苦労するとわかっていて、なぜ人間はスポーツを続けるのか?
「なんでそんなしんどいのに、卓球を続けているの?」
これは14年間の卓球生活のなかで、わたしが最も答えに詰まる質問である。
なぜなら一言で答えられるものではないからだ。真剣に取り組むスポーツ選手ほど悩むのではないかと思う。
絶対に無理だと思った壁を超えた瞬間、仲間と喜び合ったり、ぶつかった瞬間。できていたことができなくなる瞬間、限界を感じる瞬間。
すべての瞬間を味わいながら、喜怒哀楽をすべて飲み込んできた。
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ひたすらに楽をしたいのが人間である。しんどい思い