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【コロナに負けるな!】社会貢献に繋がる新しい取組みをしているアトツギ特集#5

”コロナ危機は変革のチャンス”と前向きに捉え、ウィズコロナ・アフターコロナで大きく変化する世の中を予測し、その時にどんな価値が提供できるのかを深く考え、新しいことにチャレンジしているアトツギ達が、アトツギU34限定オンラインサロンには多数いらっしゃいます!

”社会貢献に繋がる新たな取組み”という切り口で、アトツギやメンターアトツギU34事務局のヴェルディが厳選取材!インタビュー内容をご紹介しま〜す!


第5弾は、昨年度開催のビジコンOSAKA2019アトツギベンチャー大賞を受賞したこの方!

株式会社清華堂 4代目 岡本諭志さん
「抗ウイルス抗菌のコーティングサービス」を法人向けに展開!

ヴェルディ:岡本さんの自己紹介と家業について教えてください。

岡本さん:大阪で美術表装、表具を手掛ける株式会社清華堂の4代目になります。家業は1923年創業で、今年で98年目になります。
父(現社長)がかつて職業訓練校で講師をしていた関係で、弊社は多数のOB(独立した職人)を輩出しており、人手が足りないなどの有事には、関西圏に散らばっているOBが駆けつけてくれ仕事を支えてくれています。

私自身は、大学卒業後、新卒で首都圏で建築設計の仕事を5年していました。
高校生の時から和室住宅が減り掛軸のニーズが減っていることに対して危機感があり、根本的に解決するには住空間のライフスタイルの違いを感じる必要があると考えていたので、学生時代から建築を専攻した延長で就職しました。就職先を選ぶ際のポイントは3つで、「1代目の豪腕社長が経営する」「右肩上がりの中小企業」「職人を内製化している会社」でした。(株式会社平成建設)
と言うのも、もともと5年ほどで戻る予定だったので、家業と結び付けるための実務を学びたいという思いがありました。


ヴェルディ:ありがとうございます。では、本題に。「抗ウイルス抗菌のコーティングサービス」を開始されました。お取組みの内容や経緯について教えてください。

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岡本さん:コーティング自体は5年前から取り組んでいた事業になります。お客様から、美術品に対してコーティングをしたいという要望があり、美術品に合った溶剤を選んできました。その際に出会った樹脂コーティングは、コーティングと同時に洗浄することができ、当初は美術品のみに使っていたものを”建築空間”にも転用できると気付きました。
2年前には、老舗の高級ホテルのシャンデリアの洗浄コーティングの仕事が決まり、(コーティングの際に難しいと言われる)照度を甦らせる技術も同時に見い出せました。そこから徐々に美術品から建築空間のコーティングもするようになりました。
さらに範囲を広げ、窓ガラス、壁・床・天井などを経て、建築外部のコーティングの依頼に応えるべく、ガラスコーティングも始めるようになりました。

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ヴェルディ:コーティング技術が、美術品から徐々に建築空間へと応用されていったんですね。

岡本さん:今回の抗ウイルス抗菌のコーティングは昨年から本格的にサービスを開始しました。
これまで美術品の”モノ”に対するコーティングだったものが、それらを纏う”空間”へのサニテーションの要望があり、浮遊しているウイルスや菌にも効果のある溶剤を「モノの風合いを変えない」「人体に影響がない」「後施工が可能」という3つの観点で探し始めました。

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コロナウイルスの感染拡大を機に、溶剤を検査機関に提出して調べてもらったところ、SIAA(抗菌製品技術協議会)が基準として設ける抗ウイルスマーク(昨年から運用開始)と抗菌マークが取れることがわかり、2020年4月に試験結果がおりました。その際に、抗ウイルス効果のある後施工可能なコーティングは2020年に入ってから弊社が1件目だということが分かり、先行して取り組めていることを実感しました。
抗ウイルスのコーティングは人体に影響が出る恐れや先加工のものが多く、弊社が美術品目線で選んだ溶剤の基準が高かったため、スピード感を持って申請許可を取れたという背景があります。
そういった中、これまでお取引のなかったバス会社に関心を持っていただき、「バスの車内を抗ウイルス抗菌のコーティングをして、SIAAのマークをつけることで乗客に安心感を持ってもらう」差別化のお手伝いに繋がりました。

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ヴェルディ:事業に取り組む中で、本業のリソースが活きた点はありますか?

