草枕
漱石の草枕について。
智に働けば角が立つ。
情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
兎角に人の世は住みにくい。
って部分が有名な草枕なんですけど、「夏目漱石の美術世界展」で見かけた時になんか違和感があったんですよ。
この文章、知ってる物と一緒だとは思うんだけど、なんか違和感あるなぁと。
暫く考えてたんですけど分からないまま。
で、数日後に急に「知に過ぎれば嘘をつく」ってフレーズを思い出しました。
あれ?なんだ、これ?
と、言うわけで検索してみたら伊達政宗の遺訓でした。
仁過ぐれば弱くなる。
義過ぐれば固くなる。
礼過ぐれば諂いとなる。
智過ぐれば嘘をつく。
信過ぐれば損をする。
これ、どういう事なんでしょう。
フォーマットは五言絶句っぽい感じなんですが、似すぎてません?
考えられる可能性は6つ。
・本当にたまたま似ている
・漱石がパクった
・漱石が本歌取りとして使った
・実は正宗の遺訓ではなく、漱石の草枕を聞いた人の後付
・そもそもの元ネタがある
・実は最初の印象ほど似ていない
こんな事をゴチャゴチャ言うようなやつがいるから、昔も今も兎角に人の世は住みにくいんだと思います(笑)
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