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「夢中ポーカーオンライン」をやってみよう!~Zoom飲み会&オンラインイベントに最適な新感覚交流ゲーム公式ガイド〜

 先日noteで発表した「夢中ポーカー」ですが、すでにたくさんの反響を頂き、さまざまな場所で実施いただいています。本当に嬉しい、ありがたい限りです。
 しかし1つ大きな問題が発生しました。昨今の新型コロナウイルスの流行に伴ういわゆる「三密」の自粛トレンドです。カードゲームは、室内で車座になってやることを想定している三密ゲームの権化。この状況に迅速に対応すべく、夢中ポーカーのオンラインルールを今回作成したので、公開いたします。

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僕らが夢中ポーカーオンラインをする理由

 最近流行のZoom飲み会に誘われたときに、このような場面にでくわした経験はありませんか?

・初対面だらけでハードル高い
・1トピックで延々まわるから自分が喋りたいことが喋れない
・喋る人が延々喋って誰も止められない
・話題の転換が難しい
・盛り上がっていないのに参加し続けないとならない空気

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 僕はファシリテーターとして食べている身分ですが、その目線からみると実はZoom飲み会というフォーマットは、「参加者みんなが相応の満足感が得られる」ようにするために、高度なファシリテーション能力が要求されるものになっています。しかし誰もが実行できるために、数は加速度的に増えています。その裏で、上記のような「コミュニケーションのギャップ」が発生していることは想像に難くありません。

 このような状況を見て僕は「みんなが自分について語れる進行を誰でもできる「型」が必要だ」と強く感じたのです。自分にできることは何だろうと考えた時にまず思い浮かんだのは、対面交流ゲームとして好評を博していた「夢中ポーカー」のオンライン化でした。

 今回ご紹介するゲーム「夢中ポーカーオンライン」は、そんな「オンラインコミュニケーション」に関する悩みを解消するために誕生した、ゲーム感覚で楽しみながら自己開示+他者理解ができる型、いわば「オンラインコミュニケーション構築の新しいプロセス」です。

 経営者から子ども、はては外国人まで楽しめる超ユニバーサル仕様ながら、お互いのことをいつのまに理解しあえる型になっております。用途に応じてさまざま応用がきくのも特徴のひとつです。

準備してみよう

 まずはプラットフォームの準備です。オンライン会議サービスであればなんでも構いません。大勢で集まりたい場合は、少人数グループに分けたほうがいいので、ブレイクアウトルーム機能が使えるZoomを選ぶといいでしょう。なおZoomの場合、無料アカウントだと40分の時間制限がでるので、有料アカウントの利用を夢中ポーカーオンラインを楽しむ場合は推奨します。

 そして、Google Drive上にスプレッドシートを用意します。下記にテンプレートがあるので、自由にコピーや、ダウンロード+再アップロードしてお使いください。

 スプレッドシートは、ファイルの共有設定をいじって「URLリンクを知っている人全員」が「編集できる」ようにして下さい。操作方法はこちらのリンク参照。

 そして「3人以上の参加者」が必要です。ただ、ババヌキと一緒で3人だとゲームとしてはじゃっかん味気ないかも。そう、ババヌキが楽しめる人数が目安だと思ってください。1グループ最大5人くらいまでが楽しめます。5人を超えても楽しめますが、待ち時間が長くなり間延びする傾向があります。体感でいうと4人が最適人数。

 オンライン会議を立ち上げて、参加者のみなさんにオンライン会議の招待します。事前にGoogle Drive上のスプレッドシートのURLを共有しておくとスムーズです。参加者全員がスプレッドシートを編集しながら進めます。なお、スプレッドシートの操作性の観点で、スマホやタブレットではなく、パソコンでの参加を推奨します。

 これで準備万端です。それでは次に書くルールに従って「夢中ポーカー」やってみましょう。

夢中ポーカーオンラインの進め方(ルール説明①まずは下準備)

 「夢中ポーカーオンライン」は、参加者みんなの「5+1=6つの夢中」を、みんなで分かち合うゲームです。もうちょっと言うと「他の人の夢中を手元にコレクションしていくゲーム」になります。他の人のカードを手元に5枚集めると勝利です。その前提はまずおさえておきましょう。

 それではまずゲームボードとなるスプレッドシートにアクセス下さい。

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 続いて、黄色背景の場所に、参加者が自分のニックネームを入れていきます。使わない列は削除いただいて大丈夫です。
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 その次に、自分の名前の下の黒背景6マスに「あなたが今、夢中なこと」を1つのマスに1つずつ、計6個書き込みます。必ず6個です。他の人とあまりかぶりそうにない項目をできる限り記すのがおすすめです。

