ムーンショット目標をみて3

肉体を持つ者として今と同じこの現実世界に残った場合、どのような生活になるのか。それを考える前に、世界の何パーセントが肉体を持たない者になるのかを考えてみたいと思う。

日本の富裕層はどのくらいいるのか。検索してみると、超富裕〜純富裕層までで8%くらいのようだ。つまり肉体を捨て、不老不死を手に入れることの出来る人は人口の10%くらいなのだろうと思う。すると、90%の人間は肉体を持つ者として現実世界に残るということになる。

今と同じ地球環境で生活するのであれば、衣食住にはそんなに変化はないだろうと思う。しかし、今まで世界を引っ張ってきたリーダーたちは誰もいなくなるのだから、経済や生活が発展することはないし、むしろ後退するだろうと思う。

また、地球環境に変化があった場合、一気に生活は立ち行かなくなる可能性がある。だって、今まで世界を建て直してきた天才たちはもういないのだから。それをきっかけにして、新しい世界に旅立った肉体を持たない者を恨み、サーバーを破壊に行く者も現れるかもしれない。

サーバーは肉体を持たない者たちの新しい住まいなのだから、攻撃や災害に備えて、守護する者を置くはずだが、それは人間ではなく、高性能なAIロボットだろうし、ここで初めてのロボットVS人間というSF映画のような光景を見ることになるんだろうと想像している。ただの小競り合いで済む分には問題ないが、争いが広がったら、困るなあと平和主義の私は呑気に考えている。

30年後、地球環境については、おそらく今とは違う環境になっている可能性が高いと考えている。氷河期が来るなんている発表が出ているくらいだ。そんな大きな変化はなくとも、大きな被害が出るような地震や津波、台風が起きることはあるだろう。その際、災害復興を仕切るリーダーは日本にいるのだろうか。また、そのお金はあるのだろうか。

改めて、私がそのような日本で生活することを考えると、かなり頭が痛い。不安で押しつぶされそうだ。天才のいない庶民ばかりの世界で、今と変わらない生活はとてもできないだろう。そんな中でも稼がなければ暮らせない。やはり、新しい世界で生きていくためのアイデアを今から思案しなければならないのだと思う。なんて難しいんだろう。