日々の運動は幸福な気分に

毎日ではなくても，運動の習慣はあった方が良いですよ，とは言われるものの，いやーなかなかそうもいかない，という人も多いのではないでしょうか。

わかってはいるものの，習慣を変えることは難しいということはよくあります。しかし，それが良い結果をもたらすことが分かっているのであれば，「やってみようか」という気持ちに少しはなるかもしれません。

習慣が10割

ウォーキング

ただ歩くだけ，という運動でも，それを習慣にすることは簡単ではありません。

しかし，そんなに大きな問題として考えなくても良さそうです。たとえば，ウォーキングというと「一日一万歩」歩かなければいけないのではないかと思いがちですが，そこまで歩かなくても効果はあるようです。

重要なのは歩数よりも「強度」で，「ほとんどの人は，10分間におよそ1,000歩のペースで歩くことで中強度の運動を達成」できるのだそうです。これから，速めに歩いている東京で通勤・通学する人たちは当てはまりそうですよね。

たった12週間のウォーキングで自分は変えられる　運動が糖尿病リスクを下げる｜ニュース・資料室

運動の習慣と心理的な健康

「もちろん関連はあるでしょう」と考えるのではないかと思うのですが……運動の習慣に影響を及ぼすパーソナリティの要素とか，運動の習慣が心理的な健康に影響するのかを検討した研究があります。この論文（Personality trait predictors and mental well-being correlates of exercise frequency across the academic semester）です。

Personality trait predictors and mental well-being correlates of exercise frequency across the academic semester. - PubMed - NCBI

この研究では２つの集団が分析の対象になっています。ひとつは1186名，もうひとつは2057名の大学生です。いずれも，テキサス大学オースティン校で調査が行われました。年齢の範囲を揃えたり，不完全な回答などを除いて，最終的には1126名と1973名のデータが分析に用いられました。