 ※他の人が書いているところを観察すると何を書いているのかわかることもありますが、見ていないほうが楽しめるので、自分のマスを埋めることに集中しましょう。

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 書いてと促すとみなさん、最初は「え!6つも出てこない!どうしよう!」ってなるのですが、30回近く開催してみた結果、6つ埋まらない人は1人もいませんでした。傾向をみると、たいてい、最初の3~4個はスムーズにいきます。そのあとの2~3個は、ちょっと考えてひねりだす必要がでてきます。

 「最近気になったこと/マイブーム/行った場所/仕事の出来事/テレビでみて面白いと思ったこと」など、直近の出来事を思い浮かべながら書くと、案外埋まるので、ファシリテーターの方はそのように促すといいでしょう。だいたい5分から10分くらい時間とると、参加者全員書き終わります。みんなのペースを見ながら進めてください。

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※どんな夢中を入れるか。サンプルを出すとこのような感じです。実際は開示しないようにして下さい。

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 書けたら次のプロセスです。自分の夢中を黒背景のまま、他の参加者に見えないようにしながら、参加者は、自分の列の6個の夢中のうち無作為の3個を「カード捨て場」にランダムに移動します。「Ctrl+X」で切り取り、「Ctrl+V」で貼り付けましょう。このとき「Ctrl+C」と間違えないように注意ください!また、まちがって他の人の夢中の上に上書きしないように注意ください。こうして、手元には3つの夢中が残ります。

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この次に「最初の親」を決めます。「最初の親」は誰でもかまいませんが、夢中をシャッフルして配ったり、進行が混乱したら整理整頓する人でもあります。参加者のうち、誰がこのプロセスの仕切りをやるかを決めて、名前の上に★をつけてください。ルールに明るい人がなるのが理想です。

 大人数のワークショップなどで、複数グループ同時進行であれば、グループから1人「最初の親」に立候補してもらい、少人数グループであれば、ファシリテーターが兼務するといいでしょう。経験者がグループに1人はいて、仕切ってくれるのが理想ですね。

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 「最初の親」の大仕事は、夢中を再配布することです。「カード捨て場」にある夢中を「1人2枚ずつ」ランダムに参加者全員に配布します。

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 結果、参加者の列にある手持ちの夢中が5つ、捨て場にある夢中が人数分になります。

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 ここで、黒背景になっていた参加者の手持ちの夢中をオープンにします。手元のカードに、最大2つ「他の人の夢中」が混ざります。1つ自分のものが帰ってきたり、運が悪いと2つとも自分の夢中が帰ってくるかも。いずれにせよ、この縦一列にある「5つの夢中」が、自分の手札ということになります。

 ここで下準備完了、いよいよゲームがスタートします。ああ長かった。

夢中ポーカーオンラインの進め方(ルール説明②ゲームを進行しよう)

 さてここで進行ルールの説明です。画像1枚でどんと出します。一気に文字だらけになるので、しっかり確認ください。そして、全部1枚にまとまっているので、進行に迷ったら、この画像に立ち戻ってください。プロジェクターなどでこのルールを投影しておいたり、印刷してテーブルにおいておくといいかもしれません。

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・5つの他の人がつくった夢中を揃えた人が優勝。そろったら「そろった!」とコールする。時間内にそろわなかった場合、その時点でより多くの他人のカードを持っている人が勝者。

・ただし一言一句自分が書いたものと同じ夢中は「自分のカード」とみなす

・スタートする人(親)が右どなりの人(子)の夢中を1つ指名する

・指名された夢中を黄色の背景で塗りつぶす。(黒塗りのカードもそのまま黄色で塗る)

・親は「なぜ○○に夢中なのですか?」と聴く。子は質問に「さも自分が夢中であるかのように」1分間で答える。参加者は子に合計2つだけ質問することができる。

・答えを聞いたら親はいずれかのアンサーを予想してコールする「これはあなたの夢中です」「これはあなたの夢中ではありません」

・親が正解したら、指名した子の夢中と、親の手持ちのうち親が好きな任意の夢中1つを交換する。

・親が不正解なら、子は指名された夢中を背景黒塗りにして捨て場に移動、捨て場の夢中ひとつと交換できる(交換した夢中は黒塗りのままにしておく)

