なかっぷら

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なかっぷらです。ショートショート書いていきます。試しに読んでみて面白ければスキを押してもらえれば励みになります。1本でも満足がいく作品が生み出せたらと思います。いつか本が書きたいです。

最近の記事

【嘘みたいな実話】会社でカントリーマアム食べてブチギレられるバカ女

以前私は食品おろしの会社で働いていたことがありました。 そんでデスクワークしていて斜め前には女の社員が座っていてフロア中央には普通に支社長が座っていました。 するとその女性社員は支社長がいるのになぜか気づいていないようで、事もあろうにも鞄から徐にカントリーマアムを取り出してそのままパクパク食べ出したのです。 (心の声)ええ!支社長いるぞ。カントリーマアム食べて大丈夫なん? 案の定、支社長は見ていて「おいコラ、仕事中にカントリーマアム食べるなよ!!!何考えてんだよお前!!

    • ショートショート#14「お化け屋敷で働く男」

      男はお化け屋敷で働いていた。 ミイラ男の着ぐるみを着て、お化け屋敷の中を歩いているお客さんを驚かせることが仕事だ。 お化け屋敷の中は基本暗くてひんやりしているので、突然大声を出して現れると大抵の人は驚く。 中には意地悪なお客さんももちろんいて、全然驚かないどころかミイラ男の着ぐるみを脱がそうとしてくる人もいるが、それはそれで楽しかったりする。 男は毎日楽しくミイラ男として、お化け屋敷の中に入ってくるお客さんを驚かせて、もてなしていた。 しかしながら、そのお化け屋敷の

      • ショートショート#13自由を手に入れた男

        男は毎日とても忙しく働いていた。 朝9時に出社するとそのまま定時を過ぎ、夜の22時過ぎまで働いていた。 終電で家に帰ることもよくあった。 仕事にやりがいはあったし給料も良かったので、特に不満はなかったのだが、何となく自分の人生はこのままでいいのかな〜という気持ちがあった。 そんな時だった。 「ある本」と出会ったのは。。。 男は仕事帰りに本屋に立ち寄った。 すると1冊の本が目に入ってきた。 何やら”投資の本”であるらしかった。 すぐにスマホを取り出し本のレビュ

        • ショートショート12紛らわしい男

          男は千葉くんと呼ばれていた。 しかし、千葉くんは茨城県出身だった。

        【嘘みたいな実話】会社でカントリーマアム食べてブチギレられるバカ女

          ショートショート11紛らわしい男

          男は新卒で入社した会社で怒られていた。 なんせ、入ったばかりで仕事に慣れておらず、覚えなければならないことも沢山あり男は毎日苦労しながら働いていた。 仕事は順調だったが男は日に日に疲弊していた。 仕事でミスをすることもあった。 ミスをして怒られることは仕方がない。 自分の未熟さが原因だからだ。 怒られるだけならまだしも、相手が苛立ったり、不機嫌になったりもした。 そして、男はよく”ある指摘”を受けた。 男は営業職をしていた。 営業職なので外回りに行くことがよ

          ショートショート11紛らわしい男

          ショートショート⑩最後の仕事をした男

          こんなはずじゃなかった。 こんなはずじゃなかったんだ。 何かがどこかでおかしくなった。 いや、最初からおかしかったのか? 男は子供の頃から勉強が得意だった。 スウェーデン語、ロシア語、英語、フランス語、イタリア語をマスターし流調に話すことができた。 それよりも男は化学の勉強が好きだった。 そして何よりも新しいことを学びたいという知的好奇心が強かった。 化学の勉強から次第に興味は爆発物へ移っていった。爆発物を少しの衝撃で発火させられる「雷管」というものを発明した

          ショートショート⑩最後の仕事をした男

          ショートショート⑨スナイパーの男

          狙った獲物は逃さない。 それが男のポリシーだった。 男は事前リサーチを欠かさない。 ターゲットに狙いを定めたら徹底的に計画を練る。 計画の立て方で結果が変わってくる。 一挙手一等足に拘って行動するのだ。 男はこれまでの経験とリサーチからターゲットの行動パターンをシュミレーションしていた。 ターゲットは16:30に駅の改札口を出て東口の通路に入る。 通路に出て右に曲がる瞬間が狙い目だ。 失敗は許されない。 * 男は失敗した。 ターゲットは見知らぬ男と手をつ

          ショートショート⑨スナイパーの男

          ショートショート⑤返り咲く男

          男は泣いてはいなかった。 何日も何日も泣いたのでその涙は枯れ果てていた。。。 男は名の知れた投資家だった。 高層マンションに居を構え、ベンツ、BMW、ポルシェ、など高級車を何台も揃えてた。腕時計はロレックス。カバンと靴はエルメス。海外旅行が趣味で100カ国以上の国を旅行した。そしてモデルの彼女と付き合っていた。 その生活ぶりは誰もが羨むほどだった。 しかし男はとても勤勉で努力家だった。 誰よりも勉強し努力したため、独自に編み出した投資手法で大成功していた。 しか

