終星のアラバスター

西暦20XX年!人類は恐ろしき脅威と対峙することとなった!

日本、東京に突如として現れたUFOから、灰色の煙が噴き出す!

「宇宙人だ!」

「マズイ!あの煙は!」

ああ!逃げようとしてる人々に、UFOから噴き出した煙が!

煙に触れた人々は、ピタリと動きを止め、俯いた。

「ぶ…!ぶぉえええ!くせえよおおお!」

そして吐しゃ物をまき散らす!

UFOから放たれたのは、激臭ガスだ!バラエティとかでもおなじみ!


人類は、恐ろしい脅威と対面する!

宇宙人の侵略!

宇宙人のテラフォーミングにより、世界の至る所が恐ろしく臭くなってしまった!

その宇宙人がとても臭い環境でないと生存することが出来ないからだ!


所変わって太平洋の海底、そこに、彼らの基地はあった。

アラバスター計画、人類の守護者達の基地が!


「東京に、異臭人の襲撃有り!」

基地にスクランブルがかかる!

選ばれた五人の男女が、走る!彼らの愛機が待つ場所へと!

「アラバスターワン!出撃せよ!」

海底基地から、一つの巨影が放たれた!


人類は、宇宙人と戦うため、毒をもって毒を制す戦いに打って出た。

匂いをもって、臭いを討つ、それこそが、アラバスター計画なのだ!


『ヒョーヒョヒョ!地球人!我らの未来の為、地球を作り替えさせてもらうぞ!』

UFOから勝ち誇った声が、拡声器によって東京に降り注ぐ。

『待て!異臭人!』

『ム!貴様はアラバスターワン!』

遂に、東京にそれは降り立った。

それこそがアラバスター計画の果てに生み出された、対異臭用巨大消臭戦機、アラバスターワンなのだ!

『出でよ!ナットゥーマーメイ!アラバスターワンを叩き潰せ!』

UFOからねばついた体の怪獣が降り立った!

『異臭値400前半!』

『了解!』

アラバスターワンは、金木犀ブレードを取り出し正眼に構える!

「くーらーえーネバネバラリアットぉ!」

予想以上に速いラリアットを喰らい、アラバスターワンが倒れる!

駄目だ!関節部にヌルヌルが!

【続く】