Vol.16 仕事でつかえるフィードバック
昨日は、「どうやってコーチングするのか?」ということをOutputしてみました。
セルフコーチングをするには、口に出し、手を動かしてみることで、自分の意識を見つめなおすことができます。
目標が明確になり、ビジョンが明瞭になれば、進むべきステップも、課題だって見えてくるものです。
では、進めていくと、目標までたどりづけるんでしょうか。
道は険しく、なかなかたどり着くことが難しいものです。
行った結果を見つめなおし、改善していく、《フィードバック》が必要になってきます。
実はこのフィードバックが難しいもので、先日、とある会社のフィードバック研修に参加したところ、フィードバックに苦戦している従業員の方を多く目にしました。
「やる気のない新人をやる気にさせたい」
「我流でやっているが、体系だったことを覚えたい」
「しかるべきポイントをほめるポイントを見極めたい」
などなど。
研修の内容をお話しすることはできませんが、どんな会社でも《フィードバック》というのは必要になってきます。
最近では、1on1の考え方が増えてきている分、一人ひとりに合わせた、改善対応が必要になってきて、なかなか業績が伸び悩んでいることと、従業員の成長を結びつけられないところもあるんじゃないでしょうか。
さて、この《フィードバック》には様々な手法がありますが、あくまでコーチングの中の対応ですので、コーチングする人は、話しすぎてはいけません。
「フィードバックする側が話しすぎてはいけない???」
ついつい、経験のある上司や先輩は、今できていることが正解だと、教えることで、後輩も育つんだと信じて、教えれば教えた分だけ自分も成長すると考え、話しこんでしまいます。
酔った時に、自分の話ばっかりしてしまうようなアレです。
あれを酔っていない状態でしているようなもんです。
しかも話している内容は、もっともで、反論する余地もなければどうでしょうか。
相手がよっぽど尊敬する人で無ければ、教えは説教に変わってしまいます。
教えるほうもそんなふうに思われたら嫌ですよね。
ビジネスでは、スピード感をもって期日までに結果を出す必要がある。
だから、先に進んでいる先輩・上司が経験を凝縮した内容を教えるんだ。
あっています。
あっているんですが、少し方法があると思います。
僕は3つのフィードバックに分けて行います。
1.ToDoのフィードバック
2.成長のフィードバック
3.本質のフィードバック
1.はやるべきToDo。つまりタスクに対するフィードバックです。Excelやパワーポイントの資料作りをしなければならないときに、その資料の中身の間違いはもちろん、期日に対する対応の仕方や、進め方。後輩のスキルが伴っていないのであれば、フィードバックしてあげましょう。
ただし、簡単にこまめにそして、リアルタイムにしてあげましょう。
全て資料ができあがってから、指摘事項をたくさん言われるのはモチベーションもどっと下がってしまいますし、最初に言われたことも忘れてしまいます。これは多いに、培ってきた経験を凝縮して、良い方法を伝えてあげてください。早く成果を出すためでもあります。
2.では、1か月に1回か、もう少しこまめに、対話に時間を取ってあげてください。やってきた業務を、言われたことだけこなすロボットにならないように。なぜ失敗したか、指摘されるまえに自分で気づくためにはどうすればよいのか。自分の目標に近づく、礎に、経験になっているか。
対話の前に、考えてもらう宿題にしておいても良いかもしれません。
3.最後は、これらは何のためにやっているのか?を見つめなおすことが重要です。上司も先輩も言うことが正しいのか?それはなんで正しいと言えるのか?本当に正しいのか?
会社に属している人は必ず、指摘をされたことがあると思いますが、指摘された内容が本当に正しいのかを考えたことがありませんか?
それは何をもって受け入れましたか?
会社とはビジネスです。
その組織の一部である、人の育成だって、ビジネスなんです。
ビジネスの相手のことを考えてみてください。
資料の内容だって、分析の正確性も、何のためですか?
打ち合わせて、説明して、その資料を何に役立てるのか?
自分が作成したものなら、相手にわたったその後の使われ方を考えてみるよう促してみてください。
もし、ビジネス相手だったら、この資料を受け取ったあと、この情報はどうやって何に利用するのか?
そこまでわかってこそ、資料づくりが活きてくるんです。
あぁ、自分の耳が痛くなってきた。
でもフィードバックってそういうこと。
間違いを指摘したり、正解までの道のりやスピードを教えたりするのは最初の最初でしかないんです。
自分も精進していかないとな。
このnoteだって、本質を書けていないものね。がんばろっと。
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