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生きて欲しいじゃなくて 死ぬのは誰? 尊厳死とは? |終活・エンディングノート・大阪

こんにちは!
大阪で活動している
楽しく生きていくための終活ライフケアプランナー 吉原明日香です!


皆さんも一度は "もし将来、自分が痛みにもがき苦しみながら死ぬぐらいなら、安楽死にして欲しいなぁ" と思ったことがあるかもしれません。

でも、日本では人間に対しての「安楽死」は認められていません。
そこで注目されているのが「尊厳死」です。

尊厳死とは、終末期に患者本人の意思に基づいて過剰な延命措置をせず、人間としての尊厳を保ったまま、その時が来たら自然に死を迎えることをいい「消極的安楽死」とも呼ばれるそうです。

しかしまだまだ日本では 死 に対してネガティブなイメージが根強く残っているのもあって、どこの病院でも、どの先生でも、尊厳死を理解し受け入れてくれる…というわけではありません。
もし尊厳死を望む場合には、尊厳死に理解を示し積極的に受け入れてくれる病院や先生を探しておく必要があります

日本では過去に、患者の家族から安楽死を頼まれて医師が末期がんの患者に塩化カリウムを投与して死亡させ、殺人の罪で起訴された事件があります。
これを受けて横浜地裁は
医師による「積極的安楽死」が許されるのは
●死期が迫っていること
●耐え難い苦痛があること
●治療を尽くしていること
●患者本人の明確な意思表示があること
…の4つの要件をすべて満たした場合に限られる、という司法判断を示しました。

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また、尊厳死を望む場合に、その旨を示した書類があり、それを「リビング•ウィル(尊厳死の宣言書)」といいます。

リビング•ウィルとは、本人が医療者からの説明を受けた上で、終末期など自分で意思表示が出来なくなった時にどの様な医療的な処置やケアを望むかを事前に詳細を指定した書類です。

日本では一般社団法人 日本尊厳死協会があり、そこでリビング•ウィルを作成することが出来ます。
ただ、リビング•ウィルは法的な効力はありません
簡単にいうとあくまでも本人の意思表示の証、となり、これを含めてご家族がいらっしゃる場合は最終判断はご家族が決断する、ということになります。


尊厳死や安楽死については、国内外で裁判に至るほどの事例もあり、誰もが納得できるような結果にはならず、とても難しい問題です。

ですが、いざという時、実際に「死ぬのは誰か」「生きて欲しいと願うのは本人なのか家族なのか」という《感情ではなく事実》を、冷静に判断できる様にするためにも、元気な間に一度考えてみるのもいいかもしれません。


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