ホクレンディスタンスを観戦して感じたこと

はじめに。
「轟木もっと走れスレッド」というものがあり同じ文を練習報告と共に書いた。
重複することを先に言っておきたい。今日1日中考え、書き残しておきたいと思ったからです。


昔は世界陸上とか日本選手権とか都大路とか暇さえあれば見て部員とあーだこーだ言っていた。
陸上本来の観戦の楽しみ方を忘れていた。
大学に入ってから自分のレース、チームメイトのレースばかりで外を見なくなった、見れなくなった。理由はなんでだろうと考えると視野が狭くなったからというのが一つ。あと自分のことで精一杯だったから。自ら視野を狭めていたのかもしれない。その方が周りと比較することなく自己満だけで傷つかないで済むから。

陸上本来の観戦を思い出しつつ昨日(ホクレン@千歳)のレースを見てみる。1番心に残ったのは住友電工の高田さん。前方でレースを進めつつ、2750m地点、同チームメイトの阿部くんを引っ張り「着いてこい」と鼓舞する場面もあった。かっこよかった。自らレースを進めつつも仲間を想う姿に心惹かれた。
結果は約10秒の自己ベスト更新。組トップは惜しくも取れず、石田くんも高校新を出し、公には高田さんの走りが霞んだように見える。だがぼくの中では高田さんこそ1番強い選手であり心に残った選手だった。

今までの自分のレースを振り返ってみるとよく言って関カレ出場が1番良い実績で都大路も走っていない。もちろんインターハイもだ。インハイ予選ブロックで敗退している。
だけれど、走り終わるとチームメイトに「応援しがいがあったわ」と言われたこともあるし「走りみて元気もらった」と言われたこともある。言われてただけではなく上に繋がっていない大会や記録会であっても仲間が力走すると「感動をありがとう」と言ったことも沢山ある。

陸上はスタート地点からゴール地点まで1番に到着した選手が速いスポーツだ。だけれど強さや魅力的な選手=速い選手ではないとおもう。たとえ表彰台に立てなかったとしても僕が周りから感謝され感謝したように、大学時代の同期の5000m16分台、17分台、持病によりジョギングがやっとな選手であっても魅力的な選手はたくさんいたことを思い出す。

練習(まだjog程度だが)を継続しても日の丸を背負うランナーにはなれないだろう。
だが日本代表選手以上に何かを伝えれるランナーになれれば結果以上の嬉しさを共有できる気がする。

何か感じ取ってくれるのはその人のレースを見ている人であって「ここを感じ取ってください」とは、みずから言えないのだが、「これを感じ取ってもらえるように」と思ってスタートすることはできる。というかそういうふうに走りたい。

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