出尻鳩胸から垂直型姿勢へ
週1の稽古。
先週は第五があったので2週間ぶりです。
今日はなず(愛犬)のご飯当番だったので一旦自宅に帰り散歩&ご飯をあげて稽古へ。(トップ写真は散歩待ちのなずです)
昨日整体を受けたので「体はどうかな?」と思っていたけど、稽古前の予備運動で「お、肩が回る」と、いい感じで稽古が行えました。
僕の通っている古武術は「エイ、ヤー」と相手の体を投げる。というわけではなくで「体を変える」という稽古をしています。
その「体を変える」という内容を少し触れさせていただきたいので、冒頭に古武術の先生が話してくれたこを引用して「体を変える→目指している姿勢」について書きたいと思います。
冒頭の話
「今も昔も生まれたばかりの子供は、出尻鳩胸の姿勢。古来の人は体を使い込んで(垂直型姿勢)になった。出尻鳩胸だと腕力でのスピード勝負の体になる」
という冒頭の話から始まりました。
出尻鳩胸
出尻鳩胸とは今でいう「気をつけ!」の姿勢で「胸を張ってお尻を突き出す」という状態のことです。
生まれてきたばかりの赤ちゃんは今も昔も変わりません。
しかし生活環境の違いから
「現代人→出尻鳩胸」のまま
「古来の人→垂直型姿勢」へ
体が変わっていっているそうなのです。
一般的には正しいといわれているこの出尻鳩胸姿勢は手足の「機敏性」には優れていて、スポーツや現代格闘技には向いています。
しかしその反面「骨盤を前傾」「肩甲骨を背中に引きつける」状態になる為に双方の関節をロックさせて体全体の力を発揮できません。
また最近では「肩こりや腰痛の原因になる」という見解が挙げられるようになりました。
※スポーツ選手は筋肉でカバーできるが、普通の人は慢性痛の原因になる。
目標は垂直型姿勢
垂直型姿勢とは横からみて平坦な姿勢の状態です。(骨盤後傾で胸は凹ませている状態)
この姿勢だと重心が落ち、地面からの反力を使える準備ができ「全身の張り」をつくることで体の力を最大限発揮できるようになります。しかしスピードは遅いです。(身のこなしは早い)
比率的には
下半身50%
体幹40%(大腿部、上腕部含む)
前腕5%
頭部5%
で体を使えるようになることが目標です。
つまり「頭や手」はほんの数%...
自分は「出尻鳩胸」で生まれてきて、ずっとこの使い方で生きてきたので、先生には「今までの考え方全てひっくり返すくらいにやらないとダメだよー」と言われいます。
ちなみに、太刀の稽古では「体の張り」が抜けると「そんなんじゃ殺れちゃうよ!」と本気で言ってくる、とても魅力的な先生です。
最近買った本。これ読んで寝よっと。