現場と研究の橋渡し
私は学生の頃の専攻が「運動学習」というマニアックな分野でした。
「バク転はどうやってやるの?」
とか、
「駆け足が速くなりたい」
という、望みをかなえる研究です。
駆け足(走る)というのは実は動作が複雑です。
①「陸上で」
②「自分の身体を」
③「より速く」
④「自分の力で目的地に移動させる」
ということです。
要は上の①~④を叶えてあげるにはどうしたらよいか
「フォアフット走法」
「4スタンス理論」
「ヒール着地法」
「ピッチ走法・スライド走法」
世の中には走り方はいろいろあります。
しかし、「走る人」がより速くなるためには解決策は一つじゃないんです。
例えば、まだ頭の重さが比較的大きな幼児の駆け足と、陸上競技短距離走のスペシャリストの走り方は同じではありません。同じ願い「速く走りたい」だったとしても、です。
幼児が駆け足を覚えるときには、走法なんて気にしません。
以下、さらにマニアックになりますが、運動科学的に「自分の身体の使い方の意識レベル」が重要なポイントなのです。
走ることですら、ここまで複雑なのです。ゴルフに置き換えると自分のスイングをコントロール出来ていない人が、「○○理論」「○○メソッド」を一生懸命練習してどこまで効果があるのでしょうか。
結論から言えば、「好きにすればいい」んです。ゴルフなんて遊びですから。
でも、本気で上手くなりたいと思っているのであれば、身体の使い方の意識レベルを高めるトレーニングが必要なのです。ゴルフを教える指導者だって、ビジネスとして教えているのですから、自分や他人の身体の意識レベルを評価できるくらいのスキルは必要です。
もし、「身体の意識レベル」というのを言葉としても、概念としても知らなかったら、もう少し「教え方」のお勉強をすることをお勧めします。
私は「武井壮」さんというテレビタレントをとても尊敬しています。
武井さんは意識レベルに関する知見がとても深く、それを踏まえたうえで、スポーツ指導を行うので、競技者としてもコーチとしてもとても高いレベルのパフォーマンスを発揮することができます。
競技者としてレベルが高い人のに指導者として微妙。という人がいます。
こういう人は、自分の意識レベルは高いものの、他の人が自分として同じレベルである、と考える傾向があります。
このような考え方は、学校教育の現場では体育教師の教員養成課程であれば当たり前に学ぶのですが、ゴルフのティーチングプロ、インストラクター、その他指導者がどの程度学んでいるのでしょうか。実態を知った時、私は背筋が凍り付きました。
そこで、私は大学を卒業してすぐにスポーツ指導の現場をよくする環境づくりを志したのです。
この度、とても長い時間がかかってしまいましたがほんの少しだけ形ができてきました。興味のある方は一度、下のリンクより、紹介ページに遊びに来てください。
https://www.facebook.com/golflessonlaboratory/notifications/
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