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仙台⇔千葉〈小湊鉄道・いすみ鉄道〉青春18きっぷひとり旅



先日の18きっぷひとり旅が思いの外楽しく、特に1両編成の列車に乗れたことがわくわくしたので、今回もレトロな列車で「何もしない(できない)」を再体験しに行きました。
大まかな流れは仙台→千葉一泊→大原駅→仙台です。
※前回の旅はこちら↓



1日目:仙台駅始発JR常磐線→原ノ町駅乗り換え→勝田駅乗り換え→勝田駅JR 常磐線・上野東京ライン→松戸駅新京成電鉄〈直通〉京成千葉線→千葉中央駅着13:42

「起きられたら行こう」という精神でしたので、乗ってから電車の中でその日のホテルを予約しました。そして前回よりも乗り換えが多かったのですが、相変わらず始終ぐっすり眠らせていただき、あっという間に着いてしまいました。

千葉中央駅。思ったより人がいなかった

駅前のホテルへ荷物を預け、お腹が空いていたので、駅近くでさっと食べれるお店を探しましたら、パニーニが食べられるお店があったので迷わず入りました。カウンター席のみのかわいらしいお店で、すごく笑顔のかわいい店員さんが対応してくれました。口コミには、「店主が気さくでたくさんお話ししながら食べられて良かった」とありましたが、私は特にお話ししませんでした・・恥ずかしがり屋。

コーヒーとスープもついて880円。やっす
半分でお腹いっぱい!ボリューミー!んまい!

入り口近くに座ったところ、奥の方が涼しいですよと教えてくれて、とても親切でした。もくもくといただいていましたら常連さんと近くの飲食店のスタッフさんらしき方がみえて店員さんと3人で乾杯されていました。近づく台風のお話や、近々あるらしい商店街のお祭りの話、どなたかが入院されたとかいつものお盆より人手が少ないなどの話を聞くとも無く聞いていましたら、その場で寝入りそうなくらい心地よくて、電車の中で6時間も寝たのに・・と自分でも引いてしまいました。

さて何故わざわざ千葉駅ではなく千葉中央駅でホテルを予約したかと言えば、科学館&プラネタリウムの施設があるのを発見したからです!

月で使われる予定のJAXA×TOYOTA共同開発の作業車模型
地震が心配でしたが、
過去30日のマグニチュード3以上の地震統計パネルをみたらむしろ東北の方が揺れてました
(株)五藤光学研究所はプラネタリウムや投影機を製造している。ロゴがかっこいい
※これは過去の投影機の展示。現在はケイロンを使用

時間があったのでプラネタリウムを2番組見ました。

前述の(株)五藤光学研究所制作の番組が面白かったです。
ホームページに紹介動画があったので興味がある方は少し見ることができます。
まだ見ぬ宇宙へ | 株式会社 五藤光学研究所 (goto.co.jp)

天文台に興味を持ち始めたとき、「おとめ座超銀河団」と言う言葉の概念を理解するのにとても時間がかかりました。天文台のスタッフに教えていただいたり、本を読んだりしてやっと少し理解したとき、星々の歴史と人類の歴史の長さの差に呆然としました。私たちの地球が、天の川銀河を一周するのに約2億年かかります。地球は19回周ほど回ったことになりますが、人類が生れてからは外周をたった数%しか進んでいないことになります・・・
私たちの一生のなんと短いことか・・
天の川一周を仙台⇔千葉の旅で例えると、まだ家も出ていない。布団の中。もしくは前夜で始まってもいない状況ではないでしょうか。
よくデータやパネルで展示される、途方も無いスケールの時間枠を、わかりやすく視覚的に見ることができる楽しいプラネタリウムです。どこかで見かけたらまた入ろうと思いました!

明日も始発に乗るため明るいうちにホテルへ戻るつもりでしたが、科学館が楽しかったのでつい長時間滞在してしまいました。勝田駅で借りたスマホ用のモバイルバッテリーを返却するために、駅前までやってきました。

MAPで「公園」となっていたので休憩したくて寄ったら公園って感じしなかった!
電車のレールの間に半月が見えてテンションが上がる田舎者のわたくし
本当に想像したより人がいない繁華街的な場所。若者が多かった
じゃーん!

そして吸い込まれるように某ラーメン屋に入っていくわたくし。地元にもあるお店なのですが、いつでも並んでいるので入りづらかったのです。だってお一人様で並んでいるときに知人に会うと気まずいじゃないですか・・。
やっと食べれた!豚骨なのに臭みが無くてびっくりした!大盛りでも良かったくらいおいしかった!店員さんがやたらと丁寧で(そういう教育?)すだれを提げられてしまうので向こうが見えず、食べ終わったよってどう言えばいいか分からなかった。黙って出てきたけどそれで良かったのだろうか?店内は外人ばかりでびっくりしました。

