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2022年4月5日 fun time HOLIDAY 8 広島・JMSアステールプラザ


2020年のfun time HOLIDAY 8が発表された時、豪華なゲストに驚いた記憶がある。中でも絶対に行きたいと思っていたKT Zepp YokohamaでのSUPER BEAVERとの対バン。このツアーは残念ながら中止になってしまったが2022年、ゲストを新たにfun time HOLIDAY 8が開催されることに。

SUPER BEAVERの名前がある。ほっとした。
しかし会場は広島。でも行く理由しかなかった。

私がUNISON SQUARE GARDENに出会えたのは、SUPER BEAVERというバンドがいたから、だから。

2019年5月23日のライブを私は人生の中でも絶対に忘れられないライブのひとつに挙げると思う。ビーバーが地元新潟のライブハウスでユニゾンをゲストに呼んでバチバチの2マンを繰り広げた。あの日の衝撃が忘れられない。

そしてそんなユニゾンが今度はビーバーを迎える側となるのだ。絶対に行かなければいけない。誰かに背中を押されるわけでもなく、迷わずにチケットを申し込んだ。

感情のままにこの感想文を書いているが、多分めちゃくちゃウザい文章になりそうである。不愉快になる人もいると思うので注意して欲しい。(Twitterへの公開は控えてもらいたいです)

そしてまだツアー中なのでこの先のネタバレに注意して欲しい。そして今回のツアーに参加する人は絶対にセットリストを知らない状態で行くことを全力で薦める。

(4月12日、少し修正と追記を加えました)





会場はJMSアステールプラザ。席は1階14列目のセンターブロック。13列目の前に通路がある。

開演ギリギリに席に着いたので、あっという間に影アナが流れ、その後少ししてから客電が落ちる。


先攻、SUPER BEAVER。

詳しくは書かないが、セットリストはこちら。

1.閃光
2.正攻法
3.予感
4.名前を呼ぶよ
5.赤を塗って
6.歓びの明日に
7.突破口
8.東京


「閃光」から始まる辺り、バチバチな予感しかないし、その後に「正攻法」である。もう強気過ぎる。正攻法、大好き。

正攻法の後にぶーやんが「先輩はかっこいいから先輩、ただの普通の年上じゃない。かっこよくないと先輩って呼べない。ユニゾンは、先輩。」と言っていたのがとても嬉しかった。かっこいい後輩。でも俺たちもかっこいいから呼んでもらえたと思ってる、とか言ってた。その通り!

「名前を呼ぶよ」の後に「宏介くんギターボーカルかっこいいよね、本当にかっこいい。」と言った後で「楽器できるとこ見せます。」→タンバリンをすっと持つ。(会場拍手)「赤を塗って」が聴けると思って歓喜。
※ぶーやんはベースも弾けるはず
※宏介くん呼びは初めて知った

「歓びの明日に」、ビーバーの曲の中でも1番好きな曲。広島で聴けるとは思わず、泣いた。最近では聴けることが少なくなった特別なこの曲を今日のセトリに入れてくれたことが本当に嬉しい。
"悲しいけど”ありがとう”を"の部分、ちょうとぶーやんと並んでいたやなぎさんがこちらに向けて頭を下げていたのが可愛かった。

最新アルバムのリードトラック「東京」、ラストに持ってくるところ、ビーバーのセトリに愛を感じた。
ぶーやんが東京の前に話したMC「あなたの普通は誰かの特別の上に成り立っている。それは意外と近くにいる人かもしれない。」
そのMCの後に聴いた、歌にも演奏にも気持ちがずしりと込められた東京。涙が溢れた。

"好きな人 愛しい人 偶然も 今呼ぶなら運命
見つけられた 歓びを 笑いあえたら 幸せと名付けよう"

それはまるでこの出会いのようで。
いつも対みんなではなく"あなた"と一対一でライブをするビーバーを誇りに思うし、これからも好きでいさせて欲しい。それは、

"なんて贅沢な人生だ" そのもの。

MCからはビーバーのユニゾンへのリスペクトがもの凄かったし、それだけではない。この対バンの為に考えられたセットリストからも、アウェイでライブをすることで生まれるビーバーの底力みたいなものも全身に感じた。とにかく楽しかったし、会場もみんなビーバーのファンなのではないのか?!というくらい盛り上がっていた。ビーバーはやはりかっこいいバンド。今日もめちゃくちゃかっこよくて、誇らしくて、次に控えるユニゾンへ気持ちが切り替わるのか心配なくらいだった。

