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「生きづらさ」について

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「生きづらさ」に焦点をあてたnote。社会的マイノリティな特性や、無意識のバイアス、ダイバーシティなどについて。
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#エッセイ

自身も差別に加担していると自覚すること ~マジョリティ側の特権について~

差別について語らない社会というのは、(たくさん存在する)差別がないことになっている社会である。 差別について語らないひとは、レイシスト(差別主義者)を育てることに加担している。 以上の、出口 真紀子さんによる講演記録がとても素晴らしかったので、それについてのnoteを書く。社会のマジョリティ側が気付かずして持っている「特権」についての話。 差別は個人の課題、つまり「差別をする人が悪い、その人の責任だ」というだけではなく、構造的、文化的な問題であるということが書かれてある

「周囲との違い」を見つけてしまうとき

人はどんな欠乏でも経験すると、それに心を奪われる。心は自動的に、否応なく、満たされていないニーズのほうに向かってしまう。 いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学という本に、この言葉が書かれていた。 *** 月に1回のオンラインカウンセリングを10月から受けている。4回目となると緊張も少なくなって、本音で話せるようになってくる。 毎回カウンセラーさんからいただいた気づきや捉え方は、生活にとても活かされていて、自分の中での複雑な部分がすっきりしていく感覚。 過去

同じ悩みを持つ人はきっといる~自分はマイノリティだと感じる人へ

「こんな悩みを持つのは、自分だけ」「わかってくれる人なんて周りにはいない」 そう思っていた時期が、僕にはある。 「イップス」という、身体が思い通り動かないスポーツ障害に、12歳から8年間かかっていた。今も治ってはいない。 イップスという症状自体はそこそこ知られているものの、実際に経験する人は極めて少ない。20~30人のチームメイトにはもちろん存在しないし、周りの知り合いにも聞いたことがなかった。 そんな稀有な症状に自分がかかった。 上記のツイートにも記したように、イッ