の技術を身につけることで、生き生きした毎日を送れる人が増えるのではないか」というのが今回お伝えしたい仮説です。

そもそも「目的」とは

はじめに目的という言葉について定義していきたいと思います。また、よく耳にするであろう「目標」についても簡単に触れたいと思います。

まずはじめに目的とは、以下のような定義と認識しています。
1. 自分自身のこれまでの経験から培われた価値観を基に設定される指針、コンパス。
2. 自分の理想ではなく、人生、仕事を通して実現する社会や周囲の理想。
3. 正解や正しさなんてものは一切ない。
また目的に向かっていくポイントとして、目的に向かって歩んでいく上で、まずは自らの価値観を満たすことが重要です。そして、価値観とは、自分の人生にとって重要な考え、信条、状態を指しています。価値観と目的の関係性を例えると、「コップに水(自分の価値観)が満たされていき、溢れた水(目的)が周囲に広がるイメージ」です。

一方で、混同しがちな「目標」とは以下のような定義になるのではないでしょうか。
1. 目的に近づいてるかどうかを判断する指標。
2. 目的がない状態で目標を立てると、最終地点が明確でないままに進んでしまうために迷うことがある。
3. ある程度の正解や正しさがある。

いかがでしょうか。厳密ではなくても、ある程度目的のイメージを掴んでもらえると嬉しいです。

目的設定の3STEP

目的を設定する具体的な手順についてご説明します。大きく分けると3つのステップに分かれています。中でも一番重要なのが、価値観を見つけるという手順です。自らの経験等を振り返りながら自分自身の価値観を発見していきます。作り出すというよりかは、見つけていくという感覚に近いと思います。

Step1. 価値観を見つける。
例:
感謝・好奇心・愛情・夢中・誠実さ…

Step2. 人生や仕事を通して満たしたい価値観を1つ選択する。

例:
感謝

Step3. (価値観が満ちた後)社会や周囲にどんな変化を起こしたいか言葉にする。★目的の言語化

例:
「みんなが毎日身近な人にありがとうと言える世界にする」

どのように価値観を見つけるのか

自らの過去を振り返るような質問を投げかけてみてください。
例えば、
幼少期に自分に影響を与えた出来事
尊敬できる人物と尊敬できる要素
自分の親の反対を押し切った経験
自分の子供に伝えたいこと
など、こうした質問に対して紙に書いていくことで自分の価値観を見つけていきます。是非、考えるだけではなく紙に書いていくことをオススメします。紙に一定時間書いていく技法を「ジャーナリング」と言って脳のメモリを紙に移管して、様々な考えやアイディアを出すことができます。

出てきた価値観はしっくり来ていますか?

価値観に正解はありません。なので、自分がこれだと思うかどうかだけが大切です。どうか正解を求めず、自分の中でしっくりくるかを確かめてください。出てきた価値観を元に人生を振り返って見ると、様々な出来事が見えてくるかもしれません。

例:「挑戦」という価値観を選択した場合の過去の経験を見つめる。
高校時代:未経験でサッカー部に入部、副キャプテンとして認めてもらえるくらい頑張った。
大学時代:英語が全く話せなかったけど、大学時代に思い切って留学し、英語を習得した。
など

「目的」を自分の言葉で表現する

自分にしっくりくる価値観が見つかったなら、最後は自らの言葉で目的を表現してみましょう。価値観が完全に満たされている状態をイメージして、どんな社会や、どんな世界を作っていきたいのかを想像して言語化してみてください。ああでもない、こうでもないと色々な表現を出しながら見つけていってください。これも正解なんてありません、ただ自分の言葉で表現することが大切です。
例:「挑戦」が価値観の場合
目的:「逆境の中、自らの挑戦を通じて、挑戦する人や機会を増やしたい。」

設定した目的をどう活かすか

自分の言葉で設定した目的は、理想に向かって導いてくれる最高の指針です。この目的を最も核となる要素として、行動や選択を行うことで、「あれ自分はどこに向かってるのだろう... 」という不安や迷いではなく、「自分は今、目的を達成するために〇〇をしている」と前向きに力強く歩んでいけるのではないでしょうか。そうすることで多くのことが自分ごと化し、成長速度、成長実感なども得られると思います。私自身も設定した目的で、検証中です。笑

目的は仮説である

目的はあくまでも仮説です。なので、振り返って検証して、また変更すればいいのです。絶対の正解なんてないので、正解に囚われず、まずは目的を決めて進んでみて、違ったら修正すればいいと思うのです。

おわりに

年末年始に読んだ3冊の本の内容を参考にして書かせてもらいました。ここで紹介したのは、自分自身の解釈も入っているので、是非気になる人は本を手にとって読んでみてください。例で紹介した「逆境の中、自らの挑戦を通じて、挑戦する人や機会を増やしたい。」は私自身が価値観を見つけ、言語化してみた目的です。この内容や後述する本を通して、一人でも多くの、一つでも多い挑戦がこの世界に生まれると、今よりも素敵な世界になるのではないでしょうか。
写真は去年夫婦で登った羊蹄山です。「人生も山登りも一緒で、一歩ずつゆっくり前に進めばいつかは頂上に着く。」父がよく言ってた言葉です。

社内発表資料

参考図書

八木 仁平、『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド』
田山 夢人、『自分らしく生きてたら、何だか人生うまくいく。』
ビル バーネット (著), デイヴ エヴァンス (著), 千葉 敏生 (翻訳)、 『スタンフォード式 人生デザイン講座』

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川村 純志(Atsushi Kawamura)
Uniposでインサイドセールスからエンジニアに転身。 モノや人をつなぐ、心温まるサービスが好きです。 Fringe/Unipos