塾講師をしていて思うこと。


もうすぐセンター試験。
お陰様で4連休♡
バイトも何もないから、早く新しいバイトを
探そうとは思っている今日この頃。

センター試験に因んでというか
因んでいるのか微妙ですが、
わたしは今現在、アルバイトで

塾の講師

をしています。

どうして塾講師を選んだのかというと
時給ももちろんありますが、
塾、というコミュニティが元々好きというのも
あります。

塾っていわば、
学校みたいに
絶対にいかなければならないという
強制力があるわけでもないし、
地区的に…とか、住んでるところが…みたいな
強制力もなくて、ある程度自分で選んだ環境で
勉強する場所なわけじゃないですか。

すごく学校よりものびのびしてて
わたしにとっては勉強しやすい環境でした。


学校の友達に
勉強しているところを見られるのは
あまり好きではありませんでしたが
塾の友達となら、気にすることなく
一生懸命勉強することができたし、
心から友達の合格を祈ることができました。

自分のやりたいペースで、
求めているクオリティまで引き上げてくれた
塾という存在には本当に感謝しています。
 
塾長もめっちゃいい人でした。

あまりにも部活で疲れすぎて寝ていても
怒鳴ることなく優しく起こしてくれたし、
寝てヨダレでプリントびちゃびちゃにしても
笑って取り替えてくれました。
元旦も自習室開けてくれたし、
頑張る受験生にお菓子おいといてくれるし、
自分がプロデュースした「合格」っていう
焼印いりの餅アンパンくれてました。

それでいて、
高校受験は1人も落としたことはないという
ちゃんとした業績もある信頼できる人。

いまなんとか大学生になれたのも
ひとえに塾長のお陰です。



と、さてさて、
私の高校生まで6年間通っていた塾は一旦 
置いておくとして。

実際、講師として働いてみると
生徒への影響力の大きさに戸惑っています。

勉強面でももちろんだけど、
進路面も然り。

室長に

「経済学部よな!
商業科に行きたい子おるから
簿記とかどんな勉強か教えてあげて!」 

とか

「公務員になりたい子おるから、
公務員になるって
どういうことか教えてあげて!」

とか。

なんせ、
生徒の進路に関わるってことは
その子の進路の相談に乗ることも、
アドバイスをすることもあるってことです。

まぁ、とりあえずは自分の時の話を
生徒にはしてあげるのだけど、

自分って案外、敷かれたレールの上を

歩いてきたなぁ、と。

高校に行く、と決めたのは
「とりあえず大学に行くから」
ってな感じで結局選んだから。
今考えてみれば大学に行く以外の選択肢を
考える機会が全くなかったなと思う。

どうして大学に行きたいのか、というのが
自分の中にははっきりなかったし、
親に「大学は出たほうがいい」と言われたから
そのまま大学に行ける進路を選び続けた。

だから、わたしは
生徒に進路を偉そうに指導できるような
人間ではないし、そんなわたしでいいのかすごく
戸惑ってしまいます。


わたしは生きていく上で、
後から自分の選択に意味づけをしているから、

「大学生になったわたしから見た
大学に行くという選択」についてしか
説明してあげることができないし、

「中学生にとっての大学に行くという選択」を
わたしは彼らに教えてあげることはできない。

それって結局、中学生にとって進路を
考えるときに必要なアドバイスにはならない
と思うから、あまりしたくない。


彼らが今必要としているのは
彼らなりのいい人生を歩むために
最善の選択をすることだと思う。

けれどわたしは、
それを誰かのアドバイスのままに
決めてしまうのではなくて
自分の意思で進路を決めて欲しいと思う。

誰かに言われたから。
誰かの期待に応えたいから。

他人に軸を置いた意思決定は
将来、自分と過去を
バラバラにしてしまうんじゃないかなと思う。
自分で選ばなかった選択には責任を持てないから
そこから自分で道を伸ばしていくことを
諦めてしまうのではないのだろうか。

結果としてあまり効率的ではない
選択をしたとしても
それが自分の選んだ物だったならば
後からいくらでも修正は効くし、
何より、自分で選んだ選択肢であれば、
そこから先に自分で自分の将来を
描いていくことができると思う。

だからわたしは生徒に

「大学にいきなさい。生涯賃金がいいから」

とも伝えるけど、

「最後はあなたが決めること。
他の誰かが反対しても
説得したいと思える方向に進んだ方がいい」
とも必ず伝えるようにしている

親の期待に答えることを優先させたくて、
自分の意思を犠牲にするなら
自分を説得したほうがいい
できないのなら、
自分の意思を通した方がいい。
結局自分の人生は
自分でしか責任を撮れないのだから。

そう思う。

進路を考えている子たちを見ると
自分が今まで行った選択を振り返る機会が
どうも増えた気がする。

「あの時の選択は、こういうことに
影響しているんだろうな」

「あの時の選択は、きっとこう考えたから
ああいう結論に至ったのだろう」

結果論で終わらせず、
選択に至るまでの過程だったり、
その選択そのものの影響だったり。
そこに意味を持たせることができたなら。
今と過去をつなぐことで、
昔の自分も今の自分をも、
大切にすることに繋がるのではないのかな。

なんてね。


#塾講師  

コジキなので恵んでください。