・親は、背景黄色塗りの夢中を指名することができない

 ゴールは「5つ、他の人がつくった夢中を手元にそろえる」こと。いちばん最初にそろった人が勝者となります。

このルールにおいて、参加者全員の手元の夢中は「いつも5つ」です。これ注意してください。油断すると、夢中の数が4つに減ってる人が時々出てきます。あと、右に右にまわすのに、突然、いつのまに逆回転しだしてるグループが出てくることがあります(笑)。そうならないように、ゆっくりあせらず進行してくださいね。ちょっとだけ複雑ですが、ひとつひとつやることはシンプルですので。

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スタートする人は「最初の親」です。カードを引く人を便宜上「親」と呼びます。そして、親の右どなりの人を便宜上「子」と呼びます。子=カードを引かれる人です

 子の夢中から1つ、親はカードを指名してください。そして指名した夢中の背景を黄色で塗りつぶします。夢中を指名した「親」は、カードを引かれた「子」にこうたずねてください。

 親「あなたはなぜ、○○(指名した「夢中」)に夢中なのですか?」

 そして子は、それが自分の書いた夢中だろうが、シャッフルの過程でやってきた他人の書いた夢中だろうが「さもそれが自分の夢中であるかのように」1分で答えて下さい。

 親を含む全参加者は子に2つ質問をすることができます。判断材料が増えるように会話をふくらまして、子から言葉を引き出してください。

 さて、子から一通り答えを聞いたら、親は、その夢中が、本当の「子」の夢中かどうかを予想して、次のいずれかのコールをします。

 「これはあなたの夢中です」or「これはあなたの夢中ではありません」

 子は、そのコールが正解なら「正解です」不正解なら「違います」と答えましょう。

 親が正解した場合、その黄色く塗られた指名された夢中は、親の手持ちの夢中になります。そして、親は、自分の手元の夢中のうち好きなものを、子に1枚渡します。

 そして親が不正解の場合は、子は指名された夢中を背景黒塗りにして捨て場に移動、捨て場の夢中ひとつと交換できます。交換した夢中は黒塗りのままにしておきます。自分の列にきたら、子は、こっそり自分の夢中か他人の夢中なのかの確認もかねて、何が書いてあるかをチェック下さい。

 
また、2つ大事な決まりごとがあるので、こちら確認下さい。

 ①親は、黄色く塗られた夢中を指名することはできません。つまり、1度指名された夢中が再度指名されることはありません。

 ②親は、黒く塗られた夢中を指名できます。その際、黒塗りを黄塗りに変えて下さい。このとき子を除く参加者ははじめて、その黒塗りの夢中に何が書かれていたかを知ることになります。

 
テキストが伸びてきたので、ルールのおさらいを以下にはりつけます。

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 賢明なみなさまならお分かりいただけると思いますが、ルール上、「自分が書いた夢中」を相手に渡すのが有利です。(そしてもうちょっと言うと、明らかに「子」が書いたと思わしきカードを送るのも戦略上アリということです)

 このサイクルを、誰かが「他の人の夢中を5枚そろえる」まで延々繰り返します。すごくシンプルでしょう?

夢中ポーカーオンラインの進め方(ルール説明③ゲームが終わったら)

 というわけで後は、順番に次の親がカードを引き、夢中について子が説明し、親が真偽を予想し、正解すれば夢中が交換されるというプロセスが続きます。順調にいけば、他の人が書いた「夢中」が手元にたまっていくはず。5枚誰かの手元にそろえばゲームは終了です。だいたい20~30分くらいが1ゲームの目安になります。
 ただし、大勢のワークショップなどで複数グループでやる場合、グループによってあがりのタイミングにばらつきがでます。そんなとき、他のグループが終わるまでのタイミングでお勧めなのが「夢中衰弱」です。

 要するに、みんなの書いた夢中を使って行う「神経衰弱」です。すべての夢中を黒塗りにした上でシャッフル。同じ人が書いた夢中をめくれればその夢中をゲットできて、次の2枚をめくることができます。外れたら次のひとが2枚めくります。いちばん多く夢中を集めた人が勝ち。シンプルですが、とても盛り上がります。夢中ポーカーをやっていく中で、語られなかった夢中もたくさんあるので、これを実施する際は、新しいキーワードについては、適宜書いた人に解説を入れてもらうのがポイントです。

 あと、実際やってもらった際、5枚そろってあがりが出たのに、延々夢中ポーカーを続けているグループもありました。これはこれでとても楽しめますので、会話が盛り上がってきたグループはトライしてみるといいでしょう。

