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『天官賜福』帝君の正体とごきげん花城 第111章~第113章

天界に戻った謝憐、花城に思いっきりキスして唇が痛いらしい… 
もうそろそろキスの加減を知ろうか…

帝君の宮殿にはすべての神官たちが集合してた。あちこちに散った悪霊はもう退治したらしい。でも問題は山積みだ。
郎千秋は「戚容を渡せ!」と叫び、慕情は「胎児の霊と自分は何の関係もない!濡れ衣だ!」と叫んで風信と大喧嘩… 
なんでこんなことになったんだ?

でも元仙楽国国師の梅念卿さんの取り調べが優先なのよ、白衣禍世のこと聞き出さないとね。
梅念卿さんの正体は元烏庸国太子殿下の家臣、烏庸国太子殿下は白衣禍世だと判明したけど、謝憐は自分との関わりが知りたい…
追及しようとした瞬間、梅念卿は「白衣禍世は目の前にいる!」と叫んで風信の紅鏡を奪って引き抜いた!紅鏡は人ではない者の姿を映し出す宝剣よ、そして紅鏡が映し出したのは!

謝憐の後ろに立っていた帝君、君吾の姿。その顔には人面疫がありました。

すべての黒幕は帝君。君吾が白衣禍世でした。
厳密に言うと分身かな…
超紳士的な武神で謝憐を優遇していたけど、それは仮の姿だよ。
仙楽国を滅ぼし、人面疫を蔓延させ、謝憐を絶望の淵に追いやり、剣でめった刺しにして、両親も自害に追い込み、謝憐が白衣禍世になりかけるところまで追いつめた張本人。
それは帝君である君吾でした。

謝憐は君吾に腕をつかまれて一歩も動けない。武神たちは一気に剣を抜いて攻撃に出たけど足元にも及ばなかった。君吾に勝てる神官なんていないの。
このとき君吾の味方についたのは霊文。
この人は最後まで食えない女なんだよなぁ…

化けの皮が剥がれた君吾、とにかく嫌なヤツ過ぎて読んでて怒りが沸々しちゃって、どうしようもないよ
他の神官たちを軟禁して人質状態にすると、謝憐をそばにおいてあれこれ命令する。子供扱いする口調は謝憐を思い通りにしたくてたまらないって感じ、気持ち悪い… でも、反抗すれば殴って呪枷を締め上げて虐待もする。
君吾… お前はさぁ、花城に叩きのめされて奈落の底から這いあがれないようにしてもらったほうがいい。

それでも君吾の不安要素は花城だ。謝憐に花城と通霊させて「天界は問題ないよ!」って嘘をつくよう強要した。
でもね、謝憐からの通霊に花城はごきげーん、わんこみたいにしっぽブンブン状態だった。ははっ
緊急事態なんですけど!

「兄さん、兄さん!やっと三郎のこと思い出してくれたね」ってすんごいかわいいご挨拶からスタートした。ぐっ、かわいいな…
まだ二時間もたってないよって答える謝憐に「一瞬でも別れは別れだよ。今すぐにそこへ行って兄さんを連れ去りたいよ、でもいい子にして待ってる。だから手ぶらで帰ってこないで、ご褒美がほしい…」

・・・・?!花城?!これ花城なの? だめだ、息できない、呼吸苦しい、ご褒美って…
チョコレートにお砂糖かけちゃったみたいな甘過ぎる会話は小説ではもっと長い。覚悟してください。

でもね、このあま~い会話はすべて花城の策略。緊急事態だってすぐに気づいたらしい、隣で君吾が聞いているのもわかっていたんじゃない?
だから、わざと!恋人同士を見せつけてやった感じする~ 
謝憐との会話を終えた花城は風師と謝憐と移魂大法でつないで天界の状況把握に乗り出した。さすが!

花城に天界の危機を知らせることができたけど、この時、謝憐の後ろに地下から穴を掘って現れた人がいた!引玉さん!

あぁ、彼は存在感が薄いから…、ちゃんと慕情と風信の喧嘩も止めてたし、君吾の顔に人面疫見えちゃったよ事件の時もいたのよね!
謝憐は風師と移魂大法で繋がったまま引玉さんと一緒に地下道を掘って逃げることを選択。
でもね、この策はうまくいかなかった。
権一真を救出に向かった先で引玉さんと謝憐は帝君に捕まってしまった… どうしよう… 謝憐、逃げられるのか…

次章では引玉さんと権一真の師兄弟愛に号泣です… タオル用意。

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