ホテルにて、科学館で買ったNYASAグッズをみてにやにやする




翌日、始発で目的を果たすべき千葉駅へ向かいます。しかし私はホテルを出て反対方向へ歩くというミスを犯し、始発を逃してしまうのでした。
本当の予定は以下です。

2日目:始発千葉駅JR内房線→五井駅小湊鉄道→上総中野駅いすみ鉄道→大原駅着08:19

時既に遅し千葉駅

3時間の空き時間(!)ができてしまいましたがとりあえず小湊鉄道改札へ行き、乗り換えの駅まで行ってしまうことにしました。

なんだか懐かしい雰囲気~♪
もう電車来てる!かわいい!
何じゃこのレトロ感は
こっこの窓開けるやつ!窓開けるやつ~~!!
車窓がエモい~!!「THE・夏のあの日!!」
窓が古くかすれているために空を飛んでいるみたいに見える!
なんもない~!千葉駅からたった20分でこれ~!
だれもいない~!!朝早くに乗って良かった!
上総中野駅着~♪
白くて可愛い駅舎!「駅長室」と書いた大きな看板があってかっこよい!
ドラム缶に鯉!!ずっる!!
皆さん!!真ん中にあるドラム缶に鯉ですよ!!
何故かこのとき向こうの方だけ霞がかかって、異世界に来ちゃった感がすごかったです
ずっと蝉の音しか聞こえない
つぎつぎに電車は来るけどここで折り返して千葉方面の五位駅へ戻っていきます
手書きの札がかわいいよ~
みどりのもかわいいよ~

さて、上総中野駅で何故こんなに写真を撮ったかと言えば、始発に乗り遅れたためです。上総中野駅から出発するいすみ鉄道が来るまで、およそ二時間半、このホームにいさせていただきました(もちろんそんな人は私だけでした)。心配した駅員さんが目的地を聞いてくれました。当分そっちにいく電車は来ないよ、戻って途中下車してきてもいいよ、養老渓谷が有名だよ、でもこないだ土砂崩れがあったからバス出てないんだよね・・ここの改札を出てどっか遊んできていいよ、でもここも何にもないんだけどね・・というので笑ってしまいました。スマホの充電が切れそうだったので、駅から徒歩8分ほどにあるらしいマクドナルドに行こうかなと思ったのですが、よくよく調べるとOPENが10時でまだあいてない。そして充電はできない店舗だったので、ひたすら待つことにしました。

目的通り、本当に「なにもない」を楽しむことになりました・・。
本を読んだり、字を書いたり、蝉の音や、駅員さんが掃除する鉄製のちりとりの音を聞いたりしているうちに、また眠くなってきて、「どれだけ寝るんよ・・」と自分でも思うくらい寝てばかりの旅になってしまいました。

時間近くになって、駅員さんが「そろそろ来るよ!ずいぶん待たせて悪かったねえ」と声をかけてくださいました。何にも悪くないのに・・。

反対側のホームへ移動していすみ鉄道を待ちます
きいろーい!!!!
切符がなつかしい!!
テーブルがあるぅ!!  

この電車はレトロにみせて内装が新しく、特に窓が、おそらく景色がきれいに見えるように色がついていたと思います。終始、夏の木々の緑がきれいで、どこか避暑地へやってきたようなところを小一時間はしりました。始発を逃したために席はほぼ満席で、人が写ってしまうので写真を撮ることができませんでした、残念!
だけど、始発に乗れてしまったら、上総中野駅でうとうとする気持ちよい時間もなかったのかな、とか、ドラム缶の鯉や蝉の声にも気がつかなかったのかな、と思うと、こんなふうに状況に任せるから旅っていいんだよなあとも思うのです。

「おひげのポン」という犬のキャラクターとのコラボデザインのようです
ここが今回の目的地「大原駅」です

多くの方がまたこの列車で折り返すようでした。
始発に乗れていれば(しつこい)、2時間ほど時間がとれるつもりで海まであるいてみようかななど思っていたのですが、断念し駅前の喫茶店でカレーを食べました。このとき、スマホの電源が残りわずかだったので、店員さんに充電をさせて欲しいとお願いすると、どうぞどうぞと用意されたケーブルの場所を教えてくれて、大変助かりました。喫茶店で改めて帰りの電車の時間を調べて帰路につきます。

帰路行程:12:13大原駅JR外房線→上総一ノ宮駅→南船橋駅JR 武蔵野線→新松戸駅JR常磐線→我孫子駅乗り換え→土浦駅乗り換え→勝田駅乗り換え→原ノ町駅乗り換え→仙台駅着20:54

乗り換え大杉問題!!!!!!

どこかで撮った千葉のどこか
どこかで撮った千葉のどこか

帰路にて早いうちにスマホの電源が切れてしまい、寝てしまうと乗り換えに失敗してしまうため、本当に何もせず延々と本を読み書き写すなどして過ごしました。せっかく海沿いを走るのに反対側を臨む席にばかり座ってしまいました。途中から車内の電光掲示板に台風による運休のお知らせが増え、乗り過ごすことは絶対にできないという強い思いと睡魔との戦いでスリル満点の帰路となりました。よっぽど急行に乗ってやろうかとか、いっそどこかで一泊しようかなど考えたのですが、「費用を抑えて楽しむ」青春18きっぷの意味が無くなってしまうので我慢しました。
つまり、時間のある私にはーーーそもそも何もしない時間を楽しみたかった私には、この状況を受け入れる必要があり、それができないのであれば最初から新幹線に乗るべきであったのです。ーーーそう、ご託を並べる必要はなく、この帰路行程は大変に、苦痛でありました。始発から途中2時間半のホームでの時間と喫茶店での時間も数えると、およそ15時間座り続けていたことになるので当然です。

もしこれから18きっぷで旅をしようとしている中年のみなさんがいらっしゃいましたら、楽しめるのは8時間くらいですよとお伝えしたいです。あとはおしりとの闘いです。おしりを大切に。

おまけ
千葉でみかけたチーバくん(グッズ買えず、悲。)

チーバ君はたらいてた
オール千葉の旅、ほめて
たしかにどのお店もホテルも駅員さんもみんな笑顔で優しかった!ありがとうございました!


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