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ファミマの「お母さん食堂」から「おふくろの味」の定義について考える

 香取慎吾さんのキーヴィジュアルで話題のファミリーマートの「お母さん食堂」。TVCMや店頭でよく見かけます。
慎吾ママ時代と差別化するかのように、割烹着を身にまとう香取慎吾さん。慎吾ママ時代のポップさは微塵もなく、年齢を重ねた彼らしい人間味あるお母さんの表情をされております。


今回は、この「お母さん食堂」の商品ラインナップを眺めながら、現代人に通じるおふくろの味ってなんだろうか?と考え込んでしまったお話です。

お母さん食堂とは?
「お母さん食堂」は、毎日の生活にどこか懐かしくあったかい商品をご提供できないか、美味しくて便利な商品をご提供できないか、そんな想いからファミリーマートが自信を持ってお届けするお惣菜シリーズです。
ファミリーマートブランドサイトより

上記の説明文を読んでも、決して「お母さん食堂」=「おふくろの味」というワケではありませんが、そう純粋想起してしまう消費者は多そうですね。

ちなみに、おふくろの味とは、

おふくろの味とは?
おふくろの味(おふくろのあじ)は、幼少期に経験した家庭料理、もしくはそれによって形成された味覚、またそれらを想起させる料理を指す言葉。「おふくろの味」という言葉の普及は料理人の土井勝が出演する番組(後述)の影響によるところが大きいとされる。(Wikipedia)

「お母さん食堂」の商品ラインナップ

今のニッポン人にとって、象徴的な「おふくろの味」ってなんだろうか。

「お母さん食堂」の商品ラインナップを見て「そうか、これがファミリーマートのマーケティング結果を反映した、現代人に通じるおふくろの味のメニュー」なのかと、ぼーとしながら眺めてしまいました。
確かに揚げ出し豆腐や切干大根、ひじき煮などには、30代の私も納得感。実際に家庭で出てきた記憶は特別ないものの、「おふくろの味」で想起するものは和食が多いようです。
しかし、海老チリや四川風麻婆豆腐には少し疑問が残りますね。

実態として、家庭料理として「海老チリ」が食卓に登場する頻度は少ないです。四川風麻婆豆腐についても、四川風とついている限り、お母さんの顔が浮かんできません。
「お母さん食堂」云々は別として、コンビニで買いたいメニューという視点でしょうかね。

他では味わえない、母親流にカスタマイズした料理=「おふくろの味」。

私の「おふくろの味」は、山形出身の母がお正月につくる「納豆汁」と、塩付おにぎり(※極貧だったわけではないが、よく出てきました)、そしてメカジキの煮付け、そしてチョコレートケーキでしょうか。

夫の場合は、にんにくたっぷりの欧風カレーライスと、煮豆

メニューの共通点としてあげるなら、外食レストランでは味あえないもの。

カレーライスや煮豆、煮付けも、気軽に食べることはできますが、母親流の食材、味付けでカスタマイズされたものは唯一無二。結果としておふくろの味として記憶に残っていくのでしょうね。
情緒的な価値も当然ありますが、お料理の中身としても違うのでしょう。



あなたにとっての、おふくろの味ってどんなメニューですか?
それは、どんな時に食べたくなりますか?
最近、おふくろの味、食べていますか?

今度母親にあったら、改めてレシピを聞いておこうと、
ファミマの広告を通じて思った、1日でした。


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