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江ノ電鎌高前踏切の”怪”:part1 SL編

10年くらい前からyoutubeをやっていて、現在48本の動画を載せてます。https://www.youtube.com/channel/UCAzmerD0Vvbv9bZ8Dk9r_MA 

内容はバラエティに富んでますけど、その中から今回はこの1本について、撮影や編集の苦労話などを書いてみたいと思います。
タイトル「江ノ電鎌高前踏切の”怪”」-スラムダンクの聖地をSLが走る-
https://youtu.be/emrFAY9uZTQ

「江ノ電の線路上でSLや新幹線を走らせたら、面白いんじゃないか?」 あるとき、フッとそんなことを思いつき、挑戦することにしました。

しかし、いざ始めて見ると、いやぁ・・・撮影も編集も予想以上に大変! 
特に編集は四苦八苦、悪戦苦闘しながらの挑戦となりました。

以下、その苦労話と、映像編集テクニックについて、「Part1:SL撮影編」「Part2:新幹線撮影編」「Part 3:編集編」の3回に分けて書きたいと思います。因みにSLは埼玉県の秩父鉄道、新幹線は平塚市の北東部・田んぼの中で撮りました。SLの煙は、焼却炉の煙突から出る煙を使っています。

【Part1 : SL撮影編】

まずはSLを撮影する必要がありますが・・・どこに行ったら撮ることが出来るのか?・・・真っ先に頭に浮かんだのは東京の「新橋駅前」に展示されているC11形蒸気機関車です。しかし、このSLは静態展示、つまり動きません。車輪が回らないのです。

新橋SL

                         ▲新橋駅前のSLnoteで以前ご紹介した「短すぎる江ノ電」という作品では、車輪が小さいので回っていなくとも誰も気づきませんでした。しかし、SLには大きくて目立つ「動輪」がありますから、静止画をそのまま使うわけにはいきません。動輪だけをアニメーションで回すテもありますが、それは結構大変です。

で、次に考えたのが、京都鉄道博物館。以前は梅小路蒸気機関車館と言ってましたが、この動画を制作した3ヶ月ほど前にリニューアルオープンし、名前も変わったのです。

ネットで、色々な情報を集めましたが、「真横からの映像」が撮れるかどうか、ちょっと不安がありました。江ノ電の踏切を走らせるには、どうしても「真横からの映像」が必要です。京都まで行って無駄足を踏むことになっては・・・と躊躇しました。

どこか、確実にこちらが望む撮影が可能なところはないかと、更に調べたら埼玉県の秩父鉄道で「SLパレオエクスプレス」が営業運転されていることがわかりました。「秩父路遊々フリーきっぷ」というのを購入すると、SLを含めて乗り放題になるので、撮影にはもってこいです。

MAP横浜・熊谷・三峰口

しかも、SLは”エクスプレス”と称しているけど、途中駅で後続の普通電車が何度も追い抜いて行くので、電車で先回りが出来、クルマを使わなくても複数のポイントで、通過を「待ち受けて撮影」が可能となるのです。

ネット上では、この「待ち受けて撮影」が可能なことを最大限に利用した「モデルコース」が、鉄道マニアの方によって紹介されていました。

鉄橋3b

そんなわけで、2016年6月4日(土)、横浜から電車を乗り継いで秩父鉄道の熊谷駅に行き「秩父路遊々フリーきっぷ」を利用してSL撮影への挑戦を開始しました。ちなみに、SLは毎日運行されてるわけではなく、土日や祭日などだけです。                          もちろん、辿るのは上記のモデルコースです。

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熊谷駅で、偶然同じコースを辿るという若い2人連れの鉄道ファンと知り合ったのですが、2人は以前にも同じコースを経験しているとのこと。そこで、頼み込んで彼らについていくことにしました。ラッキー!! お陰で道に迷うこともなく、ルートを辿ることができました。

ただ、かなり急な山道を登ったり、河原へ降りての撮影やら、時間に追われて駆け足のルートもあったりと、汗だくになりました。まぁ、実際に編集に使ったのはわずか数カットだけなんですけどね。

2人とは三峰口駅で別れ、帰りは長瀞から熊谷までSLの旅を楽しみました。窓を開けていると、煙と共に石炭の燃える臭いが入ってきて、
田舎で「汽車通学」をしていた高校時代が懐かしく思い出されました。

-資料編-

「秩父路遊々フリーきっぷ」 おとな1470円 こども:740円

フリーキップ

SL乗車の場合、「フリー切符」+「SL指定券740円」または「SL自由席券520円」が必要。※2021年は、全車指定席として運行するため『SL指定席券(指定席)』のみの取扱い

秩父鉄道を効率よく撮影ポイントをまわるモデルコース「SL撮影+帰りにSL乗車プラン」LINEトラベルjp 土日・休日、三峰口方面行きガイド
https://www.travel.co.jp/guide/article/2202/

【ご注意】 これは2017年に、ネットに掲載されたのものの『引用』です。その後、秩父鉄道の時刻表が変更になっているため、この、noteの記事を書いている2021年1月現在、下記コースプランで回れない可能性があります。従って、あくまで参考としての記載となりますので、ご了承下さい。

モデルプランMAP

熊谷10:02初三峰口行き乗車、明戸駅で下車(10:14)     明戸・撮影ポイントは改札から線路沿い、三峰口方向徒歩1分程の場所でSLを撮影。通過時刻10:27頃です。

後続列車の明戸発10:36三峰口行きに乗り、寄居でSLを追い抜いて11:13着の上長瀞で下車します。

上長瀞駅を出て、踏切を渡ってまもなく、断崖を下った川岸の岩畳から、鉄橋を渡るパレオエクスプレスを撮ることができます。

SLを撮影したら急いで上長瀞駅に戻り、11:54発の三峰口行きに乗り、途中でSLを追い越して、白石駅で下車。
徒歩5分ほどのところにある踏切付近が次の撮影ポイントです。

次の電車まで時間があるので、20分ほど歩いて三峰口へ。駅構内ではSLが客車から切り離され、点検や入れ替え作業が行われている様子を撮影可能。

SL運行日だけ開店する駅のソバ屋で、きのこソバなどで昼食をすませたあと、13:43発熊谷行き普通電車に乗り、浦山口駅で下車。「不動名水」を過ぎたらちょっとした山登りをして、通過するSLを俯瞰撮影します。

撮影後、浦山口駅に戻り、14:35発の普通電車に乗って、長瀞駅でSLに追いつきます。

ここから熊谷駅までの約1時間、「パレオエクスプレス」で”SLの旅”を堪能することができます。    
                                                    【Part2 : 新幹線撮影編】へ続く】

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