岡本さん:弊社は本業である美術修復において、目に見えないメンテナンス技術に強みがあり、バス車内のコーティングの際も、先方にはその点を説得力を持って伝えれたかと思います。
Visionに掲げる「モノのライフサイクルを楽しむ社会を作る」ということにも繋がりますが、対象物全てを美術品のように取り扱う「熟練職人のモノに対する取扱いの知見」というリソースが溶剤選びや施工にも活きたと思っています。

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一方で、弊社のブランディングに対してはブレーキになるところで、コーティングの作業の実態は清掃業に近く、コーティング業ばかりやっていると、掛け軸等を販売するにあたってお客様からの見え方が変わってしまう恐れがあると懸念していました。悩んだ際はVisionに立ち返り、業務とする範囲を選定しています。
また施工現場は、例えば温泉施設など多岐にわたるため、建築空間の特性を把握、勉強することに都度苦労しています。自身が建築設計のバックグラウンドがあるので、自身の経験を活かしながら経験を重ね事業を進めております。
目下は、コロナでミストガンや容器が品薄状態であったり、コロナの助成金を活用して発注いただく場合に期日内に修めれるかどうかなどが課題です。
人手に関してはOBや仕事が減ってしまった同業の美術関係者がスクラムを組んで手伝ってくれており、その点が社会貢献に繋がっていると感じています。

ヴェルディ:この事業を通じて感じている”気づき”などはありますか?

岡本さん:昨年、”美術品”から”空間”へとコーティングの仕事が拡張した時に、「美しくないと困るのは何もアートだけではない。その空気感を守ることが空間の、またその人のブランディングにつながる。」と感じました。
壁・床・天井などのコーティング依頼を受ける中で「自分たちの仕事かなぁ」と思うこともありましたが、認識を改め、Visionに立ち返った時、家業の延長であることを実感しました。


ヴェルディ:最後に、ウィズコロナ・アフターコロナの未来に向けて、岡本さんはどのようにお考えで、どのような取組みを進めていこうと思っていますか?

岡本さん:モノと場所に関して、大きく変わると思っています。
今回の事で、自分の生活拠点を問われるような、見えない境界線が都市と地域の間にあることに驚きました。今後はトレーサビリティがはっきりしたモノづくりが重要になってくると感じています。都市⇆都市、都市⇆地方、地方⇆地方でやりとりするもののように自分の拠点がどこにあるかを問われる時代になってくると思います。
また、オンラインプラットフォームが一般化してきた中で、「人があえて集まる場所」には差別化が進むと思っています。クリエイティビティが創出されやすい空間であったり、人が密になりやすい場であればクリーンルーム化していったり、多様な社会が具現化するためのアート化がポイントになってくると思っています。
よって、トレーサビリティのあるモノづくりとアート化する場所が、自分たちが目指す方向性だと思っています。

今回のコーティング技術を消費者向けに展開することも考えています。それにあたって、オンラインサロンでもアドバイスをもらいました。それらを基に、目下事業化を進めています。


アトツギU34が運営するオンラインサロンには総勢300名超の34歳未満のアトツギと、そのアトツギ達に数々の困難を乗り越えてきた自身の経験をシェアしてくれる約40名のメンターがいます。
オンラインサロン内で、アトツギ達は「次の10年先のメシの種を蒔く」ことをテーマに、メンターや仲間に相談しながら、家業でイノベーションを起こそうと日々奮闘しています。
「家業で何か面白いことをやりたい」というアトツギの皆さんは、ぜひオンラインサロンに入って、ご自身のアイデアのブラッシュアップにつなげてください!

アトツギよ、Go Beyond Borders!

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