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フェイクニュースに騙されるな前編

これは、いわゆる「フェイクニュース」に関するまとめ記事でもなんでもない。実はこの原稿を書いたのは、2017年3月6日だった。Webサイトを更新する際に、当時のほとんどのブログ記事は非公開にしてしまったのだが、記事公開のアナウンスだけがFacebookに残っていたりして、それを見た方が「公開して欲しい」とメッセージをくれたりするので、こうやって、気が向いたときにそのまま未編集で転載している。だから2年以上前の記事だと思って割り引いて読んで欲しい。
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 今日はフェイクニュースができるまで、拡散するまでを追うことで、あなた自身がフェイクニュースをつくる加害者になってしまわないようにするための「私の実際の経験知に基づく」提案だ、そう個人的意見だ。←ココが大切。

 え? 私は大丈夫? そうか、それは良かった、あなたならきっと大丈夫だろう。

 未だにフェイクニュースを見分ける方法の確固たるものはないと思うし、とんでもなく手間暇がかかるのだ。じゃ、見分ける方法について考察するか? いや、そこがポイントではない。

 これはフェイクニュースを見分ける方法を伝授するものでもなんでもない。フェイクニュースを見分けるなんて、今や大変なことだ、誤解を恐れずにいうと、そんな手間暇かけてでも読むべき真実のニュースがそもそもどれだけ存在するというのか。近い将来にはAIが独自に取材して、独自のニュースを作って、AIがフェイクニュースを見分ける、そういう時代が来るだろうから、それまで待つことにする。

 今日は、フェイクニュースの罪を暴くとか、dis-る話ではなく、本題は誰もがすでに実践しているであろう「読み解くリテラシー」であり、加えて「聞き解くリテラシー」でもある双方向のコミュニケーションを良くして、この世から「読み間違え」て、「聞き間違え」て、無駄な誤解による混乱や疑心暗鬼を減らして、愛と正義に溢れた生活をおくるためであり、「ネットを漂うブロガーやソーシャルメディアの住人向けだけ」の話じゃなく、ごくごく一般的なお話だ。

 そしてビジネスにおいては、グローバルクラスを目指すビジネスマンのための指南書として、正しいことを、正しい方法ですることで、正しい人に正しい評価と利益と信頼と尊敬がもたらされることを目的としている。
 
 だから、まぁ、あくまで私の個人的な意見・考察ではあるが、でも机上の空論ではなく実践で鍛えたスキルを執筆してみた。
 
 とにかく、そんなことなら興味がない、という人は読まない方がいいし、特に「人の話をすぐに鵜呑みにするような人」は頼むから読み進めないで欲しい。フェイクニュースのつくり方を学ぶことで、自分はフェイクニュースの拡散に加担する加害者にならないで済むようにしたい、という殊勝な心根を持つ人だけが読んで欲しい。そうでなければ、すぐに他のブログにでも行ってくれ、頼む。 

フェイクニュースが作られる

>そもそも一次ソースの段階から、故意にフェイクを作る場合
>一次ソースはフェイクではないが、それを材料に恣意的に捻じ曲げてフェイクにする場合
>一次ソースはフェイクではないが、二次・三次がそれを誤解して結果的にフェイクにしてしまう場合

 一般的な問題解決方法であれば、問題は根元から立つということで、フェイクニュースが造られないようにする、というのが対策として最も有効なはずなのだが、世界中のいつでもどこでも同時多発的にフェイクニュースが作られている現在、「どうすればフェイクニュースが作られないようにできるか」という対策はすぐには現実的な解はない。

 先週末に限定先行公開したこの「フェイクニュースのつくり方」はわずか3日間しか実質的には公開されなかったにもかかわらず、メール購読会員の65%の方がお読みくださったようだ、また数名の方から丁寧なコメントを頂戴したので、ブログを借りてお礼を申し上げたい、ありがとうございます。今後も、メール購読会員(パスワードを必要とするサイト会員とは別)には、ブログ記事の限定先行公開のような特典をお届けするつもりだ。

順番で言えば、フェイクニュース対策の5つの基本(私の意見)は、
作らない
見分ける
読まない
信じない
広めない

 とにかく、今の段階では、フェイクニュースを根絶するのは、永遠にエンドレスなもぐらたたきのようなもんではないか、と考え、今はこれ以上深掘りしても仕方がない(投資する労力と時間に見合う成果を出せる具体的で効果的な方法が思いつかない、という意味)から、とっとと次へ行く。

フェイクニュースは見分けられるのか?

