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近道?遠回り?

レッスンを受ける方は、多くの場合「早く(速く)」「効率的に」上手くなりたいと願います。

「早く上手くなりたければ、運動神経をよくすることが先決」というのが私の主張です。

時々「子どもの頃は物覚えが早かった」なんて口にする方がいます。
子どもの頃、レッスンを受けたり、練習に励んでいた時にも「早く」上手くなりたいって願っていたはずです。

でも、子どもの頃と大人になってからの「早く上手くなりたい」と思う心は果たして同じでしょうか?もしかしたら、「あの頃」とは違うのかも知れないですね。

私は「情報量」と「取捨選択」という観点で見ています。

ジュニアアスリートはコーチのアドバイスを「鵜呑み」にします。
なぜならば、ジュニアは情報量が絶対的に少ないうえに、「早く上手くならなければ」という危機意識がそれほど強くないのです。(そういう場合が多いです。)
ですから、コーチのアドバイスを全部聞くのです。当然、レッスンは全て一生懸命取り組みます。

大人ゴルファーはコーチのアドバイスの中から自分にとって必要な、かつ重要なところを「抜き取って」聞き取ります。
なぜならば、「早く」「効率的に」上手くなりたいからです。
・目的意識がハッキリしている
・自腹でお金を使って練習しているという意識が強い
したがって、無駄を嫌うのです。
それは、レッスンに求める「目的意識」ははっきりしていることに起因します。
結果的に、情報の取捨選択を生みます。

「この練習は意味があるかな、ないかな」というフィルターでコーチのレッスンを聞くのです。

残念ながら、コーチが必要だからアドバイスしても、生徒さんが「必要なし!」って判断してしまうと、その後の補足説明も含めて聞き入れてもらうのは至難です。

指導者がプロとして運動(レッスン)を処方する限り、意味がないレッスンなんてないはずですが、大人は勝手に「取捨選択」してしまうのです。

では、あえてお聞きします。
下の練習は意味があると思いますか?

これは、私が推奨する運動神経の中でも、道具を扱うために重要な「空間認識能力」を高めるためのレッスン(パントマイムベーシック)です。

パントマイムという動きがあります。モノを持たないのに、さもそこにモノがあるかのように振る舞う動きです。

パントマイムの初歩として、実際にモノを持った状態で、動きを作ります。
動画は、ゴルフクラブを動かさないようにしつつ、自分が動きます。

ゴルフクラブを持っているけれでも、動かすことができないという意識を高めるための練習です。

これは、「空間認識能力」の感覚を高めることができます。

私のジュニアクラスの生徒にチャレンジしてもらいましたが、子どもにはとても苦手な動きです。
苦手ということは、伸びしろになります。

私は成人の生徒さんにこのドリルを処方しません。というのも「なぜこのドリルが必要か」ということを説明しなければならず、時間が余分にかかってしまうからです。
大人はレッスン内容を自分に必要かどうか「取捨選択」するから、いちいち説明が必要になります。レッスンをビジネスにした場合、説明時間もクライアント様の支払いの中に含まれます。その人に必要な説明でも、ゴルフのレッスンに来てくれた人に、「パントマイムを練習しましょう」と果たして説明できるでしょうか?

生徒さんはきっと「それって(その練習は)遠回りなんじゃないか」って、不安になってしまうことでしょう。本当は、近道なんですけどね。

大人ゴルファーにもできる「次のステップ」を次回載せたいと思います。

もし、詳しく知りたい方は

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