タネなしスイカ(by 理科系夫)
8月がもう少しで終わる。
「スイカ食べておかないと」
スイカの季節もあと少しだ。
去年は油断していて、ほとんど食べずに夏が過ぎてしまった。
我が家では、スイカは生協の宅配で購入する。
どうせ買うなら1個まるごと。
でも重いのは嫌だから、生協で。
ーーー
理科系夫がスイカの切り方にこだわっている。
理科系夫「できるだけタネの少ない、
おいしい食べ方ができるように」
あつこ(まあ、そんなうまくいくわけないし)
理科系夫「スイカは赤道で切る。
ツルのついていたところと、
お尻を指で確認して
確実に赤道を切るように」
そして包丁を入れる。
理科系夫「なんとなく、種が並んでいるところを狙って切る」
スイカの種は列のように並んで存在するのだ。
何十年もスイカを切っていたけど気がつかなかった。
と現れたのがこんな感じ。
理科系夫「そしてこの種子を菜ばしでかきだす」
あつこ(ほんとにまるまる1個分やるのかな?)
理科系夫は順調に仕事を進めている。
そして。。。
ずらりと並んだ
タネなしオールスターズ。
むむむ。ここまで揃うと
鮮やかである… 。
理科系夫「やっタネ!」
しかし、シンクの中はこうだ。
理科系夫「きっタネー」
言葉をなくすあつこ。
なぜか寒気がする。
ーーー
あつこは黙ったまま
まだ切っていない
残りの半分を取り上げた。
きっちりとサランラップをかけ
冷蔵庫にしまった。
理科系夫「タネも仕掛けもないけど、
まぁ半分にしておくよ」
むむむ。
今年の夏のスイカは
これが最後にしよう。
うん、
そうしよう。
ここで一言
何か言い返したかったが
思い浮かばない。
タネ、たね、種!
あつこ「カスタネット」
キョトンとする理科系夫。
ややあって、言い返された。
理科系夫「下仁田ネギ(しもにたねぎ)」
ぐぐぐぐ。
負けた…気がする。
(あれ?スイカの🍉話だったのに)
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