意識と反射の関係
今日は嬉しいことがありました。
昨年から診させもらっている、右半身麻痺の方で「この段階をクリアしたい」という目標ができたのです!それは「スクワット」です。
右の手足を動かすこと、話すことができるようになる為には、そう簡単な道のりではないですが
「右足に重心をあずけれようになる」
↓
「反射で右足があげて歩けるようなる」
↓
「スクワットができるようになる」
というのが近々の目標でした。
そして、今日スクワットができるようになったのです!
正確には「壁に寄りかかりながら両膝を曲げる」という動作ができるようになったので「壁を使ったスクワット」になりますが「両膝を曲げる」ということが目標だったのでとりあえず達成です。
両膝を曲げる
当初から「両膝を曲げる」ということに何故こだわっていたかというと、この状態ができると「下半身の安定して、上半身が力みなく自然な動きができる」からです。
これはどこクライアントに対しても「自然に膝が曲がる」というのを目標にしているので、いつもと変わらずの目標です。(これを書いていたら長くなるのでまた書きます)
意識と反射
ここからが本文になります。
動作には「意識的に動かす」と「無意識に動く」
という動きがあり、無意識に動くことを反射といいます。
意識的に動かす時は
「左の大脳が命令して右手が動く」
「右の大脳が命令して左手が動く」
という風に、脳と手はクロスして動きます。
一方、反射の場合は大脳を使いません。
その為に「反射を使える状態に体を整えて行って、動きから脳を刺激していこう」と、目標を達成する手段として「反射」を考えたのです。
同側の脳へ刺激
僕が行っている整体はテクニック的なことよりも「混じれけのないシンプルな圧」を武器にしている療法です。
シンプルな圧は受け手の意識をかえさず、脳を刺激します。
その為に
「整体ってイタ気持ちいいものでしょ」
というイメージがある方は
初めて受ける際に
「触っているだけ?」
「強く押されているけど痛くない」
という風に思い
「不思議な施術」
思われる方が多いみたいです。
意識を刺激しないので施術の最初の段階では「物足りないなぁ」と感じている雰囲気を感じます。(意識に刺激されないので当然かも)
そして掘り下げて書くと...
意識をかえさない圧は、同側の脳へ刺激されます。
その為、右麻痺の方は左半身に疲労が溜まるので、左半身をほぐすとその圧は左の脳に刺激されます。それは「患部である左脳を刺激する」ということになります。
※「錐体外路」という経路で脳に刺激されるので、同側の脳を刺激します。意識で感じる圧は逆側の脳が刺激される。
ややこしですよね。苦笑
簡単にいうと
左の腕を「ほぐすぞ!」と思って触ると右の脳が反応する。
左の腕を何も考えずに「人の体ではなくモノ」という風に触れると左の脳が反応する。
術者が「こうしたい」という意図を持たなければ同側の脳が反応する。
ということです。
体が安定すれば脳も働きやすくなる
「体の1番上にある脳は、体が安定すれば働きやすくなる」「段階を踏めばちゃんと踏めば、足や手や話すことは可能だ」と思いで、整体してます。
最初の段階で、クライアントにこれを見ながら説明を聞いてもらった施術プランです。
口頭だけでは「イメージがつかない」と思って、マンガアプリで作ったものです。
これはもう完璧にできるようになりました。
今は、室内では装具は付けず杖のみの歩行できるので、両足に素足感覚の強いスニーカー履いて歩くことをしています。
スニーカーは僕もある履いている「NIKEのフリーラン」で「お揃いですね」というと苦笑いされいますが...苦笑
毎回施術するのが楽しみで伺っています。
ちなみに
素足感覚のスニーカーは「外でも素足に近い感覚で歩行のリハビリができれば、脳への刺激が格段と上がる」という思いでです。