ベトナム統一鉄道SE2(サイゴン→ダナン)にのってみた~ベトナム統一鉄道旅行その3~
前回はこちら
ということで、予約等々の前置きについては前回で書きました。いよいよ、乗車です。
サイゴン駅
ということで、やってきました。サイゴン駅、ガーサイゴン。今回乗車するSE2はサイゴン駅を夜に出発するのですが、前日の昼間に駅の様子だけ見に来ているので、その時の写真も若干混じってますww
駅構内の案内図はこんな感じ。左端の入り口を入ると椅子が並んだ待合エリアがあって、その奥にきっぷ売り場、そのまた奥が改札口みたいな感じです。なお、改札口に相対して出入り口がもう一箇所あります。上の写真は左端の入り口から撮影。二階(First Floor)は閉鎖中でした。
入り口手前の案内板には、きっぷの値段や時刻表などが貼られています。
待合エリアの脇には、ロッテリアやサークルKなどの商店もあります。改札口脇の方にもショップがありましたが、まぁこっちのサークルKでだいたい事は足りそうですね。
なんかマッサージチェアも置いてありますが、動くのかどうかは不明ww
USBの無料充電エリアは、一応使えましたww
改札口近くの壁には写真。社会主義っぽいww
発車まで一時間以上早く、駅に着いていましたが、特に荷物検査等があるわけでもないので、そこまで早めに駅に行って待っている必要はなさそう。
また、MOVIEには入っていませんが、改札開始の案内放送などは、ベトナム語でのアナウンスの後に英語でもアナウンスがありました。
あと、なんか駅の中が非常に騒がしかったですwww マイクで誰かが喋っていて、なぜか定期的に歓声が挙がってたwww
まぁ、そんな騒がしさを感じつつ、そろそろ改札も開始しそうな雰囲気を察知したので、改札口近くへ移動。
人民鉄路のような自動改札機が導入されていました。ダナン駅にもありましたので、多分主要駅には導入されているのでは? 改札通過の際には、チケットのQRコードをかざします。
改札通過
改札入って真正面に、発車番線の案内板が出ていました。横の柱にも、時刻付きの案内が。SE2は1番線。今ちょうど写真に写っているやつですね。
列車の横に、ベトナム国鉄版カンテラが置かれていたので激写。ちょっと大きい?とはいえ、なんというか、どこの国でも鉄道であることには変わりないから、使うものも同じだなぁ…というのが感じられてしみじみ。いとをかし。
とりあえず、外観はわりといい感じ。中はどんな感じでしょうか? ドア横に立つ係員さんにチケットを見せ、いざ乗車!
車内共用エリアの様子
デッキ横にトイレがあり、デッキから中に入ると、洗面台が。洗面台の下はゴミ箱になっているようです。横には、手洗い洗剤に加え、あとなんと、パナソニックのジェットタオルがついていますww
壁には時刻表が掲げられていました。
そして洗面台の脇、通路の突き当たりには、給湯器が設置されています。
お湯を使う時は、黄色のロック解除ボタンを押してから赤のボタンを押しましょう。最初、よく分からずにいたら、たまたま通りかかった車掌さんに、実演をされてしまいましたww
たまにお湯が切れます。赤ボタンを押しても出なくなり、温度表示が急降下しはじめたら再沸騰中なので、しばらく後に出直しましょう。
横には紙コップも備え付けてありますが、翌日には帽子掛けになっていました。ええのかwww
給湯器は安心(?)の中国製。お湯の質は分かりませんが、とりあえず、自分の場合はこれでカップ麺食ったり、お茶を淹れたり等々していましたが、消化器的には一切問題ありませんでした。
給湯器の上には電光掲示板があります。日時や気温、次駅(停車駅とは限りません)、現在の速度などが交互に表示されていました。
通路はこんな感じ。キレイではありますが、メーターゲージなのでやはり狭いです。折りたたみ式の椅子などはありません。
個室内の様子
さて、それではキャビンのなかへ入りましょう。一応、事前にチェックしたところ、ほかの3つのベッドも全て埋まっている様子。どんな同居人になるのか…。…と思ったら、既に電気が消えていて真っ暗なおやすみモードでしたwwwwwww はええよwwwと思いましたが、翌朝は早くに下車されていきましたし、早く寝たかったんでしょうww それにまぁぶっちゃけ電気が消えていた方が外も眺めやすいですし、むしろありがたいかも。私以外、全員女性だったようなので、とりあえず、男女別で売ったりはしてないみたいですね。
ということで、室内の写真が取れないので、まだ誰もいなかった他の部屋をお借りして、撮影。
想像以上にキレイですね! コバンザメ作戦が功を奏したのかもしれませんww 全体的な雰囲気は、中国国鉄の软卧にそっくり。枕元には各寝台、USBのソケット口と、読書灯が備え付けられています。また机の下、ゴミ箱の上付近には日本のコンセントも使えるコンセント口。部屋のドアの上には、荷物置き場があり、また部屋の照明スイッチなどもここにあります。
はしごはなく、壁に収納式の足場があるだけと、まぁ完全に人民鉄路ですねこれはww
ちなみに、コバンザメ作戦の相手方、二人用個室も空いていたので、撮影。
机の色や花などもちょっと違いますが、一番大きな違いは壁に背もたれがあることでしょうか。あとちょっと掛けふとんが厚いかな? 四人用個室には背もたれがなく、ただの板なので、ちょっとキツかったです。仕方ないので、枕を背もたれ代わりにしていました。人民鉄路だと、普通の软卧でも背もたれがあるので、そこは同じにしてほしかったな…ww
なお、この列車は他にも六人用個室や座席車なども連結されていますが、そっちまでは結局見に行かなかったのでアレ。
さて、とりあえず、真っ暗なキャビンに戻り、先行列車の出発を見送ります。
発車5分前になるとベルがなり、我々の列車もいよいよ出発です!
