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「日本一、みぢかなデザイン思考」がわかる、エッセイ集

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「日本一、みぢかなデザイン思考」を習得できる、エッセイ集。「デザインを身近に感じ、日常の中にデザインを取り入れたくなる」。そんな気持ちを後押しする雑文たち。グラフィックデザイナー… もっと読む
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#エッセイ

出会い系で結婚した、グラフィックデザイナー。愛を探す、オンラインの旅人。

私はグラフィックデザイナーであり、二児の父でもある。父になるには、当然のことながら、妻がいてこそ。「おいおい、散々、過去のnoteで女性に恵まれないってことを駄弁っておきながら、しっかりと結婚してんじゃねぇか?」 ……ふふ。なめるな。私の妻。どこで出会ったか教えようか? ストレートに、「出会い系」だ。 --- 独立前の前職。忙殺される毎日。唯一、あるかないかの週一休み。日曜。休みはありがたいが、彼女も、気軽に会える友だちもいなかった。さらには一人暮らし、というコンボ。

包茎手術をした、グラフィックデザイナーの話し。平成最後の夏、だから。

いやはや、夏が終わろうとしている。突然で申し訳ないのだけれど、本noteを書いている人物、アトオシとデザイン。略称、「アトオシ」といったら、まず始めに、なにを思い浮かべるだろうか? デザイナー? アートディレクター? 講師やってて、出版もしてる人? ちがーーーう!! 「アトオシ」といったら、「仮性包茎」だろう! --- ……取り乱しました。 さて。“デザイナーの仕事”とは、“デザイン”である。では、「デザイン」とは何か。 これは、いろんな角度で見ることで、様々な答

「悩む」ことは、正常な状態。「今より改善しよう」とする、健康の証拠。そんな自分が好き??

最終的なデザインの構成要素が少なければ少ないほど、反比例して、その裏側にある資料・リサーチ内容の数は莫大だったりする。 ロゴマーク・ロゴタイプはもうホントいい例で、人から見れば、ただのマークであり、ただの文字。しかし、その要素が、買う/買わない、だったり、入る/入らない、といった判断基準の一つとなるのだから、“その形”になる理由が集約され、パッと見の完成度は高くないともちろんダメダメ。 理由を見つけ出すための資料として、デザイン関連書籍を買います。急ぎの時はアマゾンが多い

世代別の価値観! 「共感」? 対価は、「価値」に払われる。ヒトとモノ、制作者と制作物。若いモーニングスター。

打合せの後、高円寺駅改札前に向かう途中。近くのバス停で、コンビニおにぎりを一粒ずつむしって食べている女の人がいた。それはもう、色々と聞き出したかったが素通りした。具のところはどうすんだ。 高円寺は夢を追いかけ、まだまだ追いつかない、追いつけない理由を語り合う人が多い。気がする。それはそれでいい。なによりもファッションがいい。ザ・古着屋から買ってきたと思われる、何系ファッション。ボクは好きだ。たまらない。己の道をいきながら、おさえるとこはおさえる。とりとめもないこの文章も、高

「モテる」とは、どんな状態? くっつき、はなれる。隙間に流れる、新たな思考。

一時的にめちゃくちゃ仲が良かったりすると、何かをきっかけに、あんな近かったのが嘘かのごとく、連絡が取れなくなったりする。逆に。そこまで仲が良くない、ん? そもそも仲が良いとはなんぞや。 ……お互い、合性は良いと感じ合う。けども、肩組んでプライベートで遊びにいくほどじゃない。ポジティブにいうと、適度な距離感をもっている。数年ブランクがあった、そんな人から連絡が入る。タイミング的に助けを求めつつ、仕事を紹介をする。皆、嬉しい。ほそく、ながく。バッツリと切れない縁は、どこかでまた

疲れでちんこが腫れた話しをしようか。

そろそろ本題に入ろう。私にとってデザイン会社、2社目。そこで、疲れのあまり、ちんこが腫れた話しをしようか。まぁ、待て。あせるな。へんな病気じゃない。伝染らないから、もう少し近くで聞きなさい。 --- くる日もくる日も徹夜続き。社内で朝方寝てしまい、出社した人に叩き起こされ、そのまま仕事を続ける……なんてことがざらにあった。疲れでミスが重なり、ミスを補うため、また徹夜。ようやく負のスパイラルから開放された、一瞬。終電で帰る。ろくに晩飯も食べず、泥のように眠りについた。 朝

「M-1敗退、そして、財布は盗まれた」の巻。気づき。仮説と検証。

10月3日。水曜日。「M-1グランプリ2018」の2回戦。 イラストレーター工藤陽之とともに、コンビ名「306号室」にて挑む。ネタ上のミスはなかった。しかし、1回戦、新宿シアターモリエールにてそこそこウケていた漫才も、2回戦、雷5656会館では会場反応が薄かった。 結果。敗退。 当日、他コンビ漫才を見た上での“気づき”を書こう。(天竺鼠、馬鹿よ貴方は、チョコレートプラネット……力あるプロの方々が、同じ舞台に上がっていた) ------------ ----------

