ロイヤルバレエ マノン 10/19

前回買い忘れたものを買うためにまずはショップへ。なぜでしょうバレエの曲を聴きながら、買い物をするだけで幸せすぎて感動してしまうのです。

少し周りを見て、美味しくないサンドウィッチを食べて、トイレに行って劇場に入りました。今日は4列目。思ったよりも高いです。なぜなら日本よりピットと客席の距離が近いから。

1幕の印象は、まずセザールコラレスのレスコーが似合いすぎてる!

あっその前になぜこの公演を選んだのか、それが大事なポイントです。まずフランチェスカは、テレビで彼女のくるみ割り人形のクララを見てなんて素敵な音楽センスを持ち合わせているのだろうと感動して、そこから彼女のファンでした。この前の日本公演で見たときに絶対マノン見たい!って思いました。セザール君はこの前の日本公演で、私が世界で一番好きなケネスマクミラン版ロミオとジュリエットのバルコニーのシーンを踊っているのを見て、表現力と技術に心を打たれました。少しワイルドな顔つきの彼が、レスコー役が似合わないわけがない。フランチェスカマノン、セザール君レスコーの神キャストの日があるなら行くしかない!って思ってロンドン行きを決めました。

案の定レスコーが彼は最高に似合ってました。娼婦であるマノンを迎える器の広さ、少し悪ガキっぽいところ、。

デグリュー役のアレクサンダーは、清純派が似合うので今回の役がぴったりだったかって言われたら、、、。でもフランチェスカとの息はぴったしでした。特に1幕最後のベッドルームのシーンは2人の愛の形がしっかり見えて、この先の話を知らなかったら、あれ?これで終わり?っておもってしまうかもです。

2幕の見せ場は何と言っても、レスコーの酔っているシーンでしょう。セザール君、似合いでした。私は細かく役作りするダンサーが好きだけどセザール君のように感覚で踊っているようなダンサーも好きになりました。もうちょっと体幹を崩せたらもっと良かったです。

騙すところは、レスコーがデグリューに、もういいから逃げろ!と促すシーンは涙が出そうになりました。2幕最後に、血だらけのレスコーが現れるとかでは、マノンが自分のせいで血だらけになった兄を前に誰も見てない場所でしかできないような悲しみ方をします。私はフランチェスカの悲しみ方が大好きです。眉間にしわを寄せ口を開ける感じ。そのあと目の前で打たれてレスコーは亡くなります。そのシーンは最高でした。こんなにドラマチックなバレエ見たことないです。

3幕はもう悲しさしかないのですが、アレックスがフランチェスカの方を見てまだ大丈夫だよね?死なないよねと納得するようにうんうんとうなづく彼の表情が、素敵すぎて、何回も呼吸困難になりました。母が終わった後に、アレックスがフランチェスカのめくれちゃった衣装をさっと戻していたのが良かったと言っていました。いいですよねだんさーのそういうの。カーテンコールは短かったけど、私は先週のより今回が好きです。

この舞台を観れた幸せを一生忘れません。

感動という言葉では表しきれない気持ちにさせてくれた、ダンサーの皆さん、両親に感謝。

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