JMSアステールプラザはコンパクトだけど天井が高く多分どの場所でも見やすい。ホールをライブハウスにしてしまったSUPER BEAVER。この後登場する先輩は、どんなライブを見せつけてくれるのだろうか。

転換。めちゃくちゃ早い。20分くらいか、と予想していたが10分くらいだったと思う。早すぎて私の心の準備が全く出来ていないまま、暗転。青く照らされたステージ、絵の具が流れる。


後攻、UNISON SQUARE GARDEN。

1月振り、久しぶりのユニゾン。自分の胸が高鳴るのがわかる。メンバーが現れ定位置に着く。3人が向かい合う。ビーバーが作り上げた熱量をそのままに、3人が音を鳴らす。1曲目を更にワクワクさせる、セッションからのスタート。それぞれソロパートが少しあった。

イントロの斎藤くんのギターが響き渡る。「23:25」だ。嬉しくて飛び跳ねてしまう。メンバーの表情が確認出来るくらい明るく照らされたステージ、斎藤くんの笑顔が見える。
アンコールでのMCで斎藤くんが、ライブを見るのもライブをやるのも好きだと言っていた。後輩バンドが全力でライブをし、それを見た直後のユニゾンのメンバーはようやく自分たちの番が来た!と言わんばかりの楽しそうな表情と、その気持ちを歌と音に乗せているのがめちゃくちゃに伝わる。1曲目からその熱量の高さにやられる。
ラスサビの"七色のステージに変えて"で七色の照明にするところ、憎くて大好き。

さっきまでの心配はどこいった、1曲目からもうユニゾンのライブに引き込まれる。やはりUNISON SQUARE GARDENのライブは楽しい!

曲終わりに斎藤くんが「ようこそ!」といい、次の曲へ。「リニアブルーを聴きながら」。私の位置からは前列の人に隠れてしまいあまり見えない田淵だが、動き回っているのがわかる。タイバニのアニメが始まるので、主題歌のうちのどれかはライブでやるのではないか、と思っていた。どんな時に聴いてもこの曲の歌詞にはいつも救われる。

続いて始まったのが「何かが変わりそう」だ。ずっと聴きたいと思っていた曲。単純に、嬉しい!ギターを弾かない時間に斎藤くんが全身でリズムを取っている姿。ノリノリだ。そんな楽しそうなステージ上の3人に、会場も盛り上がる。

終わって斎藤くんの「UNISON SQUARE GARDENです!」

斎藤くんは黒地に赤紫のシャツ、田淵はナマケモノTシャツ。貴雄は変わらず。

斎藤くんが「fun time HOLIDAY 8へようこそー。最後までよろしく!」と軽めに話し、次の曲へ。

「アトラクションがはじまる (they call it "NO.6")」。
これまた楽しくて嬉しい曲。確かこの曲の途中、斎藤くんが笑顔で貴雄の方を向き、それに応えるようにドラムをアレンジする姿が見えた。これはサービスなのか、毎回やっているのか気になるところ。斎藤くんの歌い方も強弱があったりもうとにかく楽しそうで最高。

続いて始まったのは「メカトル時空探検隊」。まさか!まさかである。
"全人類に愛とチョコレートを!"、今まさにそんな世の中だということを、ふと思い知らされる瞬間。田淵がリズムに合わせて首を横に振っているのが見えた。ピンクの照明が可愛らしい。前回のTOUR Patrick Vegeeの後半辺りから少し気になっていたのだが、田淵のマイクの音量が小さくなっているように感じる。この曲もそうだが、コーラスがもう少し聴きたい。間奏では貴雄がドラムの色々な所を叩き始め、立ち上がりバスドラの前の方まで叩いていた。貴雄が立ち上がるのは何回目だろう。ここだけでなく、ライブ中に何回も立ち上がっていた。
"だからタイムマシン…"が聴けて大満足。

そして間髪入れずに始まった「Catch up, latency」。嬉しくて思わず両手を挙げてガッツポーズしてしまった。TOUR Patrick Vegeeでめちゃくちゃ聴ける気で行ったのに聴けなかったから(しかし私は田淵が作るセットリストに完全なる信頼を置いているのであのセトリに文句はない)というのもあるが、その時に聴けなかったことが少し寂しくてまだ沢山聴きたい!とこのnoteに書いていた。

田淵は私のnoteを読んでいたのではないか…?(絶対に違う)