「冷凍チャーハン」から学ぶ、デザイン論。もともと部分を愛す、視点と考え方。

大きく出た、媚び売りタイトルであるが、先に伝えよう。そんなものは、ない。ないものは、つくればいい。そうやって文明は切り開かれてきた。はじめます。 ------------ 本来、私は、「おかず×白米」という、日本人アイデンティティを示してくれる、絶妙コンビが好きだ。おかず、白米、おかず、白米……という口運びリズムを刻む度、日本に生まれてよかったと感じている。 ところが、「チャーハン」はどうだ? 大きめのスプーンでひとすくい。これまた、大きな口にほうり込む。舌をころがる具

「人の過去は変えられる」。眼鏡女子。二次元の女性。ケンカ別れ。

久しぶりに眼鏡を買った。約10年前にレーシックを行ってから、気づけばだんだんと視力が下がってきており、ロゴマークの微調整、0.01㎜感覚で刻むことも多いので、これはイカンイカンと、久しぶりに眼鏡屋さんに行ったわけです。 ところで、私は眼鏡をかけた女性が好きです。どんなにパンチ効いた顔面でも、眼鏡をかけられると3割増しに可愛く見えます。色々なフレームがありますが、やはり黒ブチ眼鏡が一番の好み。黒ブチは、グッと厚めがいいですね。常にその眼鏡をかけているだけで、不思議ちゃん、アピ

夏の夜、“切なさ”の理由。「旅と旅行」のちがい。“1人”という贅沢。

8月も後半に入る。夜。切ない風がふいている。そう、夏の夜は言おう無しに、“切ない”。毎年毎年、それはもう小学生から現在にいたるまで。夏の夜は、“切ない”。 なぜ、“切ない” か、考えてみた。「プラマイ0」だからだ。気温と体温。夏の夜は、暑すぎず、寒すぎず、ちょうどいい。ちょうど良すぎる。すると、「あっちぃなぁ〜」とか「ザムイッ」という感覚が一切なく、「本来、考えなくてもいい思考」が頭の中に流れこんでくる。 この「本来、考えなくてもいい思考」こそ、「切なさ」の正体だ。生きる

「意外性・ギャップ」は、魅力につながる。自信。おしっこと自分。

冬はとてつもなく、おしっこが近い。 水を飲んだら、そのまま流れ出るかのごとく。そして、ちっさい。元から、という話もあるが、寒さによる収縮率は自分でも驚愕する。この収縮された状態で、勢い良くおしっこをすると大変危険である。 私の意志とは無関係の方向、思いも寄らぬ場所を目指して旅立つからだ。時には手にかかる。手にかかる程度はまだマシな方で、足下のジーパンにひっかかった時には、勝手な行動をしたおしっこに対しての怒りを通り越し、少し笑けてくる。 この笑けてくるのは、あくまでも、

「“幸せ”とはなんぞや」。ちょうどいい。自分を出す。“歓喜”の爆発の連続。

最近、同世代(30代半ばくらいですね)の男3人と、別々の場所でお話しする機会があって、語りながら、語った後、いろいろと考えました。 今年に入り、楽しいことと同時に、人づきあいの中、精神をすり減らす出来事も多かった。仕事は楽しいし、家族には恵まれている。しかし、しかしだ。この満たされず、枯渇する心はなんだろう。 「“幸せ”とはなんぞや」……。まぁ、満場一致の答えなんてぇのは出ないのですが、主観で書くぐらいいーでしょ! noteだし! ------------ ■ 「ネッ

メディアとしての「紙」の価値。人の感情に直結させる。想い出になる。

パントン・メタリックのやわらかい輝き。ビックリマンシールのホログラムでもないし、折紙についている金銀でもない。上品な煌めき。キラッ。ギラッ。ギラギラ。きらり。感じてほしい度合いによって、見せる表現も変わってまいります。輝けばいいってもんじゃない。大事なのは、その輝き方だ。なんつて。 ------------ メディアとして見た「紙」。今後は一体、どうなるであろう? 僕はグラフィックデザイナーだし、もちろん、紙が好きだ。本も好きだ。Kindle や iPad も持っているが

「サブカルチャー」はなくなった。個々が「メインカルチャー」を持つ時代。「つなぐよ」は、なぜ、「ロゴ制作とストーリー発信」を一緒にやるのか?? 文化と付加価値。

お気づきだろうか。近年、「サブカルチャー」という言葉をあまり聞かなくなった。 「“サブ”カルチャー」は、「“メイン”カルチャー」があって成り立つ。「メインカルチャー」とは、「国民的で、王道で、誰もが知っている文化」。それ以外に位置する、アンダーグラウンド。それが、「サブカルチャー」“だった”。そう、“だった”のだ。 ------------ ------------ ◎ “自分だけが知らない”と恥! 「国民的メインカルチャー」が存在した時代。 1990年代。音楽。オリ