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アナコンダ先生、どうしてもききたいことがあるんです。

「アナコンダ先生!、どうしても、ききたい事があるんです!。」
 僕は、アナコンダ先生の家を訪ねた。

 僕の名前は、ポチ太郎、小学2年生の男の子だ。

 アナコンダ先生は、蛇と人間のハーフ。

 顔は美しい整ったギリシャ鼻に半開き目、薄い唇をした容姿で、長い赤紫色の髪色をしている。

 身体は上半身が人間で、下半身が蛇である。

 透き通るような、お姉さんボイスだ。

「どうしたんだい。かわいい顔して。」
 アナコンダ先生は、僕の必死な顔をみて笑った。

 美しい人だ。

 アナコンダ先生の笑顔に、見蕩れていた。

 「はい、えっと、例の暗殺事件の件でして―。」
 僕は、切り出した。

 「もう、触れてはいけないと言ったじゃないか。」
 アナコンダ先生は、呆れた様子で、僕をみた。

 「ごめんなさい。暗殺の犯人の事についてなのですが―。」
 僕は、言った。

 「ああ、彼の事か。結構、頭のよさそうな人だったらしいね。twitterアカウント本物かわからないけれど、も特定されたみたいだし。」
 アナコンダ先生は、返した。

 流石は、アナコンダ先生だ、情報がはやい。

 「ええ。彼は無期懲役か、死刑かどちらになるでしょうか?」
 僕は、きいてみた。

 「無期懲役じゃないかね。でもまあ、殺害した人物が人物なだけに、どうとも言えないですがね。」
 アナコンダ先生は、答えた。

 「ふうん。死刑にすべきだ、という意見をtwitterでみかけて、気になったんです。一人を殺しただけで死刑になるものでしょうか、計画性はあったみたいでしょうけれど、宗教二世の被害者でもあります。」
 僕は、頭を抱えて、悩んだ。

 「あんたが、悩むことではないでしょうに。赤の他人でしょ、死のうが、生きようが、知ったことじゃないでしょうに。」
 アナコンダさんは、笑った。

 「確かに―。」
 僕は、考え直した。

 「ま、世界に面子を保つために、死刑にする可能性は無きにしも非ずといった感じかしらね。ま、あたしは、死刑制度嫌いだけれど。」
 アナコンダさんは、答えた。

 「死刑、執行する方も、大変ですよね。しっかり、犯人から、事情聴取して、真実を報道することも勿論重要ですよねえ。どうなることやら。」
 僕は、返した。

 「ええ。社会の為に、罰を与える、と言っても、死刑はちょっとねえ。お国は死刑制度を認めているので、どうしようもないのだけれど。」
 アナコンダさんは、どうしようもない事だといった様子だ。 

 「死刑制度云々の問題とは別の話ですからねえ…」
 僕は、考えた。

 「ちょっと、犯人に同情しちゃう部分もあるんですよねえ。人を殺すことはダメな事ですけれど―、あまりにも、壮絶すぎる人生というのか―。」
 僕は続けた。

 「ははは、確かにね。人殺し、は絶対にダメな事だけれど、あまりにも、理不尽な人生だったというのか…なんというのか…」
 アナコンダ先生は、残念そうに言った。

 「あなたが考えるようなことじゃないわよ。こういった問題は、弁護士、裁判官、検察とか司法の仕事よ。素人は、気楽に、やるべきことをやっていればいいの。」
 アナコンダさんは、続けた。

 「ですよね。ちょっと、考えすぎてしまいました。」
 僕は、頭を掻いて、笑った。

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