夢中ポーカーはコミュニティ形成に必要な「心理的安全性」を短時間で醸成できます

 夢中ポーカーは、コミュニティ形成やチームビルディングの初期段階においてとても有効に働きます。なぜか?キーワードは「心理的安全性」です。

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 心理的安全性とは、自分の言動が他者に与える影響を強く意識することなく感じたままの想いを素直に伝えることのできる環境や雰囲気のことです。組織やチームの生産性の向上に大きく寄与するとされていて、たとえばGoogleもとても重視しています。この辺の記事をご参考ください。

 心理的安全性はチームや組織に「成功の循環」をもたらすキーファクターになります。思考、行動の質の向上が、結果の質の向上につながるのですが、その源は「関係の質の向上」です。つまり、チームや組織に参加しているメンバー同士の相互理解と、精度高いコミュニケーションが、チームや組織の成功の鍵となるのです。そのコミュニケーションを担保するのが「心理的安全性」です。詳しくはこちら。

 しかし、こと建前と名刺が飛び交い、もともとの国民性がシャイな日本型組織において、「オープンに自分を語れる空気」をつくり、精度高くコミュニケーションをとっていくのはとても難しいというのが、さまざまなワークショップをやってきた僕の実感でした。オンラインだとなおのことです。この問題を解消するために発明されたのが「夢中ポーカーオンライン」です。

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 夢中ポーカーオンラインは、実は、ゲームの体をした、心理的安全性が担保された「自己紹介タイム」なのです。

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 こちらが日本式自己紹介の特徴です。心あたりあるでしょう?しかしこれ、多くの人にとって心理的不安を生み出しやすいものになってしまっています。コミュニケーションとしての精度が低いといわざるをえないですし、失敗を恥ずかしいと思う日本人にとって、とてもハードル高い行為になっているのが現実なのです。

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 しかし「夢中ポーカーオンライン」は違います。「ゲーム」のフォーマットをとることで、誰でも楽しく参加できます。順番にまわるから誰かひとりがその場を占有することもありません。

 そして個人的に肝だと思っているのが「相手の夢中への興味が憑依する」という特徴です。たとえばある回では「紙」というキーワードがひかれたとき、自分が携わってきたコピー機事業について熱く語った方がいました。しかし、そのキーワードは、実は、和紙のコレクションに興味のある他の方が書いたものだったのです。

「紙」というキーワードがトリガーになって、それぞれのバックグラウンドや、対象への想いがつながったのです。この瞬間、この「紙」というキーワードを書いた人と、それについてしゃべっている人の間に、ある種の共犯関係が生まれ、それが共感につながっていくのです。これは、ただの自己紹介では生まれ得ないプロセスです。

 「飽きない」のも大きな特徴です。勝敗は決したのに、延々つづけるグループもとても多いのですが、それは「もっと自分について語りたい」「もっと他の人のことを聞きたい」という動機が、自然と醸成されるためです。人見知りな人も、よくしゃべるひとも平等に取り扱えますし、自然と相互理解の面白みが伝わるのが、夢中ポーカーの大きな長所のひとつです。

 この「自然で楽しい相互理解」のプロセスが運んでくるのが「心理的安全性」です。このグループの人たちにはどんどん自分を開示したい(なぜならみんなも開示してくれるし、自分の開示を受け入れてくれるから)というマインドが生まれます。

チームビルディングに活用できるさまざまな応用例

 夢中ポーカーは、白紙からはじめるため、テーマを変えることでさまざまな応用がきくのも特徴です。以下は実際テーマを変えてやってみた例です。

夢中ポーカー(自分のモチベーションリソースを共有)
夢ポーカー(自分の将来の目標=パーソナルビジョンを共有)
悩みポーカー(自分の悩みを共有)
Dis is ポーカー(ある対象へのdis=不満を共有)
今年の目標ポーカー(今年の目標=ネクストステップを共有)
○○の夢中ポーカー(○○に地名や会社名などを入れる。地域活性や社内活性のワークショップに)

 たとえば「夢中ポーカー」→「夢ポーカー」→「悩みポーカー」→「今年の目標ポーカー」の順番でやると、相互コーチングのプロセスとして応用ききますし、「長崎の夢中ポーカー」→「Dis is ポーカー」→「不満を個性ととらえるワークショップ」というプロセスをとると、対象地域のコアバリュー発掘のワークプロセスとして完成します。

