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アジアの事業拠点はシンガポールなのか?

どうも!
Aston ArtworksのNamikiです!

シンガポールに個人的な旅行で行ったことは無いですが、
仕事では何度も行って、お世話になった国です。
私の場合は1ヶ月とかの単位で行ってましたので、
丁度生活も落ち着いたなーってところでいつも帰国...
忙しかった思い出しか無いですねw

余談はここまで!
今回はアジアの事業拠点として知られるシンガポールについて
実体験に基づいて見解を述べらればと思います!
日本企業目線で書いていきますので進出したい人向けです。
(私←シンガポールにも事業を展開したいと本気で思ってます)

「アジアに進出するならまずはシンガポールが良いんじゃない?」
「ハブとしてシンガポールはとても便利!」

アジアに事業展開を考えた事がある人なら、
展開先としてまずは考えるであろう「シンガポール」
では、なぜそんなにもシンガポールが押されるのでしょうか?

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シンガポールという国について

では、まずはシンガポールの基本情報からまとめてみましょう!

国名:シンガポール共和国(Republic of Singapore)
首都:シンガポール(Singapore) *行政区域がないため"無し"とも言える
人口:約564万人(2019年1月時点)
通貨:シンガポールドル(SGD)、シンガポールセント(SGCent)
面積:721km² *東京23区とほぼ同等
言語:英語・中国語・マレー語・タミール語 *国語はマレー語
時差:日本から-1時間

こんなところでしょうか?
ここで注目したいのが面積と言語ですかね!
面積はほぼ東京23区程度しかないんです。
その中に日本と同等レベルの環境が整ってます。
空港もあれば鉄道やバスなどの交通機関も整ってます。
空港についてからタクシーに乗って20分〜30分走れば中心街。
端から端まで行っても1時間程で行けるとのこと。(聞いた話です)
現地では電車もよく乗りましたが、タクシーはかなり便利ですね!
この移動が便利というのはビジネスをする上で重要ですよね?
(せっかちな私にはとても嬉しい!w)

次に注目したいのが言語です。
国語はマレー語ですが、基本は英語と中国語がメインだと感じます。
英語が通じるという点はビジネスをする上でかなりメリットです。
相手はネイティブなので色々と汲み取ってくれますし!w
余談ですが、シンガポーリアンは世界的にも価値が高い人材として
評価をされている事を知っていますか?
実際にランキング化されており、2019年で世界10位です。
興味がある人は下記のデータをダウンロードください。
正規のデータになりますので、104ページもあります。
22P以降を参照ください。
*ちなみに、日本は35位です
*ちなみに、シンガポールの世界10位は総合順位です。
*ちなみに、レディネス(人材の質・競争力)部門では世界1位です。
*めっちゃ押すのはシンガポールの友人がとてもSmartだからですw

出典:The IMD World Talent Ranking 2019 results
注釈:正規サイトよりダウンロードしたものの再掲となります。

アジアの拠点はシンガポール?

今回は私自身の見解(結論)は最後に書きますね!
また今回はメリットとデメリットを足し引き算することで、
結論を導き出すような形で考えて行きましょう!

=====================メリット=======================

1、会社が作りやすい!
これはとても大きなメリットです!
会社を設立しないパターンもありますが、今回は設立して現地で展開する
前提で考えていきましょう。
シンガポールでの法人設立はハードルが低い+早いです。
承認にかかるプロセスの単純化やオンライン化、
なんと言っても100%独資で設立できるというのがポイント。
もっと詳しく知りたい人は是非Googleで検索!

