ソロミニアルバム「叫ばせてよ」リリース
どうもこんにちは赤羽あつみです。
この度1stソロミニアルバム「叫ばせてよ」をリリース致しました。
諸サブスクリプションサービスおよびbandcampでの配信を行っているのですが、歌詞、クレジットなどこちらにまとめて掲載するので見てもらいたい。です。
リリースしようと思うに至った当時の気持ちはこちら。3月30日。
らしいです。幸い、この後音楽の指導のお仕事のお話を頂けたのですが、こういう状況なのでスタート出来てなかったりしてます。ライブもこの頃以降全部なくなってます。
三月末に思い立ったこのソロ音源作成ですが、五月頭に完成を迎えることが出来ました。嬉しい。
「叫ばせてよ」
というアルバムです。四曲入り、決して多くはないですがバラエティには富んだ内容にできたと私は思ってます。
それ
濁流(feat.環)
ファジー
どうして
という四曲です。
それぞれ歌詞とか軽い説明とかしていきますね。
それ
それはただの皮膚
身体を包むだけ
なのに 何故
触れたくなる衝動
境目がなくなる 溶ける
それはただの目
潤むのが憎らしい
交わってしまったら
私は動けない
くちびるなんてもってのほか
それはただの熱
感じてしまったら
もっと欲しくなる
わたしも熱くなる
心なんていらないの
欲しいのは それ だけ
作詞作曲 赤羽あつみ
結構古い曲です。稀に弾き語りのライブをやるときに出現します。(褒めてくれる人がいてくれてとても嬉しかった記憶)
ピアノ一本とボーカルのみです。私の持ち前の不安定さの権化みたいな曲ですね。色っぽいけど不憫、まあ憧れてるんじゃないでしょうかね私は。
ピアノは家のグランドピアノで自分でマイクを立てて録りました。ステイホームというやつです。ボーカルも自分のものはアルバム全曲家録りです。
濁流(feat. 環)
目が覚めた瞬間、わかる
何もかもが重い気がする
空のせいにしたくはないけど
私の意志でも断じてない
どうしようもないけどこんなことなら
眠ってたほうがよっぽどマシだ
逃げる手段をひたすら数えて
諦めてから立ち上がってみる
波のはざま 引いては寄せる
くり返す度 ただ疲れる
急降下したなら急上昇まで
お決まりのコース なぞるポーズ 綴るノーツ
ああ何もかもが見えるくらい高いところまで来た！
わりにふらつく足元
深夜二時のタイムライン 頭上浴びるライムライト
そこに愛はない 理解したい 期待したい
ロックグラス溺れてるin my eyes
どこに出しても恥ずかしい私
浮かび沈み 濁流の中
呑まれかけたギリギリのブレス
嫌な雲に襲われてる
逃げられない 鉄の匂い 水を飲んだ だけど甘い
防波堤はとうに過ぎた
誰か助けて/誰も来ないで
狂うほうが良いくらいに
耐えられない 叫ぶだけだ
作詞 赤羽あつみ・環 作曲 赤羽あつみ
ドレスコーズの「メロディ」とか大森靖子の「LOW hAPPYENDROLL --少女のままで死ぬ-- feat.平賀さち枝」といったツインボーカルでポエトリーと旋律の入り混じる曲がどうしても作りたかったんですね。
環さんはハク亜キッズhttps://hakuakids.tumblr.com/というバンドでースボーカルをされている方です。今年一月にこのバンドのレコ発で一曲だけお手伝いさせて頂きました。ひょんなことから知り合った、同い年で素敵な友達です。嬉しいことですね。急降下したなら～というリリック部分は作ってもらいました。逃げられない～のくだりも共作してます。
一応ステイホームに則ってはいるものの、千葉県内の限られた範囲での移動はセーフという緩い自粛生活をしているもので。幸い、環さんとはうまく落ち合えるところにいたため、こっそりスタジオで歌だけ録りました。
一番最後に出来た曲です。後述するミツビシさんという博士みたいな人に「ヒップホップ的なものたちの中で、オルガンとベースで暗めみたいな曲に適応しうるジャンルってどれなん」って聞いて「トラップかな…」と教えてもらい、ビートだけループを使って、というかかなりそこにインスピレーションを得ながら作りました。その関係でこの曲だけFacebookとInstagramに上げられていません。環さんごめん…
作り始めは題が違って、ある分野に関する用語にしようと思ってたんですけど、全体の歌詞のトーンが、環さんの成分もあり抽象的になってきたので、フィクションという体にしてみました。
この曲のオルガンはmidiではなく今のメインシンセであるRoland VR-09-Bで録りました。オーバードライブ、ロータリー、リングモジュレーターなど凝りながら作れたの楽しかったですね。
ファジー
今までの中途半端な仲良し
もうしちゃ駄目になっちゃうのかな
君が私の腕を触ることも
なくなるだろうしあっても困る
大事な人がいるんでしょ？だから
私なんかに中途半端に
優しくしないで そんなの駄目だよ
