詩『夏のみどり』

ほんの少しの間だけ
私の恋人になってください
前の恋人は死にました
ほんの少しの間だけ
私の心をなでてください

あなたは私の本命じゃない
あなたは私を見ていない
互いに本気じゃない二人です
だから心が救われます

あなたの歌声が
夏のみどりに響くたび
大好きなあの人を　思い出して苦しい

だけどこの時間が幸せなことも
間違いなくウソではないのです
その証拠にあなたが笑ったとき
私も笑えましたから

あなたの笑顔は
あの人の笑顔にとってもよく似ています
子供のように無邪気な
風が吹くよな笑い方

あなたの歌声が
夏のみどりに響くたび
大好きなあの人を　思い出して苦しい

ある日あなたがいないとき
一人で歌ってみたんです

私の歌声が
夏のみどりに響いたとき
大好きなあの人と
あなたを思い出しました

あなたと私の歌声が
夏のみどりに響いたとき
大好きなあの人の　笑い声が聞こえました
あなたと私の　笑い声が響きました

あなたと私の歌声が
夏のみどりに響くたび
大好きなあの人と　あなたと　私の
笑い声が響きました
笑い声が響きました
笑い声が響いています

(作成日:2024/6/25)