見分けようとするメディアの努力もググれば詳しく紹介されているが、そこはポイントではない。未だに見分ける確実で誰にでもできる簡単な見分け方は開発されていないからだ。

 悲しいことに私たちは、信頼し尊敬する友人や知人が発信したメディアである「ソーシャルメディア」で目にするものに大きく感化され、影響されるようになっており(でなければ何を信じろというのだ?)、普段の生活の中でTwitterやFacebookのようなSNSに大きく依存した私のたち自身も「フェイクニュース」を見分けるのは難しいので、読まないという選択肢はないのだが、信じない、広めないというリテラシーは身につけたほうがいいのではないか、という自己防衛策、いや強化策について深掘りしたいと思う。だから、ここでは「SNSにはフェイクニュースをたれ流さない責任があるという意見を言う人」もいるが、ここではそこには触れないでおく。

フェイクニュースを鵜呑みにして信じてしまう

 ちゃんと見分けられる人もいるかもしれないし、そういう仕組みを導入しているバズフィードのようなメディアの体制もあれば、ドイツなどが始めた国家的な取り組みや、それを追随する形でのフェイスブックの取り組みも動き始めたようだ。

 検索すると、すぐに見つかるのが、ドイツの国家的な取り組みだ。どうやら、今年(※2017年3月時点のお話)の総選挙を控えて、「フェイクニュース」を24時間以内に削除できなかった場合、1件につき50万ユーロの罰金を科す法案が議会に提出されたそうだが、これはあくまでフェイクニュースであると見分けられた後の多くの人々に読ませない対策に過ぎない、と思う。

 また、これに追随する形で、Facebookは、ユーザーのタイムラインに表示される大げさで刺激的、扇情的な「誤解を招くコンテンツ」による悪影響をなくすために、フェイクニュースに対する
通報システム
ラベリングシステム
フィルタリングシステム

を導入するらしい。

 ただし、理由の一部はトランプ大統領がFacebookのフェイク選挙ニュースの拡大の後に当選したことへの対応であり、これでは泥縄と言われても仕方がない、今後に期待するしかないのだが、これでは大統領選に対する悪い影響を認めたようなものだ。まぁ、そこはググれば詳しく読めるので、ここで語ることでもなかった。

 それにして、「いったい誰がフェイクニュースなんかを信じるのだ、馬鹿だろ、そいつら」と思うかもしれない。しかし、そもそも人間は信じたいことを信じる、聞きたいことだけを聞く、見たいものだけを見る、そういう性分なのだ。信じることで救われるなら、信じることが心の安寧につながるなら、信じた方が自分にとって都合がいいのであれば、信じたいものなのだ。何かの不安が心の中にあり、何かの答えを求めている人が、ちょうどぴったりの都合のいいニュースが流れてきたら、それ見たことか、やっぱり私は正しかった、と思ってしまっても仕方がない。
 
あぁ、やっぱりね。
ほらね、私の言った通りでしょ。
とうとう、心配していた通りになった。
だから、言わんこっちゃない。
いつか、こうなると思ったんだ。

 
こうした予備的な心理状態が、信じる気持ちを増幅させてしまうのだと思う、たぶんね。(私の意見です)
 
この記事を書いている最中に、実はこんなニュースが飛び込んできた。

2017年3月1日(水)16時15分
排斥されていると感じる人ほどフェイクニュースを信じやすい:論文発表 
「心理学の研究者が「排斥されていると感じる人ほど、フェイクニュース(偽ニュース)を信じやすい傾向がある」とする研究の成果を発表」 
ニューズウィーク日本語版

​論文にもなったんだから嘘じゃないんでしょ?あのニューズウィークだし、信じていいよね?ね?ね?ね?

皆さんはどう思うか? 

 まぁ、こういう論文があるらしい、というだけの話だ。しかし、これは論文である、科学者が執筆した実験の結果、研究成果なのだ。研究成果を信じないで、何を信じろというのか?

では、これを信じていいのか? 

