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『天官賜福』水師の最後と千灯観での熱いキス 第65章~第67章

風師と「移魂大法」でつながった謝憐は、まさに黒水玄鬼が復讐を遂げている現場を目撃した!
これは壮絶だった… 風師が恐怖に怯えている姿がかわいそうでならない…

絶鬼黒水の姿に戻った地師は水師を叩きのめし、風師を鎖につないで「狂気の名格者たち」の群れにあてがった。ううっ、恐ろしい…
それでも水師って人はとんでもなかった。呪術だろうが何だろうが使って人の命を奪って天界でのさばってきただけあるよ、
「お前の復讐など取るに足らない。俺の勝ちだ、笑って何が悪い!」と黒水玄鬼を嘲った。
傲慢で野心家、絶望にも屈しない強さは尊敬に値するかもよ、でもね、これほど傲慢な人でも一番大切だったのは風師、弟でした。
最後まで風師を守ろうとしていた姿は強いお兄ちゃん…、素晴らしき兄弟愛…
でも、そんな二人の姿と傲慢な水師にブチ切れた黒水玄鬼は水師の首を引きちぎった。
あぁ、風師の生きる気力はこの時消えてしまったのね…

すべてを見ていた謝憐、気づくと花城の腕の中だった。
花城、移魂大法から戻らない謝憐を取り戻したくてキスして法力を吸い取ったの。
でも!謝憐は花城に抱きついた!だめっ、法力返してってキスしたまま押し倒しちゃったよ!
おおっ、謝憐が急に大胆に!!恥ずかしさいっぱいだった彼はどこへ消えた?
それでも、もう風師と移魂大法でつながることはできなかったんだけどね…

黒水玄鬼の復讐劇は天界に凄まじい衝撃を起こした。数百年もの間絶王黒水が神官に成りすましていたなんて大問題でしょ。もうどんな間者がいてもおかしくはないよなぁ…
とはいえ黒水玄鬼も風師も行方不明のまんまだ。
水師の首なし遺体の埋葬には霊文と謝憐、裴茗将軍と数名の神官しか葬列しなくて天界の大物も寂しい最期だった…

でもさぁ、これだけ大事件があったのに帝君って何してる?
天界を仕切っている人が何も知らないで報告だけ受けているっておかしくないか?
必ず裏はある…、まだまだ物語には闇の部分が多いと予測しております。

さて謝憐と花城だけど、今宵は一緒に鬼市に戻りました。(一緒っていうのがいいね)
戚容がいつになってもとり憑いた男から出てこないし、よく食べるから鬼市で対処法を探すって話よ。

他の鬼に戚容を預けた二人は千灯観で書の練習。風師が行方不明になってから謝憐は意気消沈していたので書道はちょっと楽しかったみたい。
何度書いても上達しなくて、字の練習は兄さんがそばにいてくれないとうまくできないもんって拗ねている花城が超絶かわいくて一度本を閉じた。
花城は『離思』の詩が好きみたいね、そればっかり書くの。
一度好きになったら他のものが入る余地はないんだって、それって謝憐のことも同じよね?

突然、鬼市の鬼たちの様子がおかしくなった。
狂ったように叫びだして花城も右目を抑えて耐え難い激痛に襲われている…
どうやら銅炉山が開いたことが関係しているらしく、「強い鬼」ほど法力コントロールが難しくて衝撃が強いんだそうよ、後で知ったことだけどね。

「殿下、離れて、これ以上あなたがそばにいたら…」って花城、急に苦しみだした… どうしたの? 謝憐、何が起きたのかわからず必死で花城をなだめようとしたとき、「嘘をついた、行かないで」って、ちょっとこれは反則… こんなこと言われたら謝憐でなくても離れられません!
でもって法力が暴走し、意識が朦朧とした花城は謝憐を抱きしめて供物台に倒して激しく口づけた…

・・・・!!!!
このシーンはちょっと衝撃だった… 
今までの二人のキスとは(人工呼吸ね)かなり違くて、熱に煽られたって感じかな。花城の暴走した法力を受け止めるためのキスだったんだけど、描写が綺麗なんだよね、小説には「艶麗」と書かれてた。
うん、わかる気がする…

人工呼吸以外のキスをして、謝憐が認めたのは花城への恋心と欲望です。
花城は意識が混濁したままだけど、謝憐は自分から受け入れてしまったからね、ここからは勘違いの謝憐の片想い状態がしばらく続く。
けっこうかわいい。

この続きは日本語訳が発売されていないので英語版訳でまとめています。
ぜひ読んでみてくださいね、二人の関係はぐーーーーっと近くなりますよ。幸せそう…

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