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感情に寄り添いつつ、客観性を保つ

昨日は企業研修で「傾聴」の講座をやった。感情に寄り添うことと、移入することは違う。相手との境界線を保ちつつ、感情に寄り添うということが、言語で伝えるのがなかなか難しい。

理解とは何か?共感とは何か?言語で教えるのは難しいというか、私が今まで学んできたことや、実践してきたものを言語化したものでしかないからだ。

かつ、支援の仕方や傾聴の仕方も、聴く人の個性があっていいのだと私は思っている。正解はないのだし。聴き方よりも聞いてもらう相手が大事な場合がある。が、信頼関係と依存関係は違うので、そのあたりもこれまた意識していないとならない。

そう、私は自然に傾聴ができるほど、聞き上手ではない。
毎回、意識して「傾聴する」と決めて「傾聴している」のである。
なので究極、誰にでもできると思っている。だからこそ、誰もがやりやすい形で始められるような教え方にしている。

人の話を聴くのが苦手!と思う人でも聞いてみようと思えたり、聴くのが得意!と思っている人が、聴き方に違いがあることを理解してくれたり、そんな感じがいい。

やってみよう!と思えることが大事で、自分の聞き方を責めたり、反省したりしすぎないことが大事だと思っている。

というのも、私自身はカウンセリングの学びの中で相当ダメ出しをされて、毎回泣き、何度も投げ出したくなった。非常に傷ついた数ヶ月だったので。そうなると、聴くのが怖くなってしまう。傾聴以前の問題になる。

なので、私の講座ではワークに対しても、質問に対しても、ダメ出しをすることは一切ない。聴きたい、聴くことが楽しいと思えないと、始められないからである。

感情に寄り添いつつ、客観的を保つ。
この要素を講座の中の私自身が示しつつ、伝え続けている。

2012年に始めた傾聴講座も10年目に入る。
一人でも多くの人が、自分の心の声と隣の人の声が聴けるようになることから平和は始まると信じて。

1日1傾聴。
今日もがんばります!


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