そういう元になる論文はあったかもしれないが、この日本語への翻訳を捻じ曲げた人が介在しているかもしれないし、翻訳を間違えた人がいるのかもしれない。
 
 記事を読むとわかるが、ニューズウィークも自分で取材した記事ではなく、2月中旬に英国のインターナショナル・ビジネス・タイムズに掲載された英文記事からの引用翻訳である。この記事タイトルには「Fake News」という単語が使われている。
Social exclusion makes people more likely to believe in fake news
「社会的な排除は、人々がフェイクニュースを信じる可能性を高めさせる」
 
 さらに、このインターナショナル・ビジネス・タイムズを読む限りでは、これも取材をしたわけではなく、2016年の10月に発行された電子版Journal of Experimental Social Psychologyの論文からの引用解釈である。丸ごとコピーではなく、あくまで記者が書いた記事だという点が注目のポイントだ。そう記事はすでに論文ではない。
 
 なぜならば、この論文の中には、一言も「Fake News」という単語は出現しないからだ、つまりこの記事はライターの主観で書いた記事だと言える。

本来の英文の論文のタイトルはこうだ。
The dark side of meaning-making: How social exclusion leads to superstitious thinking 
私が訳すと「意味づけの暗黒面:社会的な排除がどのように迷信的思考につながるか」となる。

 そうだ、そういうことなのだ。ニューズウィークの記事は、元の英語論文から、一度英国のニュースにライターの記事として掲載されたものを、さらに翻訳して、独自の解釈を付け足してタイトルも扇情的に変えて掲載したのだが、これだけ間に人が介在していると、伝言ゲームのようなことが起こっておかしくはない。

並べて比べると、フェイクニュースが作られるまでの仕事ぶりがわかるだろう。
 
英語論文   :意味づけの暗黒面:社会的な排除がどのように迷信的思考につながるか
英文記事   :社会的な排除は、人々がフェイクニュースを信じる可能性を高めさせる
日本語記事  :心理学の研究者が「排斥されていると感じる人ほど、フェイクニュースを信じやすい傾向がある」とする研究の成果を発表

 
 日本語記事のタイトルは、アクセス稼ぎのために扇情的な煽る文言が踊っているのが見て取れる。「排除」を「排斥」に差し替えて(これは意味が違うからね)、「研究の成果を発表」と付け加えたニューズウィーク日本語版は、もはやメディアの品格さえも消失している(1年も前の話なのにね)。

NHKだって信じていいわけじゃない

NHKが派手に「英科学雑誌 日本の科学研究の失速を指摘」と民放のワイドショー並みに煽っているが、英文タイトルが全然違う! 完全にNHKの捏造。
原文:BRIGHT SPARKS NEEDED. National reforms seek new routes to innovative success.
「賢い頭脳(才能)が必要だ。革新的な成功への新たな道を模索する国家改革」って、、、一言も被ってない。
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あれは科学雑誌の補足資料であり論文本体ではない日本特集号の話で、しかもその中の11の寄稿のうち3件は日本人が書いているんだから、「英国の科学雑誌が指摘した」と言うのはちょっと違う。こんなふうにウケ狙いで、NHKが煽ってフェイクニュースを製造してはいけない。
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私見として、政府が国家の未来を考えて戦略的に(戦略的とは、限られた予算、時間、人的資源をどう選択して集中させるか、という意味)投資をする分野を、基礎研究にお金をかけて新たな発見をすることに価値があった幸せで平和な時代から、応用研究から成果に結びつける切実で切羽詰まった高齢化社会へ突入する段階へと進んだだけで、これは国家戦略の政府の投資の話なのだ。
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NHKはコメントしていないが「日本のGDP比での研究開発費は世界で何位か?」を知れば、国家戦略が機能していることがわかるだろう。私がよく知る世界的な企業も同じ理由で、日本には研究センターを置かなかった、そんなものがなくても日本には数え切れないほどの研究開発者と研究開発施設があるのだ、民間には。
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何がいいか悪いかではなく、日本と言う国は、そういう戦略を選んだ、早く結果を出して成果に結びつけて、国民の生活の質の向上へと寄与することに投資をしぼった、というだけの話だ。この小さな国には、もう他に道はないのだ。ノーベル賞を取ることはゴールではなく結果であり、基礎研究の投資減少の話から、将来のノーベル賞が取れないかもしれない未来を憂えるのは、お門違いだ。科学研究はノーベル賞獲得のためではなく、人類の未来の幸せのためにあるべきなのだ。
間違うな。以上は、あくまで私個人の解釈であり意見で、英国科学雑誌の内容の抜粋でも紹介でもありません。

長くなったので、次回に続く・・

後編は金曜日(9月6日)にアップします

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くれると、続きを掲載したくなります(笑)

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おぉ、この記事にスキをありがとうございます、頑張って書きます
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元米GEヘルスケア社で営業とマーケティングのトップマネジメントから執行役員までを経験。同社のデジタルマーケティング戦略を日本から全世界統括した異例のThought Leader実践的先駆者。 B2Bhack.comを主宰 (写真は2018年に1ヶ月間移住+テレワークした宮古島)