執着心を馬鹿にしないでね
そういう無責任な優しさ
今まではありがたく食べてたけど
もう、ごめんね、
全然おいしくなくなっちゃった
そもそも曖昧ですらなかった
何もないのに夢だけ見てた
認めたくないだけだった だけど
期待は誰のせいだったのかな
それでも全部嬉しかったのは
私がずるい人間だから
今だってそう 何もないのに
君のせいにしようとしてるね
掌の上で人を転がすって
そんなに楽しいことでした？
いやそもそも転がす掌に
乗せられてすらいなかったかもね
曖昧を利用してたのが
本当は私だって知ってるよ
許されないはずの甘えだから
もうやめる 今までごめんね
死ぬほど欲しかったな
大好きな人の優しさ
馬鹿みたいですらないよ 私は
救いようのない馬鹿だよ
許されていた二人の悪意
君だって何か誤魔化してたでしょ
それでも嬉しかった、ウケるね
勘違いしてた、とまではいかないけれど
見えていた、わかってた、
わかっててながら目を逸らしてた
全ての正しさ、あまりにも痛い
もう、君の前では笑えない
作詞作曲 赤羽あつみ
歌は全面ポエトリーです。トラックもゼロから。「濁流」もそうなんだけどやったことないことをやるのは楽しいという学びがあります。めちゃくちゃ人に助けてもらってるけど。
自分でトラックを作ると「ここにこれが欲しい」みたいなことが完全に実現出来るのでいいですね。ベースのフィルインとかめっちゃ好きなんだよな。
確か最初違うキーで作ろうとして変えた気がする。調性記号が増えると響きも複雑になった気がしてテンション上がりません？
架空の失恋ソング、みたいなものだけど、架空だと思ってたらいつまたダメージ受けるかわからんねえ～
どうして
知らないこと 愛すること、愛されること
知ってること あなたの中に私いないこと
何にも知らないのに あなたを憎んでしまう
どうしてこんなに？…わからない
鴉よおいで 髪を啄ばんでご覧
…空っぽなの わかるでしょ？
空っぽなのに あなたを憎んでしまう
どうしてこんなに？…わからない
本当は知ってる 愛されないこと
どうしてなの？…わからない
作詞作曲 赤羽あつみ
私の曲で一番知ってる人多いであろう曲。曇ヶ原というバンドでやる前提で作りました。シングル切るときのカップリング的立ち位置で録音もしました。その節はありがとうございました。
これ多分歌詞が矛盾してるんだけど、私は少なくとも自分という人間は矛盾に支配されてるのが当たり前だと思うし、矛盾してることを叫び続けるくらい錯乱することもあるだろうという気持ちで作ったんじゃないでしょうか。あるいは実際にそのくらい錯乱してたかもね。ちなみに歌詞だけじゃなく歌メロとコード進行も合致してない。多分。
もともと自分の中にある曲なので、トラックは秒で作った気がする。もう暗ければなんでもいいんです。投げやりにではなく。
お力添えいただいた皆様
ミックス・マスタリング ミツビシテツロウ さん
ニューウェーブバンド「カタカナ」のミツビシさんです。バンドで知り合って結構な年数になりますが、単に対バンよくする～みたいな感じではなく前のバンドのREC・MIXをやってもらってたのに始まり、今回ももはやMIXに至る前のDAWやREC機材の諸々に関する相談からポエトリーって！？！？！？みたいなレクチャーに至るまで死ぬほどお世話になってます。ほんとに。お陰様で「完成」させられることが出来ました。ありがとうございます。
アートワーク いとうかをす さん (Instagram @kaogaroa)
超素敵なジャケ画を作って頂きました。もう一回貼ろう。
今回この絵を描いてもらうにあたってたくさんヒアリングしてもらって、「この現状を踏まえて自分にとって音楽とは？」みたいなことを考えることが出来たし、その結果としてジャケットを描いてもらえた、だけでなく、「叫ばせてよ」というアルバムタイトルに行き着くための刺激をこちらも頂けたと思ってます。ありがとうございます！
「濁流」ゲストボーカル 環 さん
前述のとおり一部リリックの作成、歌詞の共作とボーカルでの参加をしてもらってます。多分この曲は自分だけだったらもっと主観で押し通すような曲になってたんだけど、共作を経たことでほんとに、抽象的ながらよりドラマチックにすることが出来ました。めちゃくちゃ頼んでよかったと思ってます。良い勢いを頂けました。ありがとう…！！！
以上、音源についてです。長々とすみません。
そんな！「叫ばせてよ」は以下からお聞きいただけます！
TuneCore
こちらリンクよりお好きな配信サービスにてお聞きください。
bandcamp
ダウンロード購入の方はこちらからお願いします。試聴も出来ます。
以上、ソロアルバム「叫ばせてよ」についてです。
どうぞよろしくお願いします！
赤羽あつみ
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