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SAKE DIPLOMA 認定試験二次試験 テイスティング対策 「最重要ポイント」を1記事にまとめてみた

どうも、あとです。

前回の記事、おかげさまで好評をいただいています。

10000字を超えるボリュームで、対策講座10回分を通して得た学びをまとめてあります。

そこで今回は、より多くの方にそのエッセンスをお届けすべく、「最重要ポイント」のみを抜き出した記事を書いていこうと思っております。

上掲記事の中でも取り上げましたが、テイスティング講座を攻略する鍵は、「香り」の「特徴」の部分の正答率をいかに上げられるかにかかっています。

詳しい解説はぜひ上掲記事に目を通していただきたいのですが、この部分を攻略できているかいないかは、合否を大きく左右するといっても過言ではありません。

いわば、

「香り」の「特徴」を制する者は、SAKE DIPLOMA認定試験を制する!!

上掲記事をお読みでない方も、そのエッセンスを感じていただけるかと存じます。また、すでに上掲記事をお読みになっていただいた方も、今回の記事を併せればより深く確実に「香り」の「特徴」を掴むことができるようになりますよ!

1.なぜ「香り」の「特徴」が最重要なのか

「香り」の「特徴」こそ、認定試験最重要ポイントです。その証拠に、あるデータをご紹介したいと思います。

ご存知の方もいるかもしれませんが、試験では合格者発表と同時に「テイスティングの項目別点数配分について」という情報が開示されます。私が合格した2020年度の試験でも、同様のデータが発表されています。

ここでその項目別点数配分を確認してみましょう。

外観 13%
香り 30%
味わい 20%
特定名称 16% 
それぞれの飲料についての設問 12%
飲料の種類 8%

「香り 30%」

もう、これ以上の説明は不要でしょう。

特定名称の判別やその他の設問に目を奪われがちですが、「香り」の攻略こそ、合格に向けては欠かせないことを再認識していただけたのではないでしょうか。

だからこそ私は、「香り」の中でも比重が重い「特徴」の項目の攻略を、声を大にしてオススメさせていただいているのです。

2.「特徴」攻略の全貌

前置きはこのくらいにして、早速「香り」の「特徴」を攻略していきましょう。

まず、試験で用いられる「香り」の「特徴」を書き出しておきます。

1.グレープフルーツ 2.黄色いリンゴ 3.洋梨 4.白桃 5.バナナ 6.メロン 7.マスカット 8.ライチ 9.スイカズラ 10.スミレ 11.アカシア 12.菩提樹 13.セルフィーユ 14.青竹 15.新緑 16.紅茶 17.月桂樹の葉 18.ヒノキ 19.香木 20.ゴボウ 21.朝鮮人参 22.マッシュルーム 23.椎茸 24.丁子 25.シナモン 26.ビターチョコレート 27.栗 28.クルミ 29.アーモンド 30.炊いた米 31.つきたての餅 32.上新粉 33.白玉団子 34.杏仁豆腐 35.生クリーム 36.サワークリーム 37.ヨーグルト 38.発酵バター 39.クリームチーズ 40.粘土 41.腐葉土 42.石灰 43.鉄 44.カラメル 45.コーヒー 46.醤油 47.ヨード香 48.蜂蜜 49.スモーク香 50.カビ 51.タマネギ 52.熟成チーズ

では、それぞれの選択肢を試験本番で正しく選び取っていく際の指針となる「真の意味」について、私が対策講座を受けて学んだ内容をご紹介していきましょう。

※凡例
【重要度】試験本番での重要度を三段階で評価
(「☆☆☆」はマークシート全体の方向性を左右する重要選択肢、「☆☆」は試験での使用頻度が比較的高い選択肢、「☆」は試験ではほとんど使わない選択肢)
【分類】「吟醸香・アルコール由来の香り・原材料由来の香り・熟成香・(試験での使用頻度の少ない)その他の香り」に分類
【意味】選択肢の「真の意味」を解説

1.グレープフルーツ
【重要度】☆☆
【分類】吟醸香
【意味】吟醸香の主要要素。カプロン酸エチル系の香りと解説されるが、実際のカプ系の銘柄では他の香りに隠されて捉えづらいことも。むしろ、酢酸イソアミル系の銘柄でより多く感じられる。

2.黄色いリンゴ
【重要度】☆☆☆
【分類】吟醸香
【意味】吟醸香、特にカプロン酸エチル系の代表格。これが強ければ強いほど、セルレニン耐性酵母の使用率も高い。カプロン酸エチルの生成には糖分が必須であるため、リンゴの香りの強弱は味わい(特に「甘み」)の項目にも影響してくる。

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