箱の気持ちになる
友達からもらったリンツチョコレート。
箱の開け方がわからない。
もともとずぼらなこともあり、端から適当に開けようとしたが、微妙にうまくいかない。
理科系オット「そういうのは箱の気持ちにならないと」
??
あつこ「箱の気持ちですか?」
理科系オット「そう、注意深く観察して、箱がここから開けてほしいと思っている部分を探す」
あつこ「いや、相手は口をきかないチョコレートの箱だけど」
夫は箱の表面をじっと眺めていたが、ある1部を指差す。
理科系夫「ここに線があるでしょう」
どこどこ?
理科系夫「ここじゃないの」
そこからは早かった。
あつこ「おおー」
ほんの数秒で、塩チョコレートが現れた。はがれるのもとてもスムーズ。
理科系オット「これが箱の気持ちになるっていうこと」
あつこ「……」
いろいろ言いたいことはあったが、とりあえずリンツのおいしいチョコレートが食べられたのでよしとする。
ものを開けたり外したりする時壊してしまうことが多い、適当人間のあつこ。
箱の気持ちは、一生わからないようだ。
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