ゆっくりと定刻通りに発車した列車は、ホーチミン市街を走っていきます。車内放送らしきものも廊下から漏れ聴こえていましたが、我がキャビンはすでにスピーカーのボリュームが下げられております。
キレイで楽しいベトナム統一鉄道のチャームポイント(可愛らしいところ)
さて、写真で見るとおりキレイで、給湯器などの設備もあり、後述する食事販売など、楽しいベトナム統一鉄道ですが、チャームポイントが一つ…それは…。
大層賑やかでいらっしゃる軌道状況
そう。シンプルに言うと、めっっっっっっっっっっっっちゃうるさいのです。いやホント。人がうるさいとかではありません。列車の音がうるさいのです。せいぜい最高速度80キロくらいだと思うのですが、うるっせえwwwwwという感じ。多分、軌道状況がアレなのだと思います。なんか鉄橋でもないのに鉄橋みたいに音が響くとことかあったし。
また、サイゴン駅を発車して2、30分した頃でしょうか。いきなり、ドゴーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!という音がして、ガクンとスピードが落ちました。どれくらいデカイ音かというと、目の前の寝台の、わりと神経の太そうな現地のおば…お姉さんが何事かと飛び起きるくらい。
私は、そのころすでに給湯器でお茶を淹れ、夜汽車の旅情モードに突入していたので、なんや京急よろしくトラックにでもぶつかったかなwwあの踏切状況じゃなwwwと平静を無理やり保っていましたが、若干ビビりましたww まぁ、結局は何事もなく(?)列車は走り続けたのですが。
ということで、うるさいのは覚悟して乗りましょう。ただまぁ、それも旅情ではありますww 鉄道の旅そのものを目的にするのであれば、これもまた一興ですね!
翌朝
おはようございます。列車は一時間程度遅れながら走っています。あんまり、ベトナムの鉄道は遅れないって聞いてたんだけどなぁww
私以外の三人のうちお二人がここ、ニャチャンで降りていかれました。ちなみに降りるときには、車掌さんによってリネン類がたたまれます。これから先、乗車する人がいても、基本的に終点までリネンの交換はなさそうです。
給湯器のお湯で朝の茶事をしつつ…。
田園風景を眺めます。やっぱり夜行列車はこの時間が一番好きやな…。
車内販売から、朝食代わりに肉まんのようなものを買ってみました。15kベトナムドン、70円くらい。
トゥイホア駅に到着。もう完全に朝ですね。
確かここで、もうひとりの同居人も降り、しばらく個室貸切になりました。
どこかの駅の脇にいたワンちゃん。WE CAN fly, WE ARE “flying DOG”s!(ぇ
ドアも開け放ち、寝っ転がりながら車窓を眺めます。うーん…最高すぎる…。
ちなみに、また向かい側の寝台にこんどは若めのお兄さんが乗ってきました。私と一緒にダナンで降りたので、こういった昼間の利用もあるんですね。
それから、ちょうど朝10時か11時くらいに車掌さんが回ってきました。向かいのお兄さんとのやり取りを見るに、お昼ごはんの注文を取っているようです。お前もいるか?と聞かれましたが、朝はそんなに食欲がない人なので、今回は見送り。ぶっちゃけさっき、カップ麺も食べたしww
二時間遅れでダナンに近づく
まだ、クアンガイにも着いていないのに、時刻は現地時間12時30分を過ぎていますww
結局15時30分過ぎ、二時間遅れでダナンに到着です。ホイアンで美味しいものを食べようと、少し我慢していたのですが、流石にお腹が減りましたww
ちなみに、ダナン駅はスイッチバック駅になっており、列車の前後が入れ替わります。一応、手前にはエンド交換がいらないデルタ線の短絡線がありました。
ダナン駅に到着
ようやく到着! ちなみに、一応ホームがある(低いけど)のに、反対側の地面にそのまま降ろされる謎運用www
とりあえず、要入浴オタクなので、Grabをつかまえ、ホイアンへと向かいます。呼び出したら、ちょうど駅にいたようで、アプリの画面を見せながら、これはお前か?と聞いてきました。たまに、俺はGrabの運転手だとか言って画面を見せてきて、乗せようという輩もいるので、車の外でドライバーと合流して乗るときにはしっかり相手方のアプリの画面を確認するようにしましょう。一応、向こうのアプリには、読んだ人の名前が表示されているようなので。
ということで、ダナンで一旦、統一鉄道の旅は休憩。世界遺産の街、ホイアンで一泊します。次回へ続く…。