 他にもさまざまな応用ポーカーがつくれると思います。つくってみたら、ぜひ共有いただけると嬉しいです。

「夢中ポーカー」「夢中ポーカーオンライン」はオープンソースです。ただし最低限のルールは守って下さい。

 この夢中ポーカーオンライン、やり方はこちらに書いたとおり全面開示します。どんどんさまざまな場面で、さまざまな方に実践いただきたいです。すでにたくさんの方にやっていただいていますし、コミュニティで育てていきたいです。ただし、以下の最低限のルールだけ守っていただければと思います。

【「夢中ポーカー」を実施するうえでのお願い事項】

①「夢中ポーカー」の名を冠して営利行為はしないでください。
ただしワークショップなどの1フローに導入するのは自由にやってください。その際は、会場にて、参照元として、このnote記事の案内をいただけると嬉しいです。

②使う際は、事前に「使うよ!」と、河原あずまで一報いただけると嬉しいです。
Facebookなどで見つけていただいて個別メッセージでもいいですし、ツイッターのリプライでもいいですし、メールでも大丈夫です。メールアドレスはasusync1230のGmailになっています。Facebookアカウントとツイッターアカウントは以下にリンクしておきます。

③実施したら「#夢中ポーカー」でソーシャルに模様を投稿いただけると嬉しいです。
「盛り上がりました!」みたいな写真つき投稿でも大丈夫ですし、改善ポイント、気づいたこと、反省点、ご意見ご要望などなんでも大丈夫です。ツイッター、facebook、Instagram、ブログ、noteなどなど、媒体は問わず嬉しいです。

 また、ルールを教えてほしいというファシリテーター、チームリーダー、研修講師の方や、これを使った人材開発やチームビルディングワークショップを設計・開催してほしいという方、勉強会したい!という方も、もしいらっしゃれば、いつでもご連絡下さい!もともとの本職のひとつですし、なんでもお手伝いできます。

「夢中ポーカー」が生まれたきっかけ

 最後にちょっとだけ、夢中ポーカーが生まれたきっかけのお話をさせてください。

 僕は、企業向けの自己認識強化+自己開示のワークショップをやっています。たとえば「名刺交換禁止のメイシ交換会」というフォーマットはそのうちの代表例で、その場でビジネスパーソンの方に、自己紹介ができる「メイシ=名志」を書いてもらい、それを共有しあうものです。トヨタ自動車さん、日立製作所さん、NTTグループ、078Kobe、富士通総研をはじめ、さまざまな企業などとのコラボで実施しました。こちらがワークショップで参加者が作成するメイシ(名志)の例。

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 そんな自分に、ひとつの相談が舞い込んできました。

「施設で暮らしている子供たちにプログラミングを教える教室を手伝っているが、新学期にあたり、その参加する子供たちが仲良くなるようないい感じのワークをやってくれないか」

 さまざまな企業さんからのオーダーに答えるのは比較的得意なのですが、このオーダーはすごく悩みました。メイシ交換のプロセスを使えばそれはできるのですが、この子供たちはとても敏感な側面があり、子供だけあって長時間じっとプロセスを続けるのが苦手な子も多いです。そして何より、コミュニケーションに対して苦手意識を感じていて、とてもシャイな子供が多いのです。

 このような子供たちでも楽しめる、相互理解のフォーマットがつくれないか。いろいろ考えているうちに「カードゲームにしたら自然とできるのでは?」と思いつきました。高橋晋平さんというカードゲームクリエイターの友人が身近にいたのも着想のヒントにつながったかもしれません。さっとノートの片隅に基礎ルールのメモ(下の写真)をして、ルールを組み立てていきました。

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 不安でいっぱいでしたが、結果は大盛り上がりでした。初対面が多く静かだった新学期の教室は、夢中ポーカーではおおにぎわいになりました。何よりも、子供たちも大人も一緒に楽しめているのが発見でした。子供たちで楽しめるのであれば、大人たちでも絶対に楽しめるはず。夢中ポーカーの秘めた可能性に気づいたのはそのときです。どんなシャイな子供も大人も、心の底では、自分のことをわかってもらいたいし、他の人のことをわかりたいのです。それを実感し、引き出せた瞬間でした。

 以降、大人向けに少しアレンジしてさまざまな場所で夢中ポーカーを展開しています。一緒に盛り上げたい仲間も大募集です。みなさんも、夢中ポーカーたくさん楽しんで、チームやコミュニティづくりにお役立て下さい!

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