Apple Intelligenceの衝撃! 新しいAI機能とその活用方法
こんにちは、Techチームの倉持です!
2024年6月に開催されたAppleの開発者向けイベント「WWDC24」で発表された「Apple Intelligence」が、12/12にリリースされた最新OSでほとんどの機能が利用できるようになりました。
本記事では、Apple Intelligenceの概要とその実際の利用方法、さらに今後の展開についてご紹介します。
Apple Intelligenceとは?
Apple Intelligenceは、Appleシリコンを活用し、デバイス上で直接実行できるように設計された「パーソナルインテリジェンスシステム」です。ユーザーのデータはクラウドに送信されることなく、すべてデバイス内で処理されるため、プライバシーが強化されます。
さらに、Apple Intelligenceはユーザーの個別のコンテクストに基づいてタスクを効率化し、日常的な活動をサポートします。言語や画像生成、複数のアプリケーション間でのアクション実行などをデバイス内でシームレスに提供し、ユーザー体験を大幅に向上させることができます。
また、このApple Intelligenceは、サードパーティのアプリケーションにも組み込むことができるため、アプリ開発者はこの強力な機能を自分たちのアプリに統合して、ユーザーに新しい体験を提供できます。
現時点で利用可能な機能
Apple Intelligenceは、iOS 18.2、iPadOS 1821、macOS Sequoia 15.2において以下機能が利用可能になります。
Siriの進化
Siriがより自然な会話を実現し、直前の会話を記憶し、さらにタイプ入力でもSiriを利用できるようになったことで、ユーザーは状況に応じて柔軟に利用できます。
SiriとChatGPTの統合
Siriが回答できない内容については、Chat-GPTが代わりに応答する機能が追加され、Siriのサポート範囲が大幅に拡大します。Chat-GPTはアカウントなしで利用可能ですが、有料アカウントを持っているユーザーはログインすることで、追加の有料機能も利用できます。
文章補正機能
Apple Intelligenceが提供する文章補正機能で、ユーザーは自分の文章をニュアンスに合わせて書き直すことができ、文法チェックや要約も簡単に行えます。作業が効率化され、多くの人にとって有益です。
純正アプリの強化
メールアプリ:緊急性の高いメールを自動で振り分け、長いスレッドも要約して表示する機能が追加されました。
写真アプリ:撮影した写真から不要な要素を削除したり、被写体の説明で写真を検索することが可能となります。また、説明を入力することで自動で写真とビデオを選択してムービーを作成する機能も追加されました。
カメラアプリ:カメラコントロールボタンを搭載したiPhone16以降では、カメラで映している情報を即座に読み取り、検索、テキスト翻訳、QRコードのスキャン、テキストの読み上げをワンタッチで行えるようになる予定です。
メモや電話アプリ:録音した音声をテキストに変換し、要約することが可能となりました。
通知システム:重要な通知を優先的に表示し、集中モードで「さまたげ低減」モードを有効にすると、即時に確認が必要な通知のみが表示されより必要な情報を取得しやすくなります。
アプリ開発への影響
Apple Intelligenceは、サードパーティアプリにも統合できるため、アプリ開発者にとっても革新的な可能性を提供します。
例えば、アプリに表示されている情報のSiriへの情報共有や文章補正、画像生成などの機能をアプリに組み込むことで、アプリがさらに直感的でユーザーにとって使いやすくなります。
日本語対応は少し先ですが、私たちが開発しているWellness Aileでもチャット機能をサポートしており、今後Apple Intelligenceを活用することで、相手に合わせた文章のニュアンス調整や、決まったスタンプの代わりに自分のイメージに合った画像を生成して送信するなど、より便利な機能を提供できる可能性があります。
Apple Intelligenceを利用する方法
現在、Apple Intelligenceはベータ版としてiOS 18.1、iPadOS 18.1、macOS Sequoia 15.1以降で提供されており、一部言語のみ対応しています。
また、画像生成などの一部の機能はiOS18.2以降での提供となります。
利用方法:
デバイス設定
最新OSをインストール
デバイスの言語設定を英語(米国)に変更
「設定」>「Apple IntelligenceとSiri」>「Apple Intelligenceの待機リスト」に登録
アクティベーション
待機リストに登録後、数時間以内にアクティベーションが可能になります。通知が届いたら、Apple Intelligenceが利用可能です。
注意点:
必要なストレージ容量は4GB以上です。今後の機能追加により、必要ストレージが増加する可能性があります。
現在の対応言語
英語(米国)、オーストラリア、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、南アフリカ、英国
日本語対応の予定
日本語対応は、2025年4月のアップデートにて実現される予定です。これにより、日本のユーザーもより広範にApple Intelligenceの恩恵を受けることができるようになります。
まとめ
Apple Intelligenceは、Appleのデバイスに新たなAI機能を提供し、ユーザーの体験を革新する可能性を秘めています。現在はベータ版での提供にとどまっていますが、今後サードパーティアプリやApple純正アプリにさらなる機能が組み込まれ、日々の生活をさらに便利にしていくことが期待されています。AIの力を活用して、よりパーソナライズされた体験を実現するApple Intelligenceの進化に注目です。
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