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大切にしたい時間

今年の6月29日に結婚式を挙げましたが、2月から一緒に暮らし始め、今年は家族との時間を大切にしよう!と決めて毎日過ごしていました。まさかその1ヶ月後に入院しがんの診断をされることなんて予測もできなかった。しかし、はからずも、それにより家族との時間が増えました。一緒にいる時間だけではなく、深い対話を夫とも夫の家族とも、自分の実家の家族とも。

今まで仕事に邁進して、それがわたしらしさであり、わたしのやりたいこと。だから家族はそれを応援してくれる人であってほしい、ただそれだけを大事にしていました。1回目の結婚のときも、今、振り返れば、自分のわがまま放題だったと思います。自分が大事。自分らしく生きることが大事。そう思っていました。

当たり前ですが、家族それぞれにとっても、自分が大事だし、自分らしく生きることが大事。そこが重なったりつながったり、尊重し合えたりすることで、お互いが自分らしく生きられる状態がいい家族だなと思うのですが、結婚当初のお互いの生き方と時間とともに変わっていくものともちろんいろいろあるわけです。

その都度、向き合って対話できればよいのですが、自分の人生が行き詰まっていたり余裕がないときには、やはり本音でお互いを尊重した話をすることが難しくてぶつかってしまったり、わがままになってしまう。自分の言い分を主張しすぎてそれを尊重してくれないなんて、愛じゃない・・・そう思ってしまったり。

病気になったことでいろいろ考える時間が増えました。そして自分一人で生きているわけではないことを、体でも心でも頭でも始めてわかるようになった。いろいろな方に支えられて生きている。自分らしく生きる上ですでに様々な方の支えの中で生きている。まずはその事実に感謝なのだということが自然に理解できた。

夫の存在がどれだけわたしにとってすでに大きいことか。わたしの仕事人生を尊重してくれているからではなく、わたしの存在を尊重してくれているということがわかる。わたしの選択を尊重してくれる。彼が何かしてくれているからではなく、わたしのことをまるっと受け止めてくれているのがわかるからだ。

夫の家族も同じようにわたしを大事に思ってくれている。嫁としては気もきかないし、なんならバツイチで年上で、子供も産めない。仕事もフリーランスなので安定収入でもない。結婚を許されただけでもわたしにとっては奇跡的だけれど、がんになってからはなおさら、大事にしてくれているのがわかる。こんな厄介な嫁なのに、彼らもわたしの存在そのものを受け止めてくれている。

自分の実家の家族も同様だ。相当心配かけて親不孝な私だけれど、みんながそれぞれのやり方でわたしが生きることを願って祈ってくれている。

わたしは今、たくさんの家族や友人の祈りによって思いによって生かされている。そのことを味わい、感じる時間をしっかりとっていきたい。仕事が大好きで仕事人間だったわたしだけれど、自分の家族や自分自身と向き合う時間があってこそ、仕事のこともより大切にできるようになっていく。

これからの人生は家族のことも家族の思いも大切にしながら、自分のやりたいことをおもいっきりやっていきたいと思います。


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