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[asumiの米国生活体験談]3、機内にて〜シカゴ到着

◯機内にて

イグゼクティブクラスの客席は広く、手荷物に溢れた私も上や下に充分収納できた。
機内に案内される順番もはやい。
シートのリクライニングは素晴らしく、かなり水平に近い姿勢で寝ることができる。
席について程なくシャンパンと軽いオードブルが振る舞われた。嬉しい。しかし私は二日酔いだ。あのシャンパンをちゃんと味わえなかったのがいまだに悔しい。旅行前日の酒は控えるべきだとその時学んだ。
飛行機はJALとアメリカンエアライン(AA)の合同ジャンボ機で成田発シカゴ行き。
左右にある通路にはそれぞれ担当のフライトアテンダントがおり、私の側はアメリカ人だったので内心ガッカリしたが日本人のフライトアテンダントもたまにご用を聞きに来てくれるので、日本語で頼めるのは非常にありがたかった。
席に居ながら人気の映画も見れるしニュースも聞ける。雑誌も新聞も読める。飲み物やスナックが欲しければいくらでも持ってきてくれる。嬉し楽しくて仕方ないが、たったひとり初めて旅する緊張で私は最後まで緊張しっぱなしだった。
機内食を食べ尽くしワインを全て飲み干してもなかなか眠くならない。
皆が満腹になって寝静まり、窓を下げられ暗くなる中、私は日本人のスチュワーデスを捕まえて水割りを何度も注文した。
それでもコマ切れにしか眠れなかった。

そういや機内でくれるスナックが好きだった。
プレッツェル🥨だったり、塩っぱくて硬い網目のやつだったり(名前が思い出せない)小袋に入っているんだがとにかくあれが旨い。酒とともにいくらでもばりばりいける。私は貰えるだけ貰い、余ったのは持って帰った。

また、
トイレに立つたび、べーかんしーともう一方の意味をどっちがどっちだっけと毎回ハラハラしながら考えた。
いやまったく。
海外渡航というのは予測してないことが常に起こり、選択を強いられるものである。

浴びるように酒を飲んだのに酔いも残らず、長時間のフライトと食事のおかげで普通の状態でシカゴに到着した。
ここでセントルイス行きの便に乗り換えねばならない。
主人が出迎えに来てくれているはず、、、なのだが、どこで待ってるのかわからないし、シカゴ空港の乗り換えがまた難しそうだったので私は絶望的な不安に襲われていた。
だが。
ファミリーサービスをお願いしたおかげで、係の人(日本人)が飛行機が着陸してすぐ何処からともなく現れて私に声をかけてくれた。
行き先を確かめ、付き添ってくれるらしい。
よ、よかった( ;´Д`)
彼女がいてくれれば乗り換えもできる!
ファーストクラスに続き機内から出る。急かされることがないのが素晴らしい。エコノミーだとこうはゆかない。その「余裕」がクラスの決定的違いだろう。
飛行機の搭乗通路を出てターミナルに入ったところで、主人が待っていた・・・と思う。そこは記憶が曖昧なのだが、とにかく飛行機を出てすぐ会えたのだ。
全身からチカラが抜けたような気分で、安心をあらわにして旦那に手を振る。
ファミリーサービスの女性はそれを見るとにっこり笑って、
「それではもう、大丈夫ですね^_^」
と言って去っていった。
いや、海外旅行初心者には、仏のような存在だった。

◯到着

聞いていたとおりシカゴの空港は広くて、セントルイス行きの国内便に乗り換えるために空港でバスを利用しなければならなかった。
今思えば成田の第一・第二ターミナルが離れているようにおかしくもなんともないんだが、私にとっては未知の場所。到底ひとりでは移動なんて出来なかった。
旦那に連れられてターミナルを移動し、まずチェックインカウンターでチケットを確認。
そのときカウンターにいた男性が手続きしながら私を見下ろし
「ウェルカムトゥUS!」
と言ってくれた。
髭面男性のたくし上げた逞しい左腕にはタトゥーがあった。
今なら、シスター・アクトのデロリスさながらに「ナイス・タトゥー!」と言いたいところ。
私は彼がかけてくれたひとことに一気にハッピーになった(o^^o)

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