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【地域の話】とやま会議in射水に参加しました!今回は多様な働き方を学ぶ回でした#321

皆様、おはようございます。
佐伯です。

先週の土曜日に射水市内にてとやま会議が開催されましたので私も参加してきました。
記念すべきことに第20回目を迎え、回数を重ねる毎に、着実に地域の熱意ある人々の集まる場所になっていることを実感しました。

発起人である松村さんの挨拶の様子です。
松村さんはフラワーロスの活動に熱心に取り組まれています。

今回も県内の素敵な方々をゲストスピーカーとしてお招きし、その方の取り組みや考え、志などを聴かせていただきました。

今回のメンバーは起業家さんが中心で事業内容もさることながら、なぜそれに取り組む決意をしたのかという点がとても興味深く面白かったです。

そして、私も今回初めて知った言葉ですが「半農半X」という言葉が世の中には存在していると知りました。

農水省も認知している働き方で、兼業農家とは決定的に違うのは本業を持ちながら新規就農するという点です。

といってもキメキメなことはなく、例えばIT関係の会社に勤めておられる方が早朝と夕方の空いた時間を活用し、農業に従事するなどです。

これは一般的な例として挙げられるケースですが、やはりとやま会議は一味違います。

なんと本業が看護師で半農半Xとして新規就農している方が登壇されました。

この方のお話が私にとってはとても面白く、共感が凄くできました。
なので今回はこの方にフォーカスしてご報告したいと思います。


①marufarmの丸山さん

看護師として10年間のキャリアを持っておられる丸山さんです。

丸山さんは県内で看護師として現在も活躍しながらも、傍で農業に従事されています。

富山県射水市にて自然農法で野菜や果物、養蜂などを手広くされており、その行動力には脱帽です。

私もなべちゃん農場で自然農法での米作りを学んでいますが、自然農法は本当に大変な作業化つ繊細さが求められます。

特に今の時期のような暑い時期では雑草が次々と生えてきます。
慣行農業であれば農薬などを散布して雑草の生育を遅らせたり、枯らしたりします。
ですが、自然農法を栽培の手段として選択した場合は農薬や化学肥料は一歳使用しません。

なぜなら、自然農法の根幹には残留農薬への疑問があるからです。

丸山さんのお話では、日本で認められている農薬の多くが海外では使用禁止になっているとのことでした。
(参考:農林水産省 諸外国における残留農薬基準値に関する情報

つまり、日本の農業と諸外国の農業では細かなルールが違うためせっかく作った農作物が輸出できないということが往々にしてあります。

これは別のゲストスピーカーでお茶の高級ボトリングを企画製造している超権益さんも同じ話をしていました。

自然栽培で育てるのが最も残留農薬に関する心配はありません。
ですが、自国で生産した物を海外に展開する際には海外のルールを知らなければいけません。

そういった基本的な違いを丸山さんのお話から学べました。


②なぜ看護師との半農半Xなのか?

これがやはり1番知りたかったです。
お店を経営していると1番大事だと感じるのは「なぜそれをしようと思ったのか?」、「この事業を通じて何を実現したいのか?」という「動機と目的」です。

看護師という職は誰かの命を救う尊い職だと私は考えます。
そして、人の命を預かるということはかなりのプレッシャーで勤務内容もハードなことも多いと思います。

それでも農業に従事したい!と強く願い、行動に移したことに非常に関心がありました。


丸山さんの話を聞くと日本はとても癌の手術が多い国だそうです。
10年間の看護師としてのキャリアの内、手術室勤務に長く携わっていたそうです。

そこでは毎日、途切れることがなく癌の患者さんが手術室に運ばれてきては術式を受けていたそうです。

そして、そのうちなぜこれ程までに癌が多いのかと疑問を感じたそうです。

疑問を感じた丸山さんは独自に調査をしました。

するとショッキングなことに先進国で唯一日本だけが、癌、発達障害、アレルギーの患者さんが右肩上がりだったと知ったのです!

原因を知った丸山さんは更に調査を続けました。
その結果、丸山さんの答えが見つかったのです。

それは戦後日本の食への安全に対する意識の低さです。
ここで戦後と区切ったのも面白く、戦前の日本人の死因の大きな原因は心筋梗塞や脳卒中など癌とは関係のないものばかりでした。

戦後、高度経済成長期を経て飽食の時代になりましたが実は食品に使用される農薬や化学肥料に対するチェックはとても緩いということでした。

その結果、現在では日本人の死因第1位は癌となってしまったのです。

この事実を知った丸山さんは食から健康を考える必要があると考え行動に移したのです。
そして、食で健康をサポートし1人でも多くの人々の人生を健康で豊かなものにしたいと願っているとのことです。

③半農半Xという働き方

もちろん自然栽培に関するお話も面白いのですが、見どころは半農半Xです。
元々本業を持ちつつも、新規就農に挑戦する。
聞いただけでとても大変そうです。

ですが、本業があるからこそ慣行農法に慣れてしまった方々では気付けない視点に気づくことができ、アプローチすることができます。

キャリアをクロスさせることで本業も農業においても相乗効果を狙える点が、現代の多種多様なキャリア選択においては一つの可能性を示してくれます。

また、経営的な話ですが本業を持ちながら別の事業を起こすというのはとても理にかなっています。
なぜなら、本業で安定した収入を得ながらも新しい事業に挑戦することでリスクヘッジができるからです。

新規事業は海千山千で1,000発打って3発当たるかみたいなものです。
もちろん、過去の成功者や学者の論文から学びを得て確立を上げることは可能です。

ですが、それでも「やってみないと分からない」というのが現実です。

ゼロリスク思考の多い日本人にとっては耐え難い事実ですが、実際に成功より失敗の方が圧倒的に多いものです。

そういった意味でも新規事業が軌道に乗るまでの間は本業で稼ぎを得ながら試行錯誤するのはとても理にかなっています。

まぁ、私は全然そんな考え方を知らず、命綱なしで身一つで飛び込みましたので丸山さんの慎重さと考えの深さが素晴らしいと特に感じました。

③まとめ

今回のとやま会議も実に面白かったです。
また信念を持って自分で定めたミッションに真摯に取り組んでおられる方々は皆さん覇気がありかっこ良かったです。

そして何より「働くということはどういうことか?」このような基本的な意味を知る良い機会でした。

また9月のとやま会議にも参加し勉強したいと思います。

それでは皆様、ご機嫌よう。

是非ご購入をお願いします!


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