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50年代から60年代初期に発表されたギターの多くは.012-.052ゲージの弦を使用することを想定して設計されています。

意外と知らない人も多いのですが、ギター弦の表記はインチです。.012は0.012Inches=0.3048mm。.052は0.052Inches=1.320799mmです。

現在主流となっている.009や.010ゲージの弦を使用してバズやビビリなどの問題が発生した場合、最も効果的なのは弦のゲージを変えることです。少なくとも.011~のセットを使用することで、多くの問題は改善されます。太めの弦はより太く芯のある音を提供します。

.012-.052の3弦が巻弦になっているレギュラーゲージしか存在しなかった50年代後半~60年代、フェンダーの設計思想はともかく、一部のギタリストはより細い弦を求めてバンジョー弦を1弦に張り、2-6弦にはギター用の弦をひとつずつずらして張っていたという話も残っています。当時の音楽が全て.012-の弦で奏でられていたわけではありません。

現行のFender USAのギターの出荷時の弦ゲージは.010~.046のセットです。
また、Fender Japanの出荷時の弦ゲージは.009~.042のセットが標準ですので、Japan製のギターはUSA製よりもさらに細い弦が張られて出荷されていることになります。

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