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井上豪希:自己紹介と大切にしていること

「何やってる人なのか、わからない。。。」
「なんて紹介すればいいのか、わからない。。。」

そんな風に言われることが多いんだけど、一方で仕事で関わった方達からは、

「変態的料理人」
「歩く6次産業」
「ブランディングプロデューサー」
「動画クリエイター」
「食のクリエイティブディレクター」
…etc.

などと呼ばれ、そう認識されているみたいです。

どれも正しいし、そうありたいと思っているので、狙い通りといえば狙い通りなのだけど、、、そのどれもが僕(というかTETOTETO Inc.)の一側面でしなく、自分の想いやビジョンがうまく伝えられていないことに、むずついていたこともあり、noteという場を借りて、あらためて自己紹介してみようと思います。​

【これまでのキャリア】

僕は大分県玖珠郡玖珠町というド僻地に生まれ、山に囲まれ生活していました。
父親が料理人だったので、小さい頃から「料理」はすごく身近にあって、今振り返れば、「本格的な料理」を体験していたと思います。
加えて、両親は共働きだったので、「自分で料理して食べる」ことが当たり前でした。そんな環境のおかげで、無意識に料理のスキルが身についていきました。

僻地生まれの僕は、外の世界への憧れが強く、大学進学時にパイロットを目指して航海学を学べる大学に進みます。しかし、船酔いが激しくて、パイロットへの道は断念。それでも海に関わりのある仕事をと、「鑑定人」という変わった職域でキャリアをスタートします。

2020年現在、僕は「食のクリエイティブディレクター」と名乗っているけれど、もともとは「ブランドプロデューサー」「料理人」の2軸で活動していました。
今はそれらを融合させて「食のクリエイティブディレクター」と名乗るようになったのだけど、、、。

まずは、それぞれについてのキャリア遍歴について分解してお伝えしたいと思います。

【ブランドプロデューサーとしてのキャリア遍歴】

ブランディングやデザイン、商品開発などの「クリエイティブな生業」

23歳 日本海事検定協会で「鑑定人」としてキャリアスタート
30歳 株式会社 Blaboで「プランナー/プロデューサー」
31歳 株式会社 ESSPRIDEで「プロデューサー/事業責任者」
32歳 株式会社TETOTETO創業「ブランドプロデューサー/CEO」

鑑定人という特殊すぎる職域のため、転職にめっちゃ悩んで鬱になりかけたのを覚えています。
自分が得意なことを「鑑定人=コンサルタント」という方程式を見つけることができた後は、やりたいことを導き出すのは簡単でした。

得意なことは「コンサルティング」
好きなことは「ものづくり」
興味分野は「クリエイティブ」

「ものづくり」している人を「クリエイティブ」の力で「コンサル」する。
つまり、「ブランディング」もっと言えば、「作り手のブランディング」という文脈で活動するようになり、そのための会社も作りました。

根っこにあるのは、作り手への尊敬の念と、クリエイターへの憧れです。
デザインやブランディングが世の中をワクワクさせるという信念を持って活動しています。

【料理人としてのキャリア遍歴】

レシピ開発、スタイリング、店舗プロデュースなどの「食にまつわる生業」

05歳 初めて包丁を握る
10歳 ほぼ毎日、なにかしら料理を作る
(両親が共働きのため)
11歳 父の飲食店をお手伝いするようになる
18歳 スタバ、ショットバー、家政夫のアルバイトを経験
30歳 転職に失敗して悩んでいる時に「てとてと」スタート

31歳 家を買う。そして、1年間で100回ホームパーティーを開催する
31歳 ホームパーティー参加者の悩みを、ブランディングで解決する
32歳 株式会社TETOTETO創業 ワクワクすることを仕事にする

料理人としてのキャリアを歩み出したのは、30歳からですが、10歳くらいから、ほぼ毎日なにかしらの料理を作るのが日課でした。

和・洋・中・多国籍料理、スイーツ、お酒、ドリンクなどなど。ジャンルやカテゴリを飛び越えて、実験のように新しい味や手法を模索することを楽しんでいました。

純粋に楽しかった料理、僕の中で当たり前だった料理が、実は他人より優れたスキルだったことに気がついたのもこの頃です。

妻と二人で、「てとてと」という夫婦ユニットを組んで、ホームパーティーの企画や、日々の暮らしぶりなどを発信するようになります。

そして、得意だった料理のスキルを生かして開催するようになったホームパーティー。年間100回以上主催するようになります。
そんな中、参加者の悩みを、これまた参加者のスキルシェアと、僕の得意分野の「ブランディング」という文脈で解決する機会が自然と増えてきて、それがとても楽しくて、ワクワクしたのを覚えています。 

そして、今現在もこのスキームで「楽しくて、ワクワクすること」を仕事にしています。

仕事内容によって「ブランドプロデューサー」と名乗ったり、「料理人」と名乗ったりして切り分けていたのですが、自分の立ち位置を宣言する意味も込めて「食のクリエイティブディレクター」と名乗るようにしています。