何はともあれ、またライブで聴けるチャンスが巡ってきた大好きなこの曲。まずここで再び涙腺が緩んだ。"応答せよ"で田淵が指差ししているのを確認。爽やかな照明に照らされて再びステージがよく見える。
ギターソロ後の間奏、貴雄のシンバルをミュートする姿が一際目立つ。本当にドラムの細かい所まで気を配っているのがわかる。凄い。

少しアレンジが加わって始まったような気がする「MR.アンディ」。これまた嬉しくて飛び跳ねてしまう。最初の"君が残像に"の後、田淵が両手を大きく広げる。ブルーの照明に黄色のスポットライトが交差していてとても綺麗。
"シャボン玉みたいです"の歌い出しで斎藤くんが指でシャボン玉が自分の方へ飛んできているような仕草を見せたのでびっくりした。今までよりも、確実に手での表現が増えている。
途中、田淵と貴雄が向かい合って楽しそうに弾いていたし、後半には斎藤くんと田淵がセンターで向き合って弾いていた。手拍子も好きだし、これからも何回も聴きたい曲。


"さよなら街明かり、ずっと愛してたよ"

「夢が覚めたら(at that river)」

斎藤くんが歌い出したその曲は、間違いなく夢が覚めたら、だった。夢?夢ではない。

いつか必ずやる、と田淵が言っていたのでそれを信じこれまで特にうるさく「夢が覚めたらをやって欲しい」と言ってこなかった私だが、さすがにこの全く無防備な状態で突然始まってしまうとさすがに動揺した。これは、夢が覚めたら…で、いいのだよな…?と。何故このタイミングで披露しようと思ったのか。

いやずるいよ、ずるすぎるよ田淵さん。

しかも照明の雰囲気も凄く良くて、水色の照明に温かい色のスポットライトがメンバーを優しく照らしているそのステージが本当に綺麗。最後の"ラララ"の力強い歌声に涙。斎藤くん、田淵、貴雄が歌う"Flashback of that river"の切なさが心にずどんと響く。改めて、良い曲過ぎる。ここだけで終わらせないで、どうかまた聴けますように。

ここでまた短いセッション。どの曲に繋がるのかと緊張する瞬間。斎藤くんのギターが掻き鳴らされる。「Nihil Pip Viper」だ。とてつもなくカッコ良い入り方だったので頭が混乱した。
まだ引き続き聴けることがめちゃくちゃ嬉しい。相変わらず照明はカラフルで、もう新曲という立ち位置ではなくてユニゾンのライブを担っていく1曲になったんだなと思った。
曲の終わり方は音源と少し変わっていた。

貴雄がヘッドホンを装着。「徹頭徹尾夜な夜なドライブ」が始まる。相変わらず田淵の足、めちゃくちゃ上がるなぁ。でもコーラスの音量がちょっと寂しく感じてしまう。しかしもう会場の盛り上がりのすごいこと。楽しすぎる。

その流れで「kid,I like quartet」が始まってしまうものだから、楽しくて仕方ない。貴雄とドラムの台に乗った田淵が向かい合ってそりゃもう音がどんどん大きくなるもんだから斎藤くんも気になってチラッと見てしまうくらい。ライブで毎回聴きたい。

斎藤くん「ラスト!」と言って始まった「君の瞳に恋してない」。めちゃくちゃ幸せな気持ちになる。田淵がトコトコとやや屈んだ姿勢でステージ上を自由に歩き回る。
ギターソロの前では斎藤くんと田淵が前行く?みたいな顔でのやり取りがあり、斎藤くんが前に出るとそこに田淵がくっ付いてきて頭をブンブンしながら斎藤くんに押し付けるので、斎藤くんは下手側ににするっと逃げたように見えた。

田淵と斎藤くんが向かい合って間奏のキメのポーズをやっていたのも笑ったし、最後は斎藤くんがドラム台に乗って貴雄と向き合って一回キメポーズをちょこっとやっていたのがとても可愛らしかった。もう本当に楽しい。終わらないで欲しい。


斎藤「UNISON SQUARE GARDENでしたバイバイ!」

3人とも本当に良い表情。田淵は顎が外れたんじゃないかと思うくらい、口角が上がった状態で半分くらい口が開いていてずっとニコニコしていた。貴雄は客席に敬礼して捌けていく。


アンコール。
まずMC。斎藤くんが「楽しくて仕方ないですね。」と言っていて嬉し過ぎて全力で拍手した。
SUPER BEAVERの話もしてくれて、今日初めて見た人ワンマン行ってみてください、ということも話してくれた。本当に行ってみて欲しい。
あと、自分たちも9月にまたこのホールでライブやるのでよろしくお願いします、という宣伝も。
その後でふと新曲の話が出て、せっかくなので披露したいと思います。…披露します?!

え、披露します?!?!


「kaleido proud fiesta」

貴雄がヘッドホンを付けていたのでどの曲をやるのだろう…と思っていたらまさかの新曲。
うーん、えっと、えー、聴けちゃうんです?披露しちゃうんですかここで?!という気持ちでいっぱい。夏からのkaleidoツアーが控えているので、そこからセットリストに組み込むのかと思ったが、これから春フェスも控えている。その前にこの自主企画で初披露しよう、という気持ちももしかしたら…あったのかもしれない。

私自身、kaleido proud fiestaは幕張でのタイバニのイベントのライブビューイングと、先日のラジオでの初OAの2回しか聴いていない。
ラジオで改めて聴いた時に、あまりにも好き過ぎてCD発売まで封印しようと決めた。それがここでまた発売前に本人の演奏で聴けてしまう。なんて贅沢な人生だ。

何だか圧倒されてしまった。もちろん過去にタイバニに関わった曲たちの歌詞が散りばめられているのもグッとくるポイントなのだが、ストリングスの入ったサビの壮大な雰囲気が何だか泣ける。田淵はやはり天才だ。しかもこのまだ数回しかライブで演奏していないこの曲の最中に貴雄が何度も華麗にスティック回しをしていた。凄い。そしてここで聴けたことに感謝の気持ちしかない。本当にありがとう。

そして、斎藤くんが「ラスト!」と言って始まった曲…「桜のあと(all quartets lead to the?)」である。

私を泣かせる気か?

SUPER BEAVERがユニゾンを対バンのゲストとして呼んだあのライブの日、ユニゾンは桜のあとを演奏していた。そのライブで、私が1番聴きたかった曲だ。それも当時のnoteに書き残してある。
普段ライブで聴く桜のあととこの対バンで演奏される桜のあとの重みが私にとっては全然違うもので、一気に3年前のあの日のライブにタイムスリップしたような感覚になった。涙が溢れた。
斎藤くんは少し高音がキツそうだったけど、それを気にさせないようになのか貴雄がドラムであったりパフォーマンスであったり、色々とアレンジしたり激しく動いているのがわかった。
やはり田淵は私のnoteを見ているのでは?(絶対に絶対に違う)

"今 目の前の君が"でまるで私の方に向かってスティックを差し出した貴雄。明日からも生きていける。

最後、3人が向かい合って音を合わせて終わり。

どこまでも大好きだ、UNISON SQUARE GARDEN。

斎藤「UNISON SQUARE GARDENでしたまたね!」
手を挙げて、センターに来て深くお辞儀をした斎藤くん。
田淵はいつも通りベースをスタッフに渡して、ニコニコニコニコニコニコ…楽しいが溢れ過ぎている。
貴雄は曲終わり、少し茫然としていたがすぐにキリッとした表情をして前に出てきて敬礼、背中をこちらに向けてから親指と人差し指、中指の3本を立てた手を後ろにスッと出し、去っていった。カッコいい。


は?ユニゾンまじで?
セットリストやばくね?

これが終わってすぐの感想。私の個人的な感情も入る。

fun time HOLIDAYってこんなにやばいイベントなのか…(そんなことはありません。めちゃ楽しいイベントです。)

いやでも本当に対バンというカルチャーは最高。バンド同士がバチバチにかっこよさを見せつけて楽しめる空間、大好きだ。

そしてそれは、時に新しく運命的な出会いを生む場所だから。


2022.4.5 広島・JMSアステールプラザ
セットリスト

(セッション)
1.23:25
2.リニアブルーを聴きながら
3.何かが変わりそう
4.アトラクションがはじまる (they call it "NO.6")
5.メカトル時空探検隊
6.Catch up, latency
7.MR.アンディ
8.夢が覚めたら(at that river)
(セッション)
9.Nihil Pip Viper
10.徹頭徹尾夜な夜なドライブ
11.kid,I like quartet
12.君の瞳に恋してない

EN.
12.kaleido proud fiesta
13.桜のあと(all quartets lead to the?)


大好きなバンド同士の対バンを再び。ありがとうございました。

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