          ショートショート⑤返り咲く男

          ショートショート⑧何の取り柄もない男

          男には生まれつき何の取り柄もなかった。 小学校の時にはかけっこが遅かったし、勉強も九九が覚えられなかった。 男は悲しかった。 中学校の時は勉強でさらにつまづいて、学年最下位の成績だった。 成績があまりにも酷かったので、先生からはバカ呼ばわりされていた。 男は悲しかった。 男は身長が低く、見た目もあまり良くなく、中学校に入ってから急に顔にニキビがたくさんできるようにもなった。ニキビだらけの顔が嫌で下を向いて歩くことがよくあった。 部活はサッカー部に入ったがあまりに

          ショートショート⑧何の取り柄もない男

          ショートショート⑦暴露系ユーチューバーの男(別オチ2)

          男は死んで天国にやってきた。 目の前には神様がいる。 「ここ天国やで。お前死んだんやでー」 そうか、死んだのか。。。 男は瞬時に自分の状況を理解した。 自分は死んだのだ。死んで今天国にいる。 そして、死んだ自分目の前には神様がいる。 「あなた、神様ですね?」 「そうやでー」 しかし、一点不可解な点がある。 神様が右手に「何か」を持っているのだ。 「あの、神様、その手に持っている物は何ですか?」 男は我慢できずに尋ねた。 「これか?これはDVDやでー」

          ショートショート⑦暴露系ユーチューバーの男(別オチ2)

          ショートショート⑥暴露系ユーチューバーの男(別オチバージョン)

          男は死んで天国にやってきた。 目の前には神様がいる。 「ここ天国やで。お前死んだんやでー」 そうか、死んだのか。。。 男は瞬時に自分の状況を理解した。 自分は死んだのだ。死んで今天国にいる。 そして、死んだ自分目の前には神様がいる。 「あなた、神様ですね?」 「そうやでー」 しかし、一点不可解な点がある。 神様が右手に「何か」を持っているのだ。 「あの、神様、その手に持っている物は何ですか?」 男は我慢できずに尋ねた。 「これか?これはDVDやでー」

          ショートショート⑥暴露系ユーチューバーの男(別オチバージョン)

          ショートショート④チャンスを見逃す男

          時は1848年ゴールドラッシュ。 世界中からアメリカ大陸カリフォルニアに一獲千金を目指して希望に胸躍らせた大勢の人が集まっている。 目的は金(ゴールド)を掘り当てることである。 金を掘り当てることができれば莫大な富が手に入る。 億万長者だ。 億万長者になるべく、大勢の採掘者達は目の色を変えて穴を掘りまくっていた。 しかし、男は穴は掘らない。 そして、穴を掘らないばかりか何もしなかった。 必死になって穴を掘っている採掘者達をボーとしながら眺めていた。 不思議な

          ショートショート④チャンスを見逃す男

          ショートショート③転売ヤーの男

          男は最初古本せどりをやっていた。 しかし、薄利多売のため、もっと効率よく稼げる仕入れ先がないか密かに探していた。 そんな時だった。 偶然にもe-bayを見つけたのは。。。 e-bayとは何かというとヤフオクの海外版のようなサイトのことである。 男は考えた。そして閃いた。 e-bayから仕入れたものをヤフオクで販売できたら利益が出るのではないかと。 善は急げだ。 男はとにかく行動が早い。 しかもこのe-bayというサイトを知っている人間はまだほとんどいないはず

          ショートショート③転売ヤーの男

          ショートショート②暴露系ユーチューバーの男

          男は死んで天国にやってきた。 目の前には神様がいる。 「ここ天国やで。お前死んだんやでー」 そうか、死んだのか。。。 男は瞬時に自分の状況を理解した。 自分は死んだのだ。死んで今天国にいる。 そして、死んだ自分目の前には神様がいる。 「あなた、神様ですね?」 「そうやでー」 しかし、一点不可解な点がある。 神様が右手に「何か」を持っているのだ。 「あの、神様、その手に持っている物は何ですか?」 男は我慢できずに尋ねた。 「これか?これはDVDやでー」

          ショートショート②暴露系ユーチューバーの男

          ショートショート①「運び屋の男」

          「〇〇さん、おれ知らなかったんだよ。。。」 小さな声でそう呟くと男はガックリとうなだれた。 自分の犯した罪の重さを認識したようだ。 大学生だった彼は授業が終わった後、アルバイトを探してバイト雑誌を読んだりネットで仕事を探したりしていた。 時給がよくてシフトの融通が効く仕事。 それが彼の探していた仕事だ。 しかし、時給がよくてシフトの融通が効くというそんな条件の良い仕事は滅多に見つかるものではなく、バイト探しは難航した。 そんな時だった「運び屋」の仕事を見つけたの

          ショートショート①「運び屋の男」