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マスク持ってますアピール

今日は会社にお休みをもらって、なっちゃん(次女)と待ち合わせ。

孫のまーくん(2ヶ月)を、
老人ホームに入っているひいおばあちゃん(私の母、95歳)に見せに行くのだ。

まーくんは、初めて電車に乗る。
赤ちゃん連れのなっちゃんは大荷物。
ベビーカーを電車に乗せるのに不安がある。
そこで、まず私がなっちゃんを迎えに行くことになった。
ーーー

駅のホームで気がついた。

マスク忘れた!
コンビニで買おうかと思ったけれども、なっちゃんとの約束時間に間に合わない。
時間は、午前10時半。
電車も空いている。

まぁ、いいか!
空いてるし、話さないし。
素知らぬ顔で電車に乗りこむ。

電車の中の人々は、ほとんどマスク姿。
そこにノーマスクのわたし。

緊張したが、何も起こらなかった。

ーーー

首尾よくなっちゃんと合流。
なっちゃんが持っていた予備マスクをもらう。

が、実はマスク負けがひどい。
口の周りがポツポツと荒れてしまう。
できればしたくない。

そこで、手首にマスクをくくりつけた。
何かあればすぐにマスクができるように。
なっちゃんとも会話をしないようにした。

無事に目的地の駅に到着。
はー。

なんでマスク1枚でこんなに緊張しているのか。
自己判断でいいのに。
だって、ねぇ。

ーーー

老人ホームまで駅から歩いて行く間、
ノーマスクの人ともすれ違った。

が、よく観察してみるといくつかのパターンに気がついた。

1、あごマスク
マスクをしているんだけれども、あごに引っ掛けているパターン。

2、片耳だけマスク
マスクを片耳だけにしてひらひらさせている。ちょっとみっともないけど、実際にいた。

3、手首マスク
マスクを2つに折りたたんで、紐を手首に通しておく。
何かあったらすぐにマスクができるように。私がこのパターン。

4、ノーマスク
マスク自体をしていない。

1のあごマスクの人が多かった。
ついで、4のノーマスク。
2の片耳マスクと3の手首マスクはそれぞれ1人ずつ。

ーーーーー

1、2、3の人たちは

とりあえずマスクを持ってますよ

とアピールをする気持ちがあるのでは?


実は私もそうだ。
何かあったら面倒だから
「すぐにマスクができますよ」と見せつけるために手首マスクにしている。

花粉症は薬が効いているのか今年は平気だ。
それよりも、口周りの赤いポツポツや
ほうれい線の方がよほど気になる。

この3年間で口周りがだいぶ劣化した。

少しずつ
マスクを手放して行けたらと
心の中で密かに思っている。
少しずつ。

ーーーーー

母は、95歳差のひ孫との対面を
泣いて喜んでくれた。

15分間だった面会時間が30分に伸びた。

いろいろと変わっていく。
少しずつ。

入り口の自動ドアの前で
手を振っている車椅子の母の笑顔が、ちょっぴり切なかった。

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