2、ビジネスを加速させる環境がそもそも強い
スタートアップエコシステムなどはメリットに挙げられます。
インキュベーターやアクセラレーターにつながることで、
ビジネスの拡大や加速が他国と比較してもしやすい環境にあると言えます。

3、安定したインフラや政府が存在している
私も日本に居た頃はインフラや政府のことについて考えたことすらも
無かったのですが、インフラ整備や政治・経済が安定していることは、
とても大きなメリットになると思います。
先述しましたが交通の便や基本的な生活のレベルが非常に高いです。
そしてなにより安全!!!(私は日本以上だと感じます!)
政治経済についてですが、正直あまり詳しくないです。
しかし、皆さん、シンガポールが荒れているようなニュースを
見聞きしませんよね?それが証拠かと思います。
(もちろん国内のニュースでは日本と同じようなニュースも流れてます)

4、英語が通じる
言葉が通じる、ということは本当に大切なことだと私は実感しています。
タイに居た頃、英語が話せると聞いて通訳をつけずに行ったMTGの際、
話してみると全く通じず、Google翻訳でMTGをした経験があります。
完璧では無いので、うまく通じずお互いに気まずい空気になってましたw
私目線では、英語が通じるということはハードルが一つ無いくらいメリット
に感じます。

5、優秀な人材が多い
これも先述しました。
世界的にみても認められている事実です。
実際に現地で一緒に働いた方々も仕事のできる人ばかりでした。
そもそも、中国語と英語を話せるって....
世界中のどこでも働けることと同値なのではって思います!ずるい!

6、法人税率の低さ
シンガポールでは法人の最高税率は17%
日本は23%程(←たしかそのくらいだったはずw)
5%ってかなりでかいですよね!

メリットとして挙げらるのはこんなところですかね。
もっと調べればあるとは思いますが、あくまで個人的な見解です!


=====================デメリット=======================

では次にデメリットを挙げて行きましょう。

1、ビザのハードルが高い
これは相当なデメリットです。
私が努めていた会社でも就労ビザが却下されたことは何度もあります。
実際に人口の3割程度が外国人労働者で成り立っており、
外国人が働きやすい環境に思えますが、自国民の雇用を守る意図もあり、
就労ビザについては高いハードルがあります。
主に、シンガポールでの収入条件や学歴が関係してきます。
学歴については公表はされていませんが、日本でいうとGMARCH以上が
望ましいと私は聞いていました。
ですが、GMARCH以外でもビザを持っている人は居ますので、
実際にどこまで関係があるのかわかりません。

2、生活するコストが高い
これも資本がない企業には苦しいポイントですね。
家賃が印象的ですが、日本の倍はすると考えた方が良いです。
例:日本 1K 70,000円 シンガポール 1K 140,000円
食費はチャイナタウンやフードコートで済ませればそんなに高い印象は
無いですが、レストランなどはそれなりにします。
また、有名な話ですが車は超高いです。日本の倍ではきかないです。
調べて見ましたが、トヨタの人気車ハリアー
日本:400万円 シンガポール:1100万円
*日本はHPから大体の平均値、シンガポールのHPから算出しました。

3、人件費が高い
調べて頂くと、わかりますがシンガポールの平均年収は59,590USD
ちなみに、日本の平均年収は41,690USDです。
日本とは日本円で約190万円の差があります。(2020年9月現在)
シンガポールの平均年収は世界12位です。
ソースは下記になります。


4、人口が少ない
これは、ん?、と思う人もいるかもしれません、
が、シンガポールだけをターゲットにするビジネスを考えた場合、
そもそものターゲットとなる人口が少ないというのは期待値が低いです。
ま、このデメリットに当てはまるモデルは少ないと思いますが...

以上が私が考えるデメリットです!


結論、シンガポールってどうなの?

では結局どうなの?って話ですよね。

私個人の見解ではシンガポールはアジアの拠点と言えます。
進出しやすく税率も低い!移動もしやすい!
ただし、挙げたデメリットを少しでも軽減する形で進出をすることが条件。

例えばですが、下記のような対策を行うのはどうでしょう?
・過去に海外就労ビザの発行実績がある人でチームを組む
・資本を潤沢に用意するor日本でしばらくは補填できる資本力
・初期は比較的人件費がかからないようなモデルで展開をする
・シンガポールではなくアジア全体をターゲットとした事業モデル

そもそもシンガポールで1から展開していくことは想定しないほうが
無難な選択になるってことですかね。

皆さんはどう思いましたか?

ではー!

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