【食のクリエイティブディレクターとは?】
食という幅広い分野にある課題やモヤモヤを、編集してワクワクに変える。そして、クリエイティブで解決する。

【大切にしていること】

僕が仕事をする上で、大切にしていることを、この機会にnoteという形でまとめてみようと思います。

1. ワクワクドリブン

僕はワクワクしないモノコトヒトとは、あまり関わらないようにしています。なぜかというと、良いことがないから。。。

では、その「ワクワクするモノコトヒト」って何なんだ?
僕も明確にこうだとは言い切れないもけど、指針となるキーワードがいくつかある。

・ワクワクするヒト:作り手
僕たちは「いいもの探しの旅」と銘打って、暇を見つけては日本全国の作り手を巡る旅をしているんだけど、日本には熱い想いや、素晴らしい技術をもった生産者や職人(=作り手)がたくさんいます。

僕は彼らのことも、彼らの生み出す思いを込めたモノも大好きで、リスペクトしています。

会いに行ってお話して、初めて実感としてわかることなんですが、、、作り手のなかには経営課題を抱えて、存続の危機に瀕している方も少なくありません。

自分にできることで、そういう課題を解決できるなら、飛んで行って力になりたいと思っています。

だって、作り手がいなくなってしまったら、彼らが作る「いいもの」がなくなってしまうから。
なくなってから後悔しても遅いし、自分にできることはやりたいと思っています。

なにより、好きな人が困ってたら助けたいし、リスペクトする相手と一緒に仕事できることは、楽しいっていうのが一番大きいです。

ワクワクするモノ:心が動くプロダクト

「売り上げを作るためにどうするのか?」
「バイヤーに気に入ってもらうためにどんなデザインがよいか?」
「生活者に商品のベネフィットを伝えるために何が必要か?」...ect.

仕事柄、上記のようなことを求められることが多いのですが、その目的は「売り上げをより多く作ること」です。
そういったお仕事もできるのですが、「売り上げをより多く作ること」を目的にした商品に触れても、僕の心は動きません。多くの人の心も動かすことはできないと思います。

どうやったら心を動かすことができるのか?
信念や魅力、背景を言語化し、表現に落とし込み、ブレずに発信し続けることで叶うと思っています。

前段で話した、魅力はあるのに伝えられずに困っている人たちのお手伝いをするときにも、僕は人の心を動かすことのできるプロダクトやブランドを作ることで解決を試みます。

作り手の魅力や想いやストーリーが伝わるプロダクトやブランドをを作って世に出すということは、広く多くの人にワクワクを伝えるということです。やりがいもあるし、自分がリスペクトする作り手と一緒に何かを作るということ自体、僕にとってのワクワクになっています。

この楽しいを原動力にして、心動かすプロダクトを作るをことを、ワクワクドリブンと呼んでいます。

2. Giveから始める経済圏をつくる

何かを作るときに、必ず必要になるのが「お金」ですが、僕はこのお金で回る経済圏とは別軸で、「お金以外の価値交換で回る経済圏」を作りたいと考えてます。

心を動かすプロダクト、ブランドを作るためには、仲間が必要です。
なぜなら、信念や魅力、背景を言語化し、表現に落とし込み、ブレずに発信し続けることは、一人ではできないから。

この仲間をお金で集めるか?ワクワクで集めるか?
この集め方で、作り出す物への関わり方が随分と変わる気がしています。

多くの作り手は、他分野との繋がりがなくて、どうやって作ったらいいかわからないし、お金もない、仲間もいない。

「お金がないから、作れない。」はまぁわかるんですが、「お金がないから、仲間が集まらない。」は、そんなことないだろうと思うんです。

お金がなくても、心を動かすワクワクがある。そんなワクワクに共感してくれる仲間を集めて、ワクワクと価値交換に進めるプロジェクトは作れると思っていますし、実際に作っています。

ワクワクという無形財産と交換に、Giveする。そこから始めると、見える景色が違うんです。
お金だけの関係じゃなくなると、誰が発注者で、誰が受注者だとか、誰が偉いとかそういうのがなくなって、めちゃめちゃ平和な世界で仕事ができる。

とはいえ、報酬は渡したいので、僕らのプロジェクトでは基本的に仲間たちとレベニューシェアで報酬を分け合うようにしています。

この平和な世界を「Giveから始める経済圏」と呼んでいて、できれば僕はその世界だけで生きていたいと考えているので、プロジェクト自体すごく自己中なものなのかもしれないと思うこともあります。

ワクワクドリブンの詳しい記事はこちら↓

3. 食に関わる全ての人の未来を明るくし、広げる

「料理は楽しい。」

僕の原体験はすごくシンプルです。

料理人になったのも、食にまつわる様々なプロジェクトに携わっているのも、この原体験に依るところが大きいと思う。

なのに、こんなに楽しい料理や食を取り巻く環境は、問題だらけ。正直、未来が明るいとはとてもじゃないけど言えないような状態。
(*雇用や労働環境、環境問題、食糧不足など…)

だから、僕は自分の活動を通して、食や料理に携わることの楽しさや、料理人の仕事の幅を発信しています。

そうすることで、料理や食に興味を持ってくれる人が一人でも増えれば、食の未来は明るくなる。この世界はもっと楽しくなると確信している。

最後に

いろいろ書いたから、結局何者なのかわからないとツッコまれそうだけど、自己紹介を書いてみて、僕がやりたいことは、料理でもブランディングでも、人の心を動かすモノを生み出すことなんだと思いました。

そして、共感してくれる仲間と、一生楽しく生活していきたい。

僕らと楽しくお仕事をしたい方がいらっしゃれば、ご連絡ください。

実績集はこちら的な物も作りました。


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