ハッカソンをやってからの1年で何がおこったか
2018年4月に「テック企業にしたい!」と指示されてから2年が経過。最初の1年はいろいろやりはしたものの、準備みたいなものであっという間に過ぎてしまいました。目に見えて変わりだしたのは、2019年3月から。
始まりは『ハッカソン』だった
「テック企業にしたい!」と号令。AIやチャットボット、ハッカソンなど手掛けてきました。
テック化の号令から約1年後の2019年3月にK大学(関西の国立大学)でハッカソンを実施しました。今振り返ると現在の流れはここから始まっています。
なぜハッカソンをやろうとしたのかは、諸説ありますが、私に指示をした会社の『偉い人』の思いはこんな感じでした。
(偉い人=専務の野望)
・会社を成長させるためにTech化したい
・あそこの会社はできるのに自社でできないのは悔しい
・自社のサービスは魂込めて自社で作りたい
・ベンチャー企業みたいにぱっと作って、ぱっとリリースしたい
・リリースしても頻繁に改良したい
・会社のシステムを自前で作ってリプレースしたい
・そのために、エンジニアいっぱい来てもらいたい
・エンジニア志望の学生さんに会社を知ってもらいたい
・ゆくゆくは社員の半分をエンジニアにしたい
・社内のPCをMacにしたい
・社内でSlack使いたい
ハッカソンに関係のないこともあるかもしれませんが、こういうことを何回も何回もいろんな表現で言われました。
で、つまり、まずはハッカソンをやってみよう!という号令につながります。
ハッカソンって何?からのスタート
『ハッカソンやろうよ』号令
↓
ハッカソンってなに?
メルカリで「ハッカソンの作り方」ポチリ
↓
メガベンチャーの有名なCTOに話しを聞きに行く
別のベンチャーCEOにも話しを聞きに行く
競技プログラムで有名な会社の代表にも話しを聞きに行く
ハッカソとちょっと違うけど「Kaggle」教えてもらう
(Netflixがだした賞金100万ドルコンテスト)
Kaggleやってたらエンジニアを大事にするんだという企業姿勢
ゆくゆくは賞金1億円コンテストの主催したい(専務の野望追加)
↓
とりあえずハッカソンやってみよう
↓
相談にのってくれそうなVCの人と会う
ハッカソンの運営を手伝ってくれる人を紹介してもらう
↓
いろいろ実施のめどが立ったので社内での予算取りをしよう
ハッカソンってなに? ←ですよね
お金かかるの? ←かかるんです
儲かるの? ←いえ、そんな話じゃないです
優秀な学生採用できるの? ←いえ、そんな話でもないです
こんな時期(1月くらい)に突然予算くれって?
もらえると思ってるの? ←いえ、なのでお願いを
賞金出すの?そんなに? ←そうなんです、はい
↓
いろいろ偉い人の力もあって、予算確保
↓
社内理解2%くらいの中で実施を強行
ハッカソン強行
実際の社内データをハッカソン用に加工したものを使用して、あるアルゴリズムを構築するというテーマでデータハッカソンを2日間の日程で実施。
「ハッカソンやろうよ」の号令から約1年です。
K大学の中で、K大生・院生合わせて19名が参加
テーマと簡単な説明を実施後、データを渡してハッカソンスタート。初日終了前に途中経過の発表会。
ビビりました。当社から運営・立ち合いで行っていたメンバー全員が驚きました。みんなすごいんです(参加の学生さんにとっては当たり前の感じでしたが)。大した説明をしていないのに、社内で作っているもう何十年もブラッシュアップを続けているアルゴリズムと大差のない(ちょっと大げさですが)ものを作っていってました。偉い人=専務も嬉しそうにずっと「すごい、すごい」と笑い(笑顔)が止まらない様子。
2日目も同様でした。
とにかくすごい。K大生がすごいのか、すごい人が集まっていたのか、両方なのか、本当にビビりました。
Afterハッカソン
ハッカソン後しばらくの期間、関係者一同は興奮冷めやらぬという感じで、
K大生すごいね
あんな人たちが何人かいたら会社変わるよね
2、3人入社してほしいよね
何とかならんかね
『アルバイトで来てもらおうよ』
またもや、偉い人=専務の号令が。
ということで、さっそく、
会社見学きませんか?
ランチでも行きませんか?
ハッカソンの感想聞かせてもらえませんか?
などを書いて、メールを送りました。
返事がきました。3人から見学行きます、と。
お一人はインフルエンザで来ていただけませんでしたが、2名が見学に来てくれました。本社やコールセンターなど案内させていただきました。
そして、「アルバイトしませんか?」と声をかけてみる。
結果、「はい」と。
え、ほんとに、アルバイトできてくれるの?
え、え、 やったー!
という感じです。
結果的には、お一人が来てくれることになりました。
アルバイト第1号の誕生です。
「ハッカソンやろうよ」の号令から1年2か月です。
とはいえ、アルバイトに来てもらう想定も何もなかったので、社内は大変です。
何をしてもらうのか?
時給はどうする?
誰がおしえるの?面倒を見るの?
服装どうする?
どうしたらいいの???
とりあえず、データハッカソンがきっかけでしたので、データ分析をしている部署(ハッカソンを実施した部署)で勤務いただくことに。
アルバイト入社いただいて、その後どうなったかの詳細は、別の機会に詳しく、書きたいと思います。
アルバイト第1号誕生から1年後にどうなったか
最初に来ていただいたのが、2019年5月。
それから、1年たった2020年4月にどうなったか。
アルバイトの学生はK大生・院生合わせて19名になりました。
すごいことになっています。
最初は、データ分析の業務からスタートしましたが、今はシステム開発までやっていただいてます。
データ分析9名、システム開発10名となりました。
加えて、地元大学でデザインをやっている学生さんが9名加わり、学生アルバイトは総勢28人になりました。
1年間、いろいろありました。
学生さんが学生さんを紹介してくるというのが続き、これだけの人数になりました。
データ分析については、社員がフォローすることもできますが、システム開発については、技術的にフォローできる社員がいません。にもかかわらず、学生エンジニアが10名もいて、いくつかの開発を進めています。データ分析の学生は社員と並んで業務分担をしています。デザイナー学生はお客様向けのポスター作ったり、グループ会社のロゴ作ったり、HPのデザインしたりしています。
1年何が起こったかは、後日、詳しく書きたいと思います。
この1年で変わったこと
これまででは考えられなかったように変化しています。
①金髪や半ズボン、草履、Tシャツ姿の若い人に違和感がなくなった
②近くに大学があるのに全く縁がなかったK大生が身近になった
③アルバイト学生用に新しいパソコンが増えた
MacbookPro 15インチ 3台
MacbookPro 13インチ 4台
iMac 27インチ 5台
SASクライアント 7台
Chromebook 1台
raspberryPi 1台
モバイルモニター 1台
7インチ小型モニター 1台
ワコムペンタブ 2台
④新しいツールを使うようになった
Slack
G Suite
esa
GitLab(GCPで運用)
Adobeの高いライセンス
⑤社内でシステム開発をしようと動き始めた
お客様向けのシステム
グループ会社のHP
raspberryPiで勤怠管理システム
変化は大きく、目に見えて現れていますが、業務として行い、成果が出せる準備がやっとできたという感じです。
これまでやってきた詳細、今何をやっているのか、これから何をしていくのかについては、